一月十四日 どんど焼き

どんど焼きとは、
お正月の飾りや門松、書き初めを燃やし、無病息災などを祈る行事。

近くの小さな社がある神社ふもとにて、近所の数名で行う。
この時当番の方が火をつけた煙が合図となり、わらわら自宅から皆がでてくる。
この煙はのろしの様な役目。

飾りや門松が燃えたら、各自もってきた餅をこれまた持参した網でやく。
最近では餅にすすがつくのを嫌がって、アルミホイルを巻いている。早く焼けるし、一石二鳥。
昔はついたすすもありがたく頂くのが風習だったような。
煙臭くなんだか苦い餅に砂糖だけつけて食べるのが慣わしだったような気もする。

この辺りの門松は、よく見かけるものと違って
ただの竹(細いもの)を山から切ってきたものを庭に立てる。
よく神社なんかで見かける立派なものとはかけ離れている。
どんどの数日前に短く切断し、節に穴をあける。
燃やした時に弾けるのを防止するため。

そして、晩御飯の時に焼いた餅+“蚊の口”(かのくち)をした餅を食べる。
蚊の口とは、これも無病息災のおまじないで、火の上に置いた餅焼き網に餅を少しずつちぎって燃やす。
ちぎったものを網に乗せるときに、
「蚊の口、ぶとの口(ぶよのこと)、アブの口、マムシの口、蜂の口、その他もろもろ毒虫の口」
さまざまな毒を持った虫に刺されないようにというおまじないだろう。
だいたい毎年、何の口があったのか忘れて、すぐに「その他もろもろ毒虫の口」と言ったりしている。

先日、別の地区の方とどんどについて話していたら、そちらは餅と一緒にイワシも焼くよという話になり驚いた。
ところ変われば色々違うのだな。
日本の風習って面白い。

私の地元は…というお話、コメント頂けると嬉しいです。