「SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE」感想~フロムゲー食わず嫌いがSEKIROの虜になった~

「SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE」というゲームをクリアしました。
今年のGWにセールで安くなっていたのを購入して以来、気づけば全ボス撃破&全エンディング到達まで遊ぶほどにのめり込んでしまいました。
あまりにもハマり倒したので、せっかくなので長めの感想をまとめてみようと思います。

はじめに

昔「Demon's Souls」を買って遊んでみたのですが、どうも自分には合わず、序盤で挫折して投げてしまったのを覚えています。それ以降、フロム・ソフトウェアのゲームに対しては苦手意識が働いてしまい、「DARK SOULS」や「Bloodborne」等の作品についても食わず嫌いをしていました。

じゃあなんでSEKIRO買ったの?

「…さてな」

…唐突に「難しいゲームがやりたくなったから」です。
Twitter等でおススメしてもらったこともあり
「とりあえず買ってみっかあ」
くらいの軽いノリで購入しました。
とは言ってもこの時は「デモンズがハマらなかったから、このゲームもハマらなくてどうせすぐ投げるだろうな…まあいいか」とも思っていました。


…そんなことなかったです。えらい勢いでドハマリしました。

感想

死にゲーで知られるフロム・ソフトウェアのゲームだけあって、難易度はかなり高かったです。
このゲームの大きな特徴といえばやはり「弾き」ですが、初めはそれもなかなか決まらず、ザコ敵にすら苦戦していました。
あまりにも先に進めないので、最初は本気で投げ出そうかと思いつつ、なんだか投げたら負けのような気もして遊び続けていました。

ところが「まぼろしお蝶」を倒すことができたあたりから、「あれ、このゲームの楽しさ分かってきたかも…?」と思い始め、天守閣での「葦名弦一郎」戦に何時間もの挑戦の末に勝つことができた頃には、すっかりこのゲームの虜になっていました。
その後は、並み居る強ボス達と遭遇するたび、何時間も詰まることが分かっていつつも、「次はどんな強敵と戦えるんだ?」と楽しみにするようになっていきました。

戦闘がとにかく面白い

このゲーム、戦闘システムがとにかく面白いです。
どんな強敵でも、このゲームならではの要素「弾き」をうまく決めて体幹ゲージを溜めれば忍殺ができる、というシステムが、弾きの効果音の気持ちよさとも相まって、とてつもない快感を与えてくれます。
(敵の連続攻撃を弾ききった時なんかもう気持ち良すぎてテンション上がりまくり)
勿論一筋縄ではいかず、一部の強敵はガード不可能の攻撃(「危」と表示される)をしてきますが、それらに対しては、
・突き→前ステップで見切り
・下段攻撃→ジャンプで回避からの踏みつけ
・掴み→回避
の3パターンの対処法があり、敵の動きを見極めればしっかりと対処できるようになっています。(攻撃が避けられない場合、見極めに失敗して対処を間違えている、欲張って攻撃しすぎており回避が間に合わないなど、プレイヤー側に原因があることが多い)
そのため、慣れてくればどんな強ボスの猛攻でも、弾き、見切り、回避を組み合わせて対処でき、ダメージを受けずに立ち回れるようになりますが、慣れたからといってヌルゲーになるわけでもなく、ちょっとでも油断すれば攻撃を食らい、うまく体勢を立て直せなければ死にます。
このギリギリのバランスの上で繰り広げられる強敵との緊張感あふれる死闘の末、勝つことができた時の達成感と快感が物凄く、まさしく「脳汁」が溢れるような感覚があります。すっかりこの感覚の虜になってしまい、ボス戦を遊びたいがために周回プレイしたりしています。
(PC版買ってボスラッシュMOD入れようかなあ…)

