171017 [TEN ミュージック]『「MOVE」…テミンの、テミンによる、テミンのための』


「どんな表現もどんな文章も君をすべて表すことはできないだろう」(テミン、「MOVE」歌詞中)

ただテミンだけがこなせる音楽とパフォーマンスが世に出た。16日に発表された彼の正規2集タイトル曲「MOVE」だ。

昨年の正規1集「Press It」以降、1年8ヶ月ぶりに披露した今回のアルバムのタイトル名であると同時にタイトル曲であるタイトル名「MOVE」には、既存の音楽・パフォーマンスとはまた違った動きを見せようというテミンの覚悟が込められた。

覚悟通りだ。「MOVE」は、PB R&Bジャンルの曲で、既存のK-POP曲と比べると単調な雰囲気を感じられる。ピークに向かって走っていく緊迫感や爆発するクライマックスがないためだ。しかし、ジャンル特有の夢幻的な雰囲気が魅力的だ。テミンが適切に呼吸を混ぜて出す美声だけでも妙な緊張感を誘う。新しい。



「MOVE」は、ここにテミンのパフォーマンスが加えられてようやく完成される。テミンは、アルバム発売と同時に「MOVE」のミュージックビデオを3編も公開した。感覚的な編集が印象的な本編、テミンとバックダンサーたちが一緒に踊ったパフォーマンスバージョン、テミンが振付師 菅原小春と呼吸を合わせたデュオパフォーマンスバージョンだ。パフォーマンスに対するテミンの自信が感じられる部分だ。その中でパフォーマンスバージョンとデュオパフォーマンスバージョンを通じて、全体の振付を集中的に鑑賞できる。

「MOVE」のパフォーマンスは、歌詞に出てくるようにテミンの「優雅な手振り 密かな眼差し」を強調した。曲のイントロからテミンがダンサーたちの間を歩いて出てくる部分と中盤でステージの一方へ歩いていって戻ってくる部分以外に彼が動きを見せる半径は広くない。もとの位置で肩と骨盤をやわらかく動かして、腕の動作で強弱を調節することが振付の大部分だ。それにも関わらず、ずっしりと重いベースが作り出すシンコペーションリズムに合うテミンの繊細な動作が圧倒的だ。国内アイドルの中では、2013年に神話が初めて披露したVoguing Danceを思い出したこともある。

何より、テミンが持っている中性的な魅力が「MOVE」の魅力を倍にさせた。彼は、この曲で女性ダンサーたちと呼吸を合わせながら、彼女たちと身体接触が皆無であるが、洗練された振付自体だけでセクシュアルな雰囲気を漂わせた。

「MOVE」は、テミンの、テミンによる、テミンのための曲だ。ミュージックビデオではなく、本物のステージの上で繰り広げられるテミンのライブパフォーマンスがさらに期待される。彼は、19日に放送される Mnet「M!CONUTDOWN COMEBACK 」で放送最初に公開される予定だ。



LINK☞︎ http://tenasia.hankyung.com/archives/1318137#_enliple

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?