今だから書かないといけないこと。スポーツ施設について。

画像1 10年後の未来を考える。人に優しく、環境に優しいスポーツ施設を作ろうと考えてきた。あくまでもスポーツは健全な身体作りの一環と考えている。健康的な身体作りは健全な施設で作られる。20年かかった。知らないことが多かった。一流企業から学んだことも多い。しかし、その学んだことが全て正しいことでは無いことも多かった。皆んな勘違いしていることも沢山ある。「人工芝は天然芝に変わるもの」そう考えると、天然芝の下には無いコンクリートやアスファルトが何故人工芝の下には有るのか?単純に不思議だった。
画像2 日本の人工芝グランドと言えば、アスファルトと黒ゴムチップのイメージが有る。それが当たり前だと思っていた。JFA日本サッカー協会の基準もそうだと勘違いしていた。これは明らかに間違いと知り、ゼロから学ぶことにした。FIFA国際サッカー連盟のオフィシャル資料も全て読んだ。国内外の人工芝グランドに関する研究資料も物色して読み漁る。土木技術についても学んだ。路盤は水もの。天然芝についても学んだ。そして、一つ一つ紐解きをして理解した。人工芝の特徴とアスファルトが全く愛なれない。スポーツとアスファルトが愛なれない。
画像3 日本人の環境に対する意識は、世界と比較して希薄とされている。スポーツ施設の環境配慮も足りないと常々感じている。日本は産業廃棄物の処理場が不足している。一般的なごみ処理場も同じく。だからゴミを減らしていく必要がある。スポーツ施設では人工芝が大量に使われれる。これが数年後には全てゴミになる。年々高騰する産廃処分費用、これからスポーツ施設を作るには、産廃処分費用を考慮してつく必要がある。私たちは天然素材の人工芝に天然素材の充填材を使う。これまでの人工芝グランド施設が如何に健康を害すものか述べたい。
画像4 端的に、アスファルトやコンクリートの上でのスポーツは危険だ。どんなに人工芝を敷設したとしても、身体に与える衝撃は、天然芝の3倍の数値を示す。数字は事実を表す。天然芝と人工芝の怪我の問題に触れた論文が有った。人工芝メーカーから支援されて書いた論文だ。怪我の増幅は思い違いと書いてある。恥ずかしい。これが大学教授の論文なら、そこでは学ばない方が良い。ヨーロッパやアメリカなどには優秀なスポーツLABOが有る。天然芝も人工芝についても良く研究されている。スポーツを行う全ての人を守る為にである。
画像5 結論として、絶対に避けたいこと。スポーツ施設の路盤にアスファルトを使わないこと。人工芝の充填材にゴムチップを使わないこと。アスファルトは怪我の増幅と、人工芝の劣化スピードを早めるだけで、便利なことと言えば、施工が簡易なことくらいで、施設施管理側にも利用者にも何一つのメリットも無い。透水アスファルトや暗渠排水も何の意味もない。あくまで透水アスファルトは道路舗装に必要で、スポーツ施設には使えない。暗渠排水は農産物の栽培に必要なもので、スポーツ施設の路床に必要では無い。一時の凌ぎに過ぎない。
画像6 選手の健康と安全を考えるなら、30年古いスポーツ施設施工には縁切りする必要がある。前例主義が進化の妨げになっている。責任の果たしどころが間違えてないか?無駄にお金が使われている。無駄に選手が怪我をしている。常に進化するスポーツ施設。日本だけが遅れている。スポーツ施設が圧倒的に少ない原因がそこにある。体育施設屋とは名ばかりに、アスファルトとコンクリート工事の事しか知らない。プレイヤーのことは良く知らない。そう、彼らの仕事は単に作ること。立派に作ること。
画像7 日本近海のマイクロプラスチックの15%以上が人工芝の破片。都市部の近海では30%を越す。東京都のとある区の側溝には、大量の人工芝の破片に黒ゴム。アメリカで問題になった黒ゴムの発癌性については、有耶無耶にされた。明らかなことは、廃タイヤには、かなり危険な重金属が含有していて、カーボンブラックは国際的危険物に指定されていること。カーボンブラックが肺に入ることで塵肺の危険がある。癌は治療可能な病気だが、塵肺は治療不可。犯された肺が復活することは無い。世界中が廃止する中でも日本だけ野放しである。
画像8 国の食品安全衛生局の担当者から直接話を聞いた。誰の指示なのか、誰からの圧力なのか、検査自体があまりに杜撰。特にスポーツ施設は調査外。何を持って健康被害と関連付けできないだろう。黒ゴムに問題ないとしている企業は、将来的に絶対に逃げないことを約束してほしい。アスファルトがJFAの公認仕様と宣伝している企業にも忠告したい。どれだけの選手が将来を諦めたことか?環境に配慮する姿勢はスポーツに限らず必要があり、スポーツ施設は選手の安全を最優先して欲しい。

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