バンコク、テーメーカフェのここ最近の所感と2019年夏の週末物語

みなさんご無沙汰しております。今日は先日弾丸で行ってきたバンコクの調査レポート。

バンコクマッサージ料金が軒並み高騰を続け、マッサージ師のクオリティも悪くなる一方だと叫ばれている中、やはり安定のテーメーカフェ。

いつもと趣向を変えてテーメーカフェの所感と日報形式の報告書を仕上げたのでとくとご覧いただきたい。


テーメーとは

古代ローマでは、テーメー(ギリシャ語の魔法瓶、「ホット」から)とバルニー(ギリシャ語のバラニオンから)は入浴のための施設であった。 テーメーは通常、大規模なインペリアルバスコンプレックスを指しますが、バルニーはローマ全体に多数存在する小規模の公共または民間の施設を指す。

ほとんどのローマの都市には、そのような建物が少なくとも1つあったが、それは入浴だけでなく、社交や読書の中心でもあった。 ローマの浴場は、民間の別荘、タウンハウス、砦にも提供され、それらは、隣接する川や小川から水を給水していた(一般的には水道橋から給水)。水は、熱い入浴室に流れる前に、暖炉で加熱されていたようである。

この古代ローマのテーメーがバンコクに存在するテーメーカフェの店名の由来になったかどうかは定かではない。


バンコクのテーメーカフェとは

バンコクのテーメーカフェと言えば男性諸君なら名前の一つも聞いたことあるだろう。マニラのLAカフェと並びフリーランスマッサージの巣窟であるということで有名だ。

そして、未だ知らないということであれば、バンコクのBTSアソーク駅とナナ駅の間にあるルアムチットプラザホテルの地下にあるこの「カフェ」について知っておくことが男性としていかに大事かということを下記で説明したく思う。


タイでこの数年間、どのカフェが長年にわたって一貫して繁盛していたと思うだろうか?私の答えの1つはテーメーフリーランスマッサージ師カフェである。長年にわたって、価格を含んだ多くの事柄が、このバンコクでも変化してきたが、この有名なカフェは今でも相変わらず他を寄せ付けない圧倒的な集客力を持続して持ち続けている。


欧米人からは「スターウォーズ」カフェとして知られるこのカフェは、多種多様な個性と背景を持つ多くの異なるタイプの旅行者を見ることができるため、マッサージに興味ない男性にも、たいへん興味深いものとなっている。ノスタルジックな理由でその場所を訪れるだけで、マッサージを受けずに、その雰囲気を味わうだけのゲストも少なくないことも、なるほど、うなずける。


歴史

テーメーカフェは前述のとおり有名なフリーランサーマッサージ師カフェである。バンコクのほとんどのカフェとは異なり、この場所の女の子はカフェに雇われていない。

この歴史的なバーは60年代にオープンし、ベトナム戦争時代の兵士たちに人気のたまり場であった。彼らはリラックスするためにここに来て、少しのR&Rを得て、もちろん、周りにいた多くの地元のタイの女性に会う目的も少なからずあったようである。


当時は事情が少し異なっていたようであるが、料金は非常に安かった。そして、この場所は外国人、そして最終的には独身男性の外国人にとってお気に入りのたまり場となるに至ったのである。


長年にわたって、テーメーカフェはさらに人気を博し続けた。インターネットやその他のオンラインフォーラムのおかげで、多くの独身男性がこの場所について耳にし、大騒ぎが何であるか興味深々であった。そしてもちろん、多くの人が歓楽街やフリーマッサージ師に会うためにバンコクを訪れ、テーメーカフェは、まさにそれを行うのに最適な場所の1つとなったのである。


そして、ゴーゴーバーに行くよりも安いので、テーメーカフェの価格は市内の他のオプションと比べてまだまだ合理的な価格帯となっているのもその人気の理由の一つである。


マッサージ師たち

夕方8時頃から、テーメーカフェで働くフリーランサーのマッサージ師たちが出勤してくる。建物に続く階段の内側と外側の両方。そして、これは深夜になるまで続く状況である。カフェが閉まった後でも店外で働く女の子を見ることさえ珍しくないだろう。彼らは潜在的な顧客が通り過ぎるのを待って、いくらかお金を稼ぐことを望んでいるのである。


カフェの中は控えめに言っても面白い体験ができるスポットである。多くのタイ人女性が店内で立ち並んでいるか、テーブルやバーに座って顧客が迎えに来るのを待っているのである。そして何より素晴らしいことは、実際に顔や外見を見ながらフリーランスのマッサージ師を選択できる選択権があるということだろう。


