見出し画像

変えられないものを受け容れる平安を

2023年も明けてすでに2週間近く経ちましたが、個人的にはここ数年のなかでもだいぶスロースタートな年明けとなりました。


出鼻をくじかれた

昨年末から流行りの風邪にかかりまして、年末年始休暇をすべて療養期間にあてることに。
すっかり出鼻をくじかれました。
それでも症状自体はそんなに重くなかったので、当初は溜まっていた事務作業したり読みかけの本を読んだりする時間が取れてラッキー、なんて軽く考えていたのですけどね。

ところが徐々に、本当に徐々に、身体というより心がしんどくなってきたんですね。あまりにゆっくりで自分では気づかなかったほど。そしてさらに身体が動かなくなる、仕事に行けなくなる、の悪循環。

お日さま浴びて涙が出る

はれて外に出られるようになり1週間ぶりの日光を浴びる、そんな気持ちいいはずの瞬間に、じんわり涙がにじんできたんです。
この時点でおやっ?となりました。どうしたのかな、と。療養期間中は高熱が出たわけでもない、食事の心配をしなきゃいけないわけでもない、相対的には心配なんてないはずなのに、それでもやっぱり人ってしんどくなる時はなるんですね。

わたしは感情の渦に巻き込まれている

その日の夜に気づきました。

気づけました。

『わたしは感情の渦に巻き込まれているんだ』

・こんな休暇を過ごすはずじゃなかった
・ミュージカルの練習をしようと思ってたのにできなくて皆んなに置いていかれる気がする
・思うように症状が良くならない

焦りや不安、根拠のない恐怖といった感情の波にのまれて

『ずっと良くならないんじゃないか』

『誰にも必要とされていないんじゃないか』

って溺れそうになっていたことに。

(こういうことってなぜかお風呂のなかでフッと気づくのも不思議です。)

だれしもの日常に潜む
『こんなはずじゃなかった』

食べたかったお弁当が売り切れてた
急いで乗ったバスが満員だった
あの人と一緒に行こうと思っていた映画に行けなかった
お子さんが宿題を終わらせてなかった

日常生活のなかのあちこちにひそむ

『こんなはずじゃなかった』

変えられないものを受け容れる平安を

感情の渦に巻き込まれていることに気づいた直後、学びの師から神学者ニーバーの言葉を教えてもらいました。

“変えられるものを変える勇気を

変えられないものを受け容れる平安を

そして変えられるものと変えられないものを

知る英知を授けたまえ“

(米・神学者)ラインホルド・ニーバー

ちょっとしたきっかけで、人はだれしもが感情の渦に巻き込まれ、あらぬ行動をしてみたり逆に動けなくなったり、と溺れそうになってしまう。
私もこれまでもあったし、きっとこれからも何度もあるはず。これを読んでくださっている方にもおとずれるかもしれません。

そっちじゃない。
そっちじゃないんだよ。

自分の泳ぎたい方向に向かっているつもりなのに、進むことができなくなる。

そんなときは

変えられないものを受け容れ

変えられるものを変えるほんのちょっとの勇気を出してみよう

スッと渦から出られて進みたい方へ泳げる力が湧いてくるかもしれません。

だいじょうぶ。きっとだいじょうぶ。

追記)同様のテーマでstandfmでも配信しました。


配信を振り返っていたら第7回でも類似のテーマでお話ししていました。このときは、ジャーナリングが『変えられるもの』と『変えられないもの』を分別する助けになる、といったことをお話ししています。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?