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2024WGP環境メタレポート【7月期】

こんにちわ、なっつんです。

今回は7月期の2024WGP環境メタレポートをお届けしたいと思います。
内容としては以下の3点についてです。

1.現状のメタゲーム
2.現状の傾向
3.簡単なデッキ別解説

なおこの記事はBP「ヘブンバーンズレッド vol.2」発売後時点での情報である事、そしてあくまで僕個人の主観でお話する事をあらかじめご了承ください。

それでは行きましょう。


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前提

長文化を避けるため、一部の表現について以下の表記を使います。

CIP:手札から舞台に置いた際に発動する効果
PIG:舞台から控え室に置いた際に発動する効果
自傷:クロックにカードを置くコスト・効果のこと
踏む:相手キャラを一方的にリバースすること
振る:パワー/ソウル補正やテキストを任意のキャラに付与すること
構える:助太刀やカウンターイベントをプレイできる状態を作ること
焼く:カードの効果やパワーダウンによってキャラを控え室に送ること
チャンプ:バトルに勝てない状態でアタックすること
X連動:レベルXのCXコンボを持つキャラのこと
Xルック:山札の上からX枚まで見て指定されたカードを手札に加える効果
ルーター:1ドローして手札からカードを1枚捨てる効果
モード:複数の効果の中から選択して使用する効果
ツインドライブ:トリガーチェックを2回行う効果
○○相殺(特殊相殺):リバースした際に条件を満たすバトル相手をリバース、あるいは別領域に移動する効果

現在のメタゲーム

集計期間:2024/7/13~2024/7/28

前期の環境を定義していたデッキの多くが制限改定によって大きくパワーダウン、あるいはデッキ解体を余儀なくされた中、末期に結果を出しながらも実質規制なしだった8電源シャニマス8電源二乃が大きく躍進しています。

2024年前期制限改定の影響で8電源ホロライブ8枝プロセカのシェア下落によりレベル1で求められる水準が大幅に引き下げられたことで多彩なデッキが活躍する形でのスタートとなりました。

3期に渡って理不尽を押し付けられるデッキが環境を牛耳る状況が続いていましたが、今期はデッキの総合力やプレイヤーの練度が試される環境になるのではないかと予想しています。

以上を踏まえ、今月のランク表は以下の通りとします。

現状の傾向

始動札関連

要警戒カード

トップシェアである8電源シャニマスがゲーム開始時からパワー3500~4500を平然と多面展開してくるため、移動系のカードや高パワーになる始動札の価値が暴落しています。
環境全体のレベル0相殺/特殊相殺の採用枚数が極端に減少したこともあり、今後は2023年環境のようにPIG系の始動札が活躍するでしょう。

レベル1のパワーライン

要警戒カード

interStellar-Stella 櫻木真乃」や「変わらない気持ち 中野 二乃」のパワー6500が基準値となります。
理不尽なパワーラインを形成できた枝扉プロセカ8電源ホロライブのシェア減退により、現状はパワー7000~7500出せればトップメタのデッキとも十分渡り合えるようになりました。

ですが現状電源デッキの多くが非電源デッキと同効率かそれ以上で手札を伸ばせる関係上、非電源の1連動の価値も効率も悪いものになっています。
非電源デッキを握るのであれば確固とした強みを持ったデッキでないと環境を生き残るのは難しいでしょう。

また、環境ツートップが手札を伸ばしながら積極的に3面踏んでくる電源デッキなので、ハンドリソースに難がある電源デッキを選ぶのもあまり得策と言えません。

レベル2の攻防

要警戒カード

盤面の踏み合いが激化しており、盤面を制圧する事自体が困難になっているといえます。

枝門ブルアカ8門ミュウランのような安定して助太刀を複数枚構えられるデッキであれば難しくはありませんが、そういったデッキは非電源デッキの強みであるリーサル性能や序盤の動きを捨ててしまっているので、きちんと型に嵌められないと勝ちきれない印象があります。

リーサル

要警戒カード

防御札でいなしながら2ターンかけて詰めるデッキが多い印象です。
8電源シャニマス以外の電源デッキは追加ダメージを複数回作るのが不可能あるいは困難なので、非電源デッキが付け入る隙があるとすればおそらくここでしょう。

