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【ワンピースRED、プリキュアF、黒鉄の魚影】応援上映について(ネタバレあり)

初めて応援上映に行ってきた。
今まで興味はあったけど、陰キャオタクなので楽しめるか不安でいけなかったのだ。陽キャオタクのための催しでしょ?とずっと思っていて、ビビッて敬遠していたのだ。

ワンピースRED

今思うと最初にREDの応援上映を観たのが間違いだったのかもしれない。
その日は10月1日。運よく当選したウタ誕生祭の舞台挨拶中継だった。
ウタの生誕を祝いつつ、名塚さんと津田さんの舞台挨拶を観れるだけでなく、REDの先行応援上映まで観れるという豪華欲張りセット。
こんなの応募するのはウタてゃの限界オタクしかいないだろうし、さぞかし応援上映も楽しいものだろうと思っていた。
しかしなぜか劇場自体があまり応援する雰囲気ではない。
応援上映童貞の僕はペンライトの色変えに苦戦しながら、「ワ、ワァ…」と声にならない応援をするのが精いっぱいだった。
結局最後まで応援に乗ることができず、肝心の内容も頭に入らず、全然楽しめなかった。あくまで個人の感想です。

言い訳をさせていただくと、そもそもREDは気軽に応援できる内容ではない気がする。
序盤のライブは無邪気に応援できるが、子供のようにはしゃげるのもここまで。
REDを観たことがある人ならお分かりだと思うが、ウタの目的はファンのみんなを「新時代」という名のウタワールドにいざない、集団心中すること。
もちろん手放しに応援できる内容ではない。
ならばルフィ側に立って応援しようとしても、ウタの気持ちも理解できてしまうので素直に応援できず、トットムジカを敵視しようとしても魔王という概念なので、懲らしめるべき悪というわけではない。
僕たちはいったい何を応援すればいいのか。まさに「心が2つある~~」状態だ。

(ここで僕はウタを全力で擁護しておく。
ワンピース世界が死んだほうがいい世界なのは言うまでもない。
作者の尾田栄一郎も1095話のサブタイトルにするほどだ。
信じていたシャンクスが自分を利用してエレジアを滅ぼたことで何も信じられなくなり、ファンのみんなの狂気めいた信仰に救われ始める。
さらにエレジアを滅ぼしたのは自分だったということがわかり、罪の念に苛まれるが、すでにウタは「海賊嫌いの歌姫」という信仰対象(まさに偶像=アイドル)となってしまっているので引き返すことなどできない。
REDが始まる前からすでに精神的にボロボロの状態だった。)

なぜREDの応援上映を楽しめなかったのだろうか?
もうREDは10回以上観ているから冷めてしまったのだろうか?
しかし昨日通常版の上映を観に行くと、やっぱり面白かった。
ウタのライブでは鳥肌が立ち、ウタの引き返せない覚悟と結末を見届けたのち、REDはやはり素晴らしい作品だなと思った。
ここで僕は応援上映そのものが楽しめなかったのではなく、前述したとおり、素直に応援できる作品じゃないから楽しめなかったのでは?と推理した。
コナンばりの名推理だ。

プリキュアF

次の応援上映はプリキュアFを選んだ。
すでに3回ほど観ていて内容を把握しており、比較的シンプルな勧善懲悪の映画だからだ。
プリキュアF不足の禁断症状が出ていたからというわけではない、決して。
最初のスカイの変身バンクで早くも手拍子が鳴り響く。
え、こんなに楽しくていいんですか?
思わず手拍子に追随してしまう。
戦闘シーンではみんなが口をそろえて「がんばれ~!」と応援する。
純粋な応援の気持ちをみんなが精いっぱい伝える。
これが本当の応援上映か。僕の推理はやはり正しかった。
プリキュアたちが登場するたびに黄色い声や野太い声が湧き立つ。
みんなそれぞれの推しが登場するたびに愛を叫ぶ。
「デリシャスマイル!」「ビクトリ~!」などの決めセリフも決して逃さない。
限界オタクたちの宴だ。
僕も「プリズムかわいいよ~!」と叫びたかったが、
僕は陰キャひろプリから入ったにわかファンなのでできなかった。
プリキュアを長年愛しているファンが叫んだほうがいい。
個人的に最後のプリムとプーカが並び立つシーンの「二人はプリキュア……てコト!?」が面白かった。

黒鉄の魚影

続いて5回ぐらい観た黒鉄の魚影の応援上映へ。
グッズ売り場で自動制御機能付きのペンライトを購入して臨む。

上映開始早々、劇場内に「ぎょぇぇえ~!!」という声が鳴り響く。
「これこれ、こういうのが聞きたかったんだよ」と心の中の井之頭五郎が独り言つ。

こういうのでいいんだよおじさん

「コナン~!」「歩美~!」
キャラクターが登場するたびに、明らかにプリキュアFより黄色い声援が飛び交う。
「博士~!」「任三郎~!」
あ、みんな下の名前で呼ぶんだ。
「寛治~!」「洋輔~!」
だれぇ?てなった瞬間に人物名が表記される。
みんなキャラクターの登場するタイミングと名前を瞬時に思い出して叫んでいる。プロだ。
「さかな~!」「とり~!」
背景を彩る動物たちへの声援も欠かさない。
ここにいるのはどうやら歴戦の応援上映経験者たちみたいだ。
安室さんが出るときだけ「キャ~~~~~!!!」って声にならない叫びになるのは面白かった。
あとはジン、ピンガ、赤井さんも人気がすごかった気がする。
ほかに個人的に面白かったのは沖矢さんがコナンに電話するシーンの「部屋暗くない?」、レーザーキーボード?の上に置いているコーヒーが映った時の「そこに置く?」、終盤でピンガが逃げて突き当たりを曲がったときの「左!」「右!」「真ん中!」、灰原とコナンの人工呼吸のシーンの「もう一回しとく?」かな。
エンドロールの「美しい鰭」ではみんなで合唱。
BUMPの「supernova」みたいで楽しい。
いや~、素直に応援できる応援上映がこんなに楽しいとは。
熱狂的なオタクたちの声援はほんと栄養になるな。

しかし自動制御機能付きペンライトが本当にすごかった。14色の切り替えができるだけでもすごいのに、自動でシーンに応じた色に切り替えてくれる。安室さんなら黄色、赤井さんなら赤、ピンガならピンク、といった感じだ。しかも点滅機能も備わっており、パトカーが走るシーンは赤く激しく点滅した(記憶が正しければ)。
花火ボールのシーンなんかはレインボーに点滅して本当にキレイだった。
自動制御機能付きペンライトはすでにライブなどでは定番で僕もBUMPのライブで自動制御付きのリストバンドを経験したことがあるが、映画館でもぜひとも流行ってほしい。そして願わくば使い回させてほしい。
色変えに気を取られなくていいし、劇場の色が一体的になってとても楽しいので。
いろいろと長く書き連ねてしまったが、言いたいことはただ一つ。

応援上映、最高~!!!

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