特に楽しかったボス戦

SEKIROに沢山登場したボスの中で、特に楽しかったボス戦をいくつか挙げてみます。
①葦名弦一郎
みんな大好き、弦ちゃんです。
(初見の時はかなり苦戦した…やっと倒せたと思ったら第二形態があった時の絶望感といったら)
慣れないうちは攻撃パターンも多彩で一ゲージ削るだけでも苦労しますが、見切りやジャンプ回避のタイミングが掴めてくると途端に戦えるようになり、倒せるようになる頃にはSEKIROの戦闘システムを体で覚えている、良いボスだと思います。
(何回も出てくるために、そのうち楽勝で倒せるようになるのもなんか可哀想な気がしますが、それも含めていいキャラしてますよね、弦一郎は)
②破戒僧
破戒僧のモーションはどれも迫力があってかっこいいし、弾きや回避を決めた時の爽快感もかなりのものだと思います。特に、なぎ払いの5連撃を弾けた時はかなり気持ちいいですよね
橋の上で戦うっていうシチュエーションも弁慶と義経みたいで好きです
(ただムカデ出てくるのは本当にやめてほしい)
③鬼形部
ご存知「マイネ----ムイズギョブ-マサタ-カ-オニワ--」さんです。
自分の場合、最初に倒した大ボスがこいつでした。
(まぼろしお蝶にどうも勝てなくて…)
こいつと戦っているうちに弾きの楽しさが分かり始めてきたように思います。
④義父
葦名城の天守で戦った「大忍び 梟」が強くなって再登場。
危険攻撃をしてくるようになったり、忍具を使用した攻撃のパターンが増えていたりなど、「大忍び 梟」から更に強化されていて、より戦いがいのあるボスになっています。
「育ての親(しかも本気状態)に挑む」というシチュエーションも相まって、かなり楽しいボス戦です。
⑤剣聖 葦名一心
弦一郎から剣聖さん生えた。
本作のラスボスだけあって、まさに本作最強最難関であり、最も楽しいボス戦です。
対処法を知らないと避けられない技、弾きができないと体幹を削られて食らってしまう連撃など、対処の難しい技が多く、1番苦戦したのではないかと思います。
それだけに、激しい攻撃を耐えきって勝つことができた時には、このゲームの中でもトップクラスの達成感がありました。
(「剣聖」だっつってんのにテンション上がってくると槍持ち出してくる一心様ホント好き)

BGMもとても良い

自分はもともと和風の曲が大好きなので、本作のBGMもどれもかなり刺さりました。
上に挙げたボス戦のBGMも含め、好きな曲は沢山ありますが、特に好きなのが
「桜竜」
です。和楽器が多用された、和風テイスト全開のメロディーや音色、桜竜の迫力ともマッチした荘厳で雄大な曲調など、もう全てが好みどストライクでした。
「SEKIRO」は基本的に戦闘が忙しく、ゲーム中ではBGMに耳を傾けている暇が無いので、1周クリア後に迷わずサントラを購入しました。
(買ってからかなりヘビロテしてます。ゲーム中には気づかなかったようなことがいろいろ発見できて面白い)

ただし、演出面でかなり苦手な部分も…

このゲームには、「蟲憑き」と呼ばれる、寄生虫によって不死となったキャラクターが登場します。(他にもいろんな理由の不死がありますが)
この「蟲憑き」に取り憑いているのが、よりによって「ムカデ」なんです…
蟲憑きの敵「獅子猿」を倒した時、とどめ忍殺の演出で狼が獅子猿の首から巨大ムカデを引っ張り出したときには全身に鳥肌が立ちました…
他にもナメクジやら芋虫やら、苦手な生き物が出てくるので、途中からはかなりビビりながら遊んでいました。
(昔、「Demon's Souls」を遊んだ時も、敵が気持ち悪くて遊ぶ気を無くしてしまいました。このゲームはそんなことなさそうだ、と完全に油断していたところに巨大ムカデが出てきたので、一時心が折れかけました。恐るべしフロム・ソフトウェア…)


まとめると

・戦闘システムが楽しい!
・BGMがとにかく好き!

と刺さりまくった結果、すっかりこのゲームに魅了されてしまい、全てのエンディングを見るまで遊んでしまいました。
最近のゲームについては、とりあえず買って普通の難易度で1周遊んだあと、よほど気に入った作品でない限りはそのまま放置してしまうことが多かったのですが、このゲームでは全くそんなことはなく、熱中して遊ぶことができました。
自分で遊ぶ前は、このゲームをクリアするには相当なプレイヤースキルが必要なのではないか、と勝手にビビっていましたが、実際遊んでみると、自分のようなあまり腕前に自身のない人間でもしっかりと敵の攻撃に対応し、クリアまで遊ぶことができました。
難易度の高いゲームですが、強敵に何度負けても「後少しで勝てそう」と思わせてくれる絶妙なバランスと、何度もの挑戦の末に勝てた時の達成感のおかげで、諦めずに最後まで遊ぶことができました。
「難しすぎる。イージーモードを実装しろ」とよく言われるゲームではありますが、難しすぎる故に他のゲームにはない魅力のあるゲームだと思います。私のように今まで避けてきた人にも是非遊んでほしい名作です。
(とはいえ、人によっては心が折れてしまうような高難易度であることも確かです。多くの人に遊んでほしいけど、なかなか万人には勧めづらいのも事実だと思います…非常に難しいところ)

最後に

これを書いている間にまたSEKIRO遊びたくなってきたので、また剣聖さんを倒しに行ってこようと思います。(そろそろ「The Last of Us Part II」発売だけど)

あとひとつだけ。1年前の自分に言いたい。

「SEKIROを早めに買っておけ。食わず嫌いするんじゃない」

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