アタックダメージで詰めるゲームが頻発しやすいため、早出しの可否に関わらずデッキ内のヒール枚数もかなり重要な環境であるといえます。

簡単なデッキ別解説

最後に今回A~Sランクのデッキについて簡単な解説をしたいと思います。

8電源シャニマス

要警戒カード

伸ばす手に乗せるのは 風野灯織」や「interStellar-Stella 櫻木真乃」のCXコンボで手札やストックを稼ぎ、自ターン高パワーになるキャラを用いたアンコールビート戦術で対面に一方的な消耗戦を強いるデッキです。
電源デッキとしては最終盤面のパワーラインが低いものの、先に対面が息切れしやすいのでよほど事故らない限り早い段階から踏み漏らしを狙いやすいです。

勘違いしないで欲しいのは「このデッキはあくまで最優のデッキであって最強のデッキではない」ということ。
灯織で多少カバーできるとはいえ電源特有の山札の脆さや序盤の打点性能の細さは健在であるため、早い段階で一定以上の打点差がついてしまうと取り返すのが難しいです。

8電源二乃

要警戒カード

8電源シャニマスと同様アンコールビートによる消耗戦の強要するデッキですが、こちらはレベル2から「私達の覚悟 中野 二乃」で強固な盤面を構築できることやアタック時のデッキトップ操作で試行打点を伸ばし易い等の差があります。

元々強力だったシステム群に加えてデッキから狙ったキャラを控え室に送る「めいっぱいのアプローチ 中野 二乃」の登場で電源のトリガー効果を終始強く使っていくことが可能です。

序盤から打点を伸ばしやすいためある程度の打点差はなんとかなる一方でリソース面に難があり、盤面を制圧することでそれを補っている関係上、盤面干渉札に脆くなっています。

8門ミュウラン

要警戒カード

自由を告げる鼓動 ミュウラン」のCXコンボでリソースを稼ぎながらダメージレースを破壊するデッキ。

豊富なサーチ手段によって3面展開が容易な上に通常の2連動よりもパワーが500高いことで素の面取り性能が高く、CXコンボで助太刀を安定して複数枚構えられるので電源相手にも盤面勝負で渡り合うことができます。
仮に踏まれてもCXコンボを発動した時点で損失がないという点も厄介。

序盤の展開に難があるもののミュウラン3面連動を1回してしまえばそれだけでゲームがひっくり返るので、対戦する際は展開されるミュウランの対処に注力するように意識しましょう。

8電源グリザイア

要警戒カード

ニンジャ・マスター ムラサキ」の移動効果を活かして盤面を制圧していくデッキです。
電源デッキに広く採用される入れ替えカードと違ってムラサキは追加コストなしで入れ替えが行えるため、対面が対抗するために盤面に投資したリソースを無駄撃ちさせやすくなっています。
また、ムラサキのCXコンボで正面のキャラを焼ける点も環境に合致しており、簡単に盤面をひっくり返すことができます。

ボードコントロールに重きを置いている構成のためアタックダメージでしか詰められないデッキですが、異なる性能の防御札を採用できることでレベル3を複数ターンもらいやすくなっているのであまり気になりません。

8電源ねぽらぼ

要警戒カード

現状ホロライブの主流の形が定まっていませんが、その中でもこのデッキは特に厄介なので現状理論値として解説します。

複数のキャラを思い出に送りつつ「未来へ一緒に 桃鈴ねね」を最速レベル1から舞台に出して、被弾時のトップチェック効果やCXコンボでダメージレースを優位に進めていきます。
一度盤面が完成すると1回の被弾に2~3回のトップチェックが付随するため、8電源ホロライブ以上に耐えられるデッキになっています。

弱点としては比較的容易とはいえ思い出置き場に3種類のカードを送らなければならないため、序盤の行動がある程度縛られてしまうこと。
またリバース時や他のキャラがフロントアタックされた時など思い出に行くタイミングが限定されているため、踏んだ時に別領域へ送る効果で妨害されるとねねの記憶達成が相応に遅くなります。

ストブ宝チェンソーマン

要警戒カード

アグロデッキの代表格。
休憩中 姫野」のCXコンボを軸に序盤から高打点を連打してダメージレースを先行し「公安対魔特異4課隊長 岸辺」や「敵討ち 早川アキ」+「キャリア相談 早川アキ」で蓋をして殴り抜けます。
8電源シャニマスの隆盛によりレベル0から高パワーを立てるデッキが減少したため、「同盟結成 姫野」なしでも相手のキャラを割りやすくなったのは追い風。