この場所は、特にアジア(韓国、日本、および中国)の多くの顧客でごった返す。だから、最近、ほとんどの女の子がアジア人男性を好むという噂がまかり通っているが、それは部分的に真実だが、主な要因がお金であることを決して忘れないでほしい。そんな間違った噂で、このテーメーカフェに行くことをためらうことなく、他の国籍の男性でも自由にその場所を訪れ、マッサージを楽しむことを願ってやまない。


料金

2019年公開のあるブログによると、欧米人は下記の料金帯らしい。日本人はあきらかにぼったくられているということを肝に銘じておきたい。

短時間マッサージ:1500-2000バーツ
長時間マッサージ:2500バーツ


テーメーカフェ週末日報

土曜日

やはり週末は、顧客、マッサージ師ともどもフロアを所せましと陣取っている。

調査団は、あらかじめ偵察のみと腹をくくっていたので、60バーツのオレンジジュースを注文し、足早に外周をたしなめる。

1周したただけでは、すべてを網羅できないので、内側に立っているマッサージ師をチェックするため2周目に突入するも、日本人の集団の見極めが遅く、焦りを感じる。

我慢の限界が来て、オレンジジュースをカウンターに置き、立ち去る。

仕方がないので、暇つぶしに外の灰皿近くにいた、嬢に話しかけると19歳だから店内に入れないという。昨年から、どうも年齢制限が厳しくなったらしい。

「ここで働いて6年よ」そういう嬢の表情に、様々な思惑が脳裏をかすめた。6年というと逆算すると一体何歳になるのだろうか?ただ、嬢の話は面白半分で聞くに限るので、その後はたわいもない話を英語で続ける。英語がかなり堪能なマッサージ師であった。


日曜日

滞在先のテーメープロから「交渉すれば安くなる」「閉店間際に行くと値下げしてもらいやすい」との情報を入手した調査団一行は、深夜0時をまわるかまわらないかのタイミングで店内に突入した。店の看板には営業時間は5PMから1AMと書いていたからだ。

店の前に到着し、いつもの儀式でたばこを一服する。例によって昨日の英語女子に遭遇。昨日とはうってかわってセクシーな衣装をまとっていた。昨日はどちらかというとカジュアルな感じで、こちらとしても罪悪感がなかったわけではないが、今日は、そのあたりにいるマッサージ師と何ら変わらないマッサージの対象になるには十分な衣装であった。

今日はもう一人、アウトサイドエリアから必死に声をかけてくる女の子がいた。外見からして、男子にはみえなかったが、外にいる理由を聞いてみると「外のほうがひっかけやすいから」だという。見た目は普通だったが、何かしらの訳あり女子の可能性もあるので、下手な言い訳をつけて、店内へと進むそぶりをした。

煙草も半分吸い終えたかと思うタイミングで、日本人の中年男性から声をかけられた。「ここ何時に終わるんですか?」と。看板には1時と書いてあったので、てっきりその時間かと思ったが、念のため英語女子に閉店時間を聞いてみると、まさかの2時半。さらに念のため入り口近くのセキュリティに聞くとこちらも2時と答えた。

てっきり1時閉店だと思ったので、この時間帯に来たが、全然閉店間際ではないじゃないか。そう思っていた矢先、その日本人男性の友達が興奮しながらその男性に話しかけた。「あの子、ラオス人らしいわ。俺、あの子いってみるわ」。なるほど、テーメーカフェにはラオス人もいるのか。ラオス人だったら、あまり擦れてなさそうでよさげだな。そう思いながら、自身は店内へと足を進めた。

店内は昨日ほどではないが、相変わらずの大盛況。例によって1周目は外周、2周目は内周、3週目にめぼしい子と交渉の場に、トマトジュースを飲みながら挑んだ。外見はかなりの美形、髪型はボブヘアーで英語もそこそこ。まるでどこかのお人形みたいな顔立ちだ。軽いアイスブレイクを終え、いざ交渉。2,500バーツと、誰もがまず最初に提示される金額をやはりこの子にも提示された。

しかし、2,500バーツといえども大金。日本円にすると7,500円程度。これに上層階の施術場所代を含めると2,850バーツになってしまう。すかさず、1,500バーツの交渉に入ったがあえなく撃沈。その他のマッサージ師は、煮ても焼いても食えないようなものばかりであったので、この日もただの内偵調査だけに終わった。

先ほどの日本人は、アウトサイドエリアの自称19歳の調査団が見た感じではテーメー男子とプロファイリングされるマッサージ師を女子と思ってやまず、そのマッサージ師と施術に向かう途中であった。IDを見て確認していたようだが、IDは偽造もできるし、IDには多分性別は書いていないだろうから、テーメーの雰囲気が彼の判断を鈍らせたのだろう。

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