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いつの間にか渋谷は未来都市じゃなくなっていた

またまた時間が空いてしまってごめんね!
由香の2020年末のTKブームはもう落ち着いたかな? 

90年代のTVや音楽やその他カルチャーが今思い返すとすごく面白かったっていうのに共感!
その当時はそれで当たり前だと思ってたけど、TVもそうだし、雑誌もそうだと思うけど、できることが限られてしまった今と比較すると、大きなメディアの自由度が高かったよね。(もちろんその分、ジェンダー、人種や民族、その他、コンプラ意識の低さによる弊害もすごくあったと思う)

TK=小室哲哉の音楽は、90年代半ば〜後半にあまりにも売れすぎていたから、当時中高生でもうちょいサブカル寄りだった私は大衆的すぎるものだと感じていたの。
でも、大人になって音楽の知識が増えてからあらためて聞いたときに、すごく斬新だったのがわかってびっくりした。
TRFのグルーヴ感とか、globeの女声のハイトーンとラップを掛け合わせた実験的な感じとか、それまでにはなかったよね。

あと、安室ちゃんは渋谷の109の前にいる女の子をイメージしていて、朋ちゃんは円山町のクラブの前に朝方しゃがんでる女の子たちをイメージしてたって何かに書いてあった。おもしろいよね。

これ、知らなかった! 2人とも渋谷のイメージなんだね。
90年代の渋谷って、西武やパルコが作り上げた渋谷カルチャーや、109みたいなコギャル系カルチャーや、HMVやタワレコやその他マニアックな小さなレコードショップや、円山町のクラブや…って感じで、すごく面白い街だったんだろうなと思う。
私が上京したのは2000年で、その雰囲気の名残をちょっと味わえたような気がしてる。
渋谷駅ハチ公口のスクランブル交差点に大きな街頭ヴィジョンができたのが、確か90年代末頃だよね。
VOGUE日本版の創刊が99年で、私は田舎の高校3年生でその世界観全てに憧れて購読し始めたんだけど、創刊した頃の号で、海外のアーティストかデザイナーが渋谷のスクランブル交差点をバックに撮影した写真が扉の特集があったの。彼は「この場所が世界で一番新しい。未来都市だ」というようなことを言っていて、私はそれにすごく共感して、上京してまもなく渋谷に行って「写るんです」でスクランブル交差点の写真を撮ったのを覚えてるよ。

シンガポールから2019年12月に一時帰国して、由香とリニューアルしたパルコで待ち合わせしたよね。
そのとき、「未来都市だったはずの渋谷は、いつの間にかそうでもなくなってるな」って感じたの。
今のシンガポールはマリーナベイサンズをはじめ、斬新でド派手な最新の建築が立ち並んで、渋谷よりはるかに未来感のある都市だから。

それから、昨年、Twitterで見かけた中国の成都の3Dヴィジョンには度肝を抜かれたよ。本当にSF映画みたい。

90年代の日本は、バブル崩壊後ではあるけど、テレビや音楽にしても、その他のテクノロジーにしてもまだ「新しいことをやってやろう」という気概があったんだろうと思うの。
でも、少子高齢化で国民の平均年齢もどんどん上がっているし、みんなどんどん保守的になって、新しいことに挑戦できなくなってるんじゃないかな。

自戒もこめて、そう思うよ。

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