ひとりぼっちの青春と夏祭り
どうしようもなく荒んでいて孤独で足りないものだらけだったけど、それでもちょっぴり心が満たされていて楽しくて輝いていたとある夏の思い出。
親がいない夏祭りは憧れだった。
私は親からの信用と友達を持ち合わせておらず、中学2年生の夏までずっと叶わなかった願望。
私がいた辺境の町では子どもの力だけで市街地に出ることが難しい環境だったから、遊びに行きたい時は誰かの車で連れて行ってもらうのが普通だった。
他の同級生は仲のいい友達の親の車に乗せてもらって一緒に遊んでいたのだけれど、私に