良質なチャネリングやヒーリングを長く続けていく方法

 宇宙からのメッセージを地球に届けるため、本の執筆をしていたモスさんは、あるとき不思議な夢を見ました。
 
夢の中で、モスさんは、真っ白い高層ビルの前に立っていました。一階のエントランスを入ると、ホテルのロビーのような空間が広がっていて、レセプションには受付係がいます。モスさんは、左手にアンテナのついたトランシーバーを、右手には魔法のじゅうたんを持って、ロビーをはじからはじまで歩き回っています。どこか電波の良いところを探して、魔法のじゅうたんを設置しようとしているのです。電波の良く入るところでこの魔法のじゅうたんに座って瞑想すれば、トランシーバーからラジオのように本の内容が聞こえて来て、すらすらと書くことができるのです。でもここ数日は電波の調子が悪くなってしまい、本の執筆がとどこおっていました。
 
「どこか、電波の良いところはないですかね~」
モスさんが尋ねると、キャリアウーマン風の受付係が答えました。
「また電波が届かないの?どうせまた、ウリエルに遊ばれてるんでしょ?上の階に上がって、直談判(じかだんぱん)してきなさいよ!」
「そんなこと言われたって・・・上の階にいるのは偉い人たちばかりだから、会いに行くのはちょっと勇気がいるなあ・・・」
 
そう呟いて階段を見上げると、はるか上の階から、誰かがこちらを見下ろしています。頭の真ん中に角のようなものをつけた、くるくる巻き毛のショートヘア。その人が、まるでいたずらっ子のように、にやにやと笑っているのです。
 
ここで夢から目が覚めたモスさんは、思いました。
「ウリエルって、誰?」
 
いつものように、インターネットで「ウリエル」を検索すると、出てきました。
「大天使ウリエル・・・・・・ミカエル、ガブリエル、ラファエルと並んで神の前に立つ四大天使の一人。 ウリエルという名前は『神の光』を意味し、芸術作品を作る作家やメッセージを伝える教師にインスピレーションを与える。」
  
夢の中のモスさんは、大天使ウリエルからインスピレーションを受け取るために、トランシーバーを持って電波の良いところを探していたのでした。だとすると、あの高層ビルは、宇宙霊界にある宇宙連合本部のビルということでしょうか。そのビルは、上の階に行くほど高次元になり、偉い霊人たちがいるのです・・・。それにしても、「ウリエルに遊ばれていて電波が届かない」という受付係の言葉が気になります。一体、どういうことなのでしょうか。
 
ウリエルの謎を解き明かすため、モスさんはいつものように、ヒプノセラピスト・ミセスインヤンと一緒に、宇宙船にいる指導霊「リーダー」に会いに行きました。この動画では、リーダーが教えてくれた、大天使ウリエルやアート系宇宙連合について、宇宙からインスピレーションが届く仕組み、チャネリングやヒーリングを長く続けていく方法についてご紹介します。
 

ミセスインヤンが質問し、リーダーが霊媒モスさんを通じて答えます。
 

大天使ウリエル
 
Q(ミセスインヤン):大天使ウリエルが、モスさんの本の執筆を助けて下さっているということなのですが、最近、インスピレーションが上手く降りてこないそうです。ウリエルさんに、リーダーからお願いして頂けませんか。
A(リーダー):分かりました。話しておきます。
Q:よろしくお願いします。モスさんは、夢の中でウリエルさんに直接会いに行こうと思ったけれども、勇気が出なくて行けなかったそうです。
A:そうですね。まあ、こういうのは何と言ったらいいか・・・はっきり言って「茶番」です。本当に、遊んでいるだけですから。
Q:そうなのですか。
A:そうです。ウリエルに遊ばれているだけです。
Q:遊ばれているだけなんですか。
A:仕事が大変なので、そういう冗談もないとやっていられないということで。
Q:なるほど。では、執筆をちゃんと助けていただけるように、リーダーからよく言っておいて下さい。お願いします。・・・ウリエルさんは、同じマザーシップに住んでいるのですか?
A:住んでいます。今ちょうど、ウリエルがここにいます。にやにやしながら私たちの会話を聞いていますよ。もう本当に、悪びれた様子もないですから。・・・彼女と一緒に本を書くのが楽しいのだと言っています。だから、終わってほしくなくて、こうして遊んでいるようです。早く終わらせて、次の作品に取りかかればいいのに。
Q:確かにそうですね。ウリエルさんは、こうした本の執筆などをサポートする天使なのですか。
A:そうです。基本的に、ものを書く、知識を伝えるなど、そういったことでしょうか。ウリエルは、宇宙の叡智を、何らかの媒体を通じて伝えることが役目なのです。
Q:そうなのですね。では例えば、『神との対話』などもそうですか?
A:はい。『神との対話』は、ウリエルが少し手伝ったのではないでしょうか。でも、あれはもっと地球に近い次元からインスピレーションを発信しているのです。
Q:そうなのですか。
A:そうです。宇宙連合本部のあるマザーシップから直接という系統ではありません。
Q:マザーシップから直接の系統だと、どのような書物がありますか。
A:そうですね、例えば『ラー文書』があります。これはどちらかというと、預言書のような内容かもしれませんが。それから、『モモ』など、ミヒャエル・エンデの作品はウリエルがよく手伝っていました。
Q:サン=テグジュペリの『星の王子さま』はどうですか。
A:あれもそうです。エンリケ・バリオスの『アミ小さな宇宙人』もそうですね。
Q:それでは例えば、『銀河鉄道999』のような、いかにも宇宙や銀河をテーマにした作品はどうでしょうか。
A:『銀河鉄道999』は漫画ですよね。漫画は、言葉ではなく絵で見せるでしょう。ですから、アートを専門とした霊団が担当しています。
Q:では、『ドラえもん』はどうですか?
A:『ドラえもん』もアート系の霊団がサポートしていますね。
Q:面白いですね。映画の『スター・トレック』もアート系ですか?
A:そうですね。アートを通じてメッセージを送っているのは、とても大きな霊団です。言ってみれば、それ自体が一つの宇宙船のようなものです。
Q:なるほど。
A:実は、宇宙連合本部のあるマザーシップから直接インスピレーションを送って作る作品というのは、いかにもスピリチュアル、チャネリングという体裁ではなく、むしろ、児童文学のように誰もが長く親しめるジャンルの作品になっていることが多いです。スピリチュアルというジャンルに興味のある人もない人も、同じようにその良さを感じとることができ、価値が理解できる、そして長く読み継がれる、そのような普遍性をもった作品です。本当の意味で優れた霊的メッセージというものは、誰にでも分かるかたちで、極めてシンプルに愛を伝えるものなのです。だからこそ、人々の心の中に長く残り、語り継がれていくことができます。
 