相対的有利対面が多い環境なのでCS等でも結果を残している傾向にありますが、序盤で躓いたり中盤蓋ができないと逆転を許してしまいがち。
またレベル0でパワー2000以上を出すのが困難なため、レベル0のキャラがうっかり生き残ることが多いです。

8枝プロセカ

要警戒カード

基本的な動きは枝扉プロセカと同様ですが、グループ単に戻った事で「かけがえのない笑顔 鳳えむ」や「ステージ裏での激励 天馬司」を使っての高速ビートダウンが仕掛けられるようになっています。
枝サーチの「挑戦の心得」が採用できる事で「ワンダー☆クリスマス」が実質万能4ルックに近い性能になっていたり、規制によって失ったものよりもリペアによって得たものの方が多いというよくわからない状況になっています。

星の旋律 天馬司」の面取りギミックは依然強力であり、最近はこのデッキへのヘイトが下がっていることでCSでの使用率も徐々に回復しつつあります。
一方で相手に強い山札を作られると「えむ隊員は調査中!鳳えむ」のCXコンボを以てしてもリーサルを取るのが難しいことや、環境にダメージカットやアタック阻害系の防御札が積極的に採用されている点がネックです。

8扉青ブタ/枝扉青ブタ

要警戒カード

規制によって優秀なストックブースト手段を失ったものの、レベル1で要求されるパワーラインが大幅に引き下げられた事で規制前とほとんど変わらない使用率をキープしています。
また電源デッキが多い環境のため、山札の遅さ・脆さを突ける「意地悪な笑み 桜島 麻衣」を採用した枝扉型も台頭してきており、使用率自体は8扉型の方が多いですが、枝扉型の方が結果を残している傾向にあります。

どちらの形も消耗戦に弱いため、展開してきたキャラを毎ターン踏み続けさえすればあまり苦戦することはないと思います。
枝扉型はレベル1でパワー9000が最悪複数面立つためデッキによっては厳しいと思いますが全国的にも使用者はそこまで多くない印象なので、最低限の知識さえ頭に入れておけばいいと思います。

8門デレマス/ストブ門TP

要警戒カード

どちらの形もCXコンボを連打して面取りヒールして3連動で詰めるという数年前のヴァイスの基本形で戦うデッキ。
デッキの出力は平凡ではあるものの、最強格のシステムである「渋谷 凛」と「ホラー大好き 小梅」のおかげで成立しているという印象です。

発売当初こそ一定数使用者はいたのですが、最近は専ら抽選狙いでの持ち込みが目立ちます。
そこそこ優秀なカードと強力なシステムで組まれたデッキなので特に警戒するカードもありません。

8枝ミラウォ

要警戒カード

結構な頻度でCSで見かけるタイトル。
“Stellar Sorcerer”ミッキーマウス」がとにかく強力で、電源デッキの最終盤面を壊滅させたり非電源デッキ相手に硬い盤面を押し付けたりできます。
控え室に対応CXがあればプレイするだけでCXコンボが確定するというのも優秀。
リーサル性能は高くないため、ミッキーのCXコンボを適切に運用しないと勝ち切るのは難しいです。

8門D_Cide

要警戒カード

電源デッキへのアンチピック。
特に今期はアンコールビートを活かした消耗戦を仕掛ける電源デッキが多いため「神社の娘 ありや」+「"夢見る人"ありや」パッケージによる盤面干渉が強烈に刺さります。
このデッキも自ターンにやりたい事を押しつけていくデッキなので「馳せる想い」や「恋する少女 凛」に警戒しておけば問題ないと思います。

8ストブるろ剣

要警戒カード

大量のストックを稼いで、ロングシュートによるOTKを狙うデッキ。
アプローチとしてはストブ宝ウマ娘に近い存在といえます。

ストックがある限り何度でも追加ダメージを刻める「凶弾放つ愛しの奥の手 武田観柳」やほぼ確実に2回攻撃が可能な「斬馬刀の使い手 相楽左之助」などCXを要求しないカードでリーサルをかけられる点が優秀。
全体的にストックを積み上げやすい構成になっているので2周目以降の山札も硬くなりやすいです。



今回は以上となります。
もしよかったら、他の記事も読んでいただけたら幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。


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