【感想】越えざるは紅い花~愛しき日々は胸に集いて~

ネタバレ注意です。ネタバレしか書いてません!


立花慎之介さん目当てで「越えざるは紅い花」をプレイしました。

2012年9月7日に発売されたWindows用の成人女性向けADVゲーム「越えざるは紅い花」の5周年記念で出たリパッケージ版。

いわゆる18禁。めっちゃ久しぶりに18禁のゲームをやりました。「to heart」とか「雫-しずく-」以来です。世紀末でしたね、あの頃。どんだけ前やねん。なので、女性向けは初めてです。女性向けなんて当時あったのかな。まだBLって言葉もなかったよな。JUNE系とかやおいとか言われたような。年がばれます。

2014年 PSP移植版「越えざるは紅い花~大河は未来を紡ぐ~
2016年 vita移植版「越えざるは紅い花~恋は月に導かれる~

立花さん主役やん!と思ってまずvitaやりました。これだけ移植されてるし、人気なんだろうなと。

立花さんの役どころは敵国の王であるトーヤ。主人公をたちをさらって自分の国に連れてきてしまいます。

この世界では「腐死」という女性が感染しやすいほぼ致死率100%の病が流行っています。主人公の国ルスよりトーヤの国ナスラの方がより被害が大きく、女性不足のため、ルスはナスラの女をさらうのです。

女をさらってくるよう定めたのは前王で、トーヤは女性の立場を少しでも良くしようと奮闘しています。そして、「腐死」の治療法を確立することで、ナスラの女性を国に返し、この世界の未来をよりよいものにしようとしています。

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文章は読みやすくて美しいです。うーん、でも、最後まで絵が受けつけず。スチルにときめかない。トーヤ、髪の毛切って。

このゲームやるまでは乙女ゲームも主人公もボイスあるほうがいいのではと思ってたんですが、声ないほうがいいですね。二周目から主人公ボイス切っちゃいました。ごめんなさい。

トーヤくん、王様なんだけど、街をぶらつきたいので女装をしているってシーンがあるんですけど、男性だとバレバレでした。その時、ちょっと女性っぽいしゃべりの立花さんに出会えます。一瞬なんだけど、私は好きだっ。

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ともにさらわれて来た友人の罪を代わりに償うため、主人公はトーヤと結婚することになります。え?どういうこと?ってなったけど、この国の決まりだからしょうがないですね

最初の絡みがトーヤの腹心の部下ノールに聞き耳を立てられながら、エッチをしてるふりをする、です。声出すために愛撫始めて、途中で気持ちよくなっちゃいますけど。ノールの時なんかノールに見守られながら文鎮で一人エッチをする(自慰ではなく、破瓜のために突っ込む。未遂でよかった)なので、ずいぶんとましですかね。

スレン(トーヤの幼馴染)は無理やりではありましたが、ちゃんとしてたんで、なんかほっとしました。一番人気なだけはある。

トーヤ、時々違う人格がにじみ出ることがあり、二重人格かと思いきや、本当にトーヤは二人いました。双子のお兄さん(この人もトーヤ。やややこしい)がいて、弟の方のトーヤは双子は不吉だからという理由で殺されるはずが、いざという時の替え玉として地下に閉じ込められて育ちます。

トーヤは閉じ込められて育ったのでだいぶ歪んでいます。

ある日、この歪んだトーヤに侍女がつきます。侍女は主人公の母親です。過去にさらわれて生死が分からなくなっていた人です。え、ここでお母さん出てくるん?ってびっくり。

このお母さん、トーヤくんをとっても大事にお世話していて、命を弄ぶトーヤに命の尊さを説いています。そんな風に構ってくれた人間はこの人だけだったので、トーヤの心のよりどころでした。しかし、腐死でなくなっています。

この過去編の幼トーヤの声がかわいくて!一見無邪気な歪んだ幼子の声いい。そこだけ繰り返し聞いてしまった。

そして、お兄さんの方のトーヤが謀反を働こうとして失敗し、自刃し、弟のトーヤが入れ替わることになります。

侍女(主人公の母でもある)への思いもあり、トーヤくんは太陽のようだったお兄さんの代わりとして生きることを選び、立派にやりぬいているように見えます。でも、時々歪んでるのが見えるんですよね。だから、不安になります。

更に実は主人公とトーヤは昔に結婚を約束していたことが発覚します。さすが主人公。でも、幼い主人公が求婚していた相手は、お兄さんの方のトーヤでした。幼い相手なのでお兄さんは本気にしていませんでした。ただ、その話をお兄さんに聞かされていた弟トーヤくんが羨ましくてせがんで一回だけ入れ替わったときに、結婚の約束をしています。人間関係ややこしい。ときめきメモリアル Girl's Side 3rd Storyならルカとコウみたいなもんだよね?まぁ、私は設楽先輩しか見えてないんだけど。

昔から好いてくれてたんだ!ってのと、え、でも、私の好きだったあの人ではないの、か?っていうのでめっちゃもやもやしました。トーヤもそれ俺ちゃうし...でも、やっぱり!って揺れてるし。ここ王道でいいやんな...。

BADエンドでは本来のトーヤ全開になり主人公をベッドにつないで日々かわいがり、最終的に主人公に殺されてあげます。悲しい。

BESTエンドは王同士が一騎打ちしてる戦場へ主人公が乗り込むんですけど、危ない!戦場に戦支度せず、単身で乗り込むなんてあぶなーい!!まぁ、こういうシーンであり得ないって思ってもしょうがないんだけど...(笑)腐死の治療法も確立し、ルスとナスラも和平を結び、大団円です。あれ、濡れ場ないん、このエンド。まぁいいか。

んで、トーヤくん、早漏...?入れる前に果てそうになったり。でも、王様だから女性経験はそれなりにあるらしく。いや!そこは主人公が初めてにしとこうよ!だったらときめきポイントなんだけど!

ここまで感想はvita版です。CERO Dです。17歳以上対象。む、18禁ならどうなるの?つい、PC版にも手を出してしまいました。あ、声優さんが違うのは承知の上です(すっとぼけ)。

※18禁に抵抗ある人は引き返してくださいね。※

越えざるは紅い花~愛しき日々は胸に集いて~

....そうでした、スチルが!だめなんだった!PC版は肌色スチルが増えて、行為が具体的に描かれています。が!構図にエロさも美しさもないやん。pixivでうっかり見てしまった好みじゃない拙いR18作品を見てしまった時みたいな気分です(ひどい)。

そして、ベッドシーンの効果音。切りました。何この三流ホラゲのスライムみたいな音。音が切れるということはそういう要望があったのかしら。無印やったことないからわかんないけど。

いやでも、この記事を書くためにところどころ見返してたんですけど....。書き文字のセリフは大して刺激的でもないけど、皇帝さんの声で演技で表現されると思考が飛びますね。「可愛くて」とかに乗せられた気持ちが見えるようで。んで、吐息が素晴らしい。

主人公の声優さんの演技も素晴らしかったです。でも、やっぱ途中で切っちゃった。やっぱり乙女ゲームの主役は声なくていいね。でも、切ると文字になってる喘ぎが間抜けなきもして。難しいな。

地の文章が下品でない程度に官能的でいい。多分、ここが一番評価されているポイントだろうな、と思いました。うまく言えない、語彙がない。

だいぶディスってますけど、総合、好きです。トーヤ、優しく強いけど、狂気をはらんでる感じいいですね。時々空気読まないわがままぼっちゃんな面もあるし。絵が...本当に...残念。



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