181214 [イ記者のアイドル探究生活]「SHINee 故ジョンヒョン 一周忌に付して」


2017年12月18日、午後5時頃のことだった。その日の夕方は、他の日と大きく変わらなかった。〆切は終わろうとしていて、引き受けた誌面に入ってきた記事はいくつもなく、もどかしい気持ちで手を動かして偶然、ポータルサイトをくまなく見ていた。そんな中、リアルタイム検索語で「ジョンヒョン」という名前が上がり、「何かあったのかな」と思ってクリックしたら、多くのインターネット媒体でジョンヒョンが息を引き取ったという事実を速報で伝え始めた。最初は誤報だと思った。しかし、リアルタイムで増える記事を通じて事実は具体化され始め、結局、私は彼の死を受け入れなければならなかった。


ジョンヒョンは、数多くのアイドルの中で、私にとって慰めになる人だった。彼の小品集「Op.1 物語」のタイトルである「1日の終わり」とイ・ハイにあげた歌である「ため息」を聞けば、その誰も自分にしてくれない慰めを彼がしてくれるようだった。だから彼がこの世を去ったという知らせを聞いたとき、私は「寄りかかることのできる壁」のひとつが崩れてしまったような感覚を受けた。他人にとって力になり、いつも明るかった彼の心の奥深くのどこかに彼に苦痛を与える何かがあっただろうと誰が想像もしただろうか。


彼の死亡の知らせを聞いて、公開された遺書を読むと、ファンが歌手のためにしてあげられることが実に限定的だということを考えさせられた。彼を好きな私は、彼から多くの慰めと力を得たのに、私は彼にしてあげられることが、ただ歌を聞いてあげて、音盤を買って、コンサート会場で一緒に楽しんであげることしかないという事実に胸が痛い。ファンが歌手を通して慰めてもらうほどに、ファンも歌手が辛いときに助けてあげられる存在になることを願う。しかし、遠くから見つめているだけのファンはしてあげられることがない。だからファンたちがステージを見ながら、「ごめんね」という言葉を言うらしい。


ジョンヒョンが天国に行ってから1年が経とうとしている今、SHINeeの残ったメンバーたちは悲しみをだんだん克服している。2018年5月30日、MBC「ラジオスター」に出演したSHINeeは、ジョンヒョンが旅立った以降の悲しみを淡々と話し、また意気投合して6枚目の正規アルバムを出した。当時ソロアルバムを出していたテミンだけでなく、最近ではキーとオニュもソロアルバムを出した。そして、オニュは、2018年12月10日に入隊した。4名が築いていくSHINeeを空で見守るジョンヒョンは、今どんな気持ちなのか気になる。自分がいなくてもうまくやっていて安心しているだろうか?それとも、自分を置いてうまくやっていて寂しく思っているだろうか?


2018年1月23日、ジョンヒョンの遺作アルバム「Poet|Artist」が公開された。アルバムを買ったが、ビニールさえ切れずにいる。彼が最後に遺した歌を聞いてみたら、本当に彼が旅立ったことを五感で感じられるはずだが、それに耐えられない気がするからだ。1年が経とうとしているこのとき、彼のために法事を行うという気持ちでアルバムを開けてみなければならない。おそらく、とても恋しく思いそうだ。冬をとりわけ好きだった、ステージでとりわけ輝いていた「ジョンヒョン」という歌手が。



LINK☞︎ http://mnews.imaeil.com/Entertainments/2018121116001591747

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