交流企画で小説を書く理由・2

自己顕示欲に承認欲求? 難しい漢字を並べたくなるのは文字書きの性、企画歴5年が難しく考えてみます。


はじめましての方ははじめまして。
ご存知の方はこんにちは。
お前の文章なんぞ読みたくねえ! という方はさようなら。
好きな食べ物はシーフードグラタン、世界観は滅んだ世界、シチュエーションは拘束、キャラ要素は女装男子、眠り熊と申します。

前回、交流小説で小説を書く理由・1では、「どうして、交流企画で、小説を書くのか」と言う疑問提起をしました。

今回はその謎を探るべく、交流企画で小説を書くメリットについて書いて行きたいと思います。

さっくり言ってしまいましょう。交流企画で小説を書くメリットは、大きく分けて2つです。

1.締切がある
2.必ず誰かに読んでもらえる

とはいえ、これだけでは記事が2ツイート半で終わってしまいます。
シンプルイズワースト。一つ一つ、掘り下げて行きましょう。

1.締切がある 

キャラクター提出締切、企画内イベント締切、企画自体の締切などなど、大抵の交流企画には「この日までに〇〇を書いて投稿しなければならない」という、様々な締切があります。

締め切りがあることがメリット? じっくり時間をかけた方が、良い作品ができるんじゃないの?

そう思われた方は、「小説 上手くなる 方法」で検索をかけて見て下さい。「漫画 上手くなる 方法」でも良いです。物語を作るという意味では変わりません。既に調べたことがある方は、たいていのサイトでこう書かれていることをご存知でしょう。

「とにかく、作品を完成させよう」

作品を完成させることで、次が生まれる。次が生まれることでブラッシュアップが行える。それを繰り返すことで、小説はうまくなる。

Done is better than perfect(完成させることは完璧であることよりも良い)。

締切は、「その日までに完成させなければならない」「だから今書かなくてはならない」という、強い推進力を生みます。書かなければいけないから書く、書くから上手くなる。

そして交流企画の場合、完成させて終わりではありません。投稿する、つまり他人に見せられるような形にする必要があります。他人に見せるなら、誤字脱字チェックは行わなければなりませんし、ざっと見直して行動がおかしくないかも確認する必要があるでしょう。

そう言った諸々の作業まで、締切という存在は推し進めてくれる___ある意味、専属の編集さんを手に入れたようなものです。

2.必ず誰かに読んでもらえる

時はSNS戦国時代、ネット上のあらゆる文章はまず『リンクを踏んでもらうこと』が最初にして最大の壁と言われています。noteでもそのために50文字の概要を書いたり、画像を入れたりすることを推奨していますね。

事実、有名な小説投稿サイトでは日々星の数ほどもの作品が投稿されています。対する読者の数と可処分時間は有限。「せっかく投稿したのに誰一人として見てもらえない小説作品」は山ほどあるのです。そうでなくても素人の小説作品って読んでもらいにくいよね。悲しい。

交流企画は、この最初にして最大の壁を粉砕してくれます。理由は簡単。

「自分の作ったキャラクターが借りられているかもしれない」

その確認をするため、同じ交流企画の参加者は、必ずあなたの小説リンクをクリックする必要があります。そしてもしも借りられているなら、その内容を確認するために最後まで必ず読んでくれる。その投稿の流れを汲んで続きを書くなら、二度、三度と繰り返し読んでくれることが確定しています。

『リンクを踏んでもらうこと』が最初にして最大の壁と言われているネット小説において、最初から最後まで、しかも何度も読んでもらえる。

これは小説を投稿する機会、或いは媒体として決定的なメリットです。

また番外として、企画主催はルール違反がないか確認する為、大概全作品を閲覧しています。交流企画に参加すると、なんと!もれなく読者を一人、お値段据え置きでご提供いたします!

閑話休題。

前回の記事で散々書きましたが、交流企画にはそれらのデメリットを甘受してでも参加するメリットがあること、ご理解頂けたと思います。

さて、メリットだけを語って「難しく考える」なんて笑止千万。次回は(対人トラブル以外の)「交流企画で小説を書くデメリット」について考えてみましょう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?