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君たちはありあまる奇跡を

突然ですが、アニメはよく観ますか?
あたしはほぼ観ないのですが、
最近ハマって観ている作品があります。

「平家物語」

Netflixで毎週配信されているのですが、
これがまぁ美しい。そして儚い。

ストーリーはもちろん平家物語ですが、
"先を視る"ことが出来る琵琶法師の娘「びわ」がオリジナルキャラクターであり主人公です。

そしてもう1人の主人公(と思っている)
平重盛。彼は"亡者が視える"のです。

先が視えるびわと亡者が視える重盛。
この2人が平家の栄華と滅亡を駆け抜けます。

はっきり言って、平家物語の結末って
皆さん知っているじゃないですか?(笑)
(教科書にも載っているし…)
だからこそ、滅亡に向かっていく2人が
とてつもなく切ないんですよね…。

重盛はどうしてそんなに...って言いたくなるほど優しく平和主義で、あの平清盛の息子とは思えないな!ってなります。そして異母妹である徳子は女であることに苛立ちを覚えながらも強く美しいです。この2人は父である清盛のことを良くは思っていません。徳子は自分の子供を平家のための道具とされて言葉に出来ない怒りを抱いていますからね…。

世が世なら、、、と言いたくなります。
でもどんな時代にも同じような刹那があるな〜と観ながら考えてしまう。

結末は"滅亡"である彼らに、どうかハッピーエンドになってほしいと思ってしまいます。
びわがこれからどんな風に立ち回っていくのかもほんとに楽しみだ…。

そして、主題歌の羊文学「光るとき」。
この歌詞がまた最高です。

"いつか巡ってまた会おうよ 最終回のその後も
誰かが君と生きた記憶を語り継ぐでしょう
いつか笑ってまた会おうよ
永遠なんてないとしたら
この最悪な時代もきっと続かないでしょう"

今のコロナ禍の時代にも当てはまりますよね。

「おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
猛き者もつひには滅びぬ
ひとへに風の前の塵に同じ」

これもどの時代にも言えることで。
これの道理が800年も前から変わらないのもすごい。

改めて原文もまた読み返したいと思いました。
最近、三國志にも手を出しているのでしばらくは歴史漬けになりそうです📚

好きなものの話でした!

"君たちはありあまる奇跡を 
駆け抜けて今をゆく"

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