昭和な生き方はもうやめたいよね
由香、お仕事が忙しいのは落ち着いたかな? GWは少しはゆっくりできた?
編集者という仕事は、なぜか忙しいのが平常運転みたいなところがあって、この業界自体がこういう働き方が当たり前っていう意識からなかなか抜け出せないよね。
でも、本当はそんなことないんだと思う。もっと余裕を持ったスケジュールで、遅い時間は基本的に働かないルールを確立すればいいし、撮影や取材で現場に出向かなくてはいけない日以外は、オンラインで済むことが実はほとんどだから在宅勤務だって全然できるはず。
私も20代の間は、かなり無茶な働き方をし続けてた。毎日終電が当たり前で、夜中に打ち合わせしたりすることだってあったし、月に数回は会社で徹夜したりもあった。
そのときは、若かったし、私は同世代の同僚たちと女子高の部活みたいにワイワイやりながらけっこう楽しくて、仕事と遊びの境目がなかったから、大変だけどできてたんだと思う。
でも、そういうのって最大瞬間風速みたいなもので、長続きはしない働き方だよね。私は20代のとき、結婚していく周りの友達を見ながら、「私も家事をやってくれるお嫁さんがほしい」と思ったりした。自分の身をすべて仕事に捧げると、当然、家のことはできないわけで、平日は部屋がどんどん荒れていくし食事はすべて外食で、こういう働き方のままだと昭和の家庭みたいな、仕事人間の夫と専業主婦の妻みたいに役割分担しないと生きていけないわけ。
今でも、ほとんどの企業である程度の役職以上の人たちは、専業主婦の妻がいる男性なんだろうな。だから、どうしても仕事にすべて身を捧げるライフスタイルが成り立っちゃうし、部下や若い世代がワークライフバランスがないと生きていけない切実さに気づけないんだと思う。
ああ、なんか上の世代との分かり合えない状況とか考えると、なんだかむなしくなっちゃう(笑)。働き方と一対になっていると思うんだけど、世間からの母親にかかる圧力みたいなのも、最近うんざりしてて、女がケア労働を当たり前に担うのとかもうやめたいと思ったりもしてる。
私は、きちんと働いてお金を稼いで、きちんと休息もとって、そして家事育児は堂々とサービスも利用して、好きなことをする時間をちゃんと確保しながら生きていきたいよ。
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