宇宙から届く情報チップ
 
Q:でも、「情報を送る装置」は核心を突いていますか?モスさんが、そんな夢を見たと言っていました。巨大な瓦型の情報チップのようなものがマザーシップから幾つも放出されて、宇宙空間を飛びながら何段階にも展開していき、高次元から低次元へと形を変えて届くのを夢で見たそうです。
A:そうですね。情報チップについては、「アステロン」という言葉で調べたら、何か出てくるかもしれません。
 これについて理解するためには、やはり、宇宙連合のマザーシップは物理的な宇宙船ではないということを分かっておく必要があります。それは宇宙船ではなく、より正確には、高次意識地帯のようなもの、つまり、高次意識の領域です。宇宙霊界のなかに、この銀河系の霊的な中枢となっている高次意識の領域があるのです。そして、その領域の一部に、皆さんが「半霊半物質」と呼ぶような状態をつくり出すことのできるエリアがあります。そこから、情報チップのようなものを飛ばしています。
 我々のいる高次意識の領域は、物質の存在しない意識の領域です。ですから本来なら、情報を飛ばそうとしても飛ばすことができません。情報チップは自ら意識をもっているわけではないので、自ら飛ぶことはできません。意識のない何かが「飛ぶ」ということは、物理的な重みがあるということです。物質的な勢いがないと飛んでいかないわけです。ですから、半霊半物質の状態まで物質化して飛ばすということをしているのです。
Q:今のお話しからすると、細胞やニューロンなどとよく似た感じでしょうか。
A:そうですね。そのイメージはとても的を得ています。例えば、植物細胞の真ん中に核があって、周りに細胞壁があるでしょう。その細胞壁の一部分に出口となっている場所があり、その出口のところで物質化して飛ばすことができるという、そのイメージです。
 ですから、我々のいる高次領域を、マザーシップや宇宙船と呼びたければそう呼んで頂いてもかまいませんが、物理的な宇宙船をイメージされると、少し理解がかみ合わなくなってくるのです。あるところで理解の限界に達してしまいます。それで、あれ、なぜこれはこうなっているのだろうと、分からなくなってしまうのです。これは、宇宙の霊界の話であって、物質の世界ではないのだということを覚えていて頂ければと思います。
 確かに、半霊半物質の次元にも宇宙船というものはあります。しかし、それらをさらに霊的に指揮している、高次意識の領域があるのです。半霊半物質の宇宙船の上に、霊体としての世界がある。物質と霊体の両方があって、本当の中枢というのは霊体のほうにある。それを「マザーシップ」と皆さんが呼んでいるわけです。
 高次意識の領域から直接何かを送っても、それは霊だから見えないし、届かないのです。それを見える、受け取れる状態にするために半霊半物質化して、霊体から少しレベルダウンした、次元を落とした状態のものを配置しているのです。3次元から6次元くらいまでは、物質や半霊半物質が中心の世界ですから、そことやり取りするために、こちらも半霊半物質のものを用意しています。高次元から低次元へと情報の次元を落として、情報を折りたたんでコンパクトに凝縮したものを、宇宙から飛ばしているというわけです。

 
良質なチャネリングやヒーリングを長く続けていく方法
 
Q:なるほど。それで、この情報チップを通じて、宇宙から情報が送られてくるわけですが、地球でこれを受け取った人が、折りたたまれた情報を正しく開くにはどうすればよいでしょうか。よく、チャネリングやインスピレーションのようなかたちで情報を受け取る人がいますが、時々、情報を間違って受け取っているのではと思えることがあります。
A:宇宙から送られてきた情報を正しく開く方法ですね。それは簡単に言うと、なるべくエゴを捨ててもらうことです。とても単純な話ですけれども。
Q:確かに、単純ですね。
A:はい。宇宙の法則というのは単純ですから。宇宙からの情報を受け取るとき、自分自身の声と混じるというのが一番のノイズになってくるのです。皆さんがよく憑依霊、低級霊と呼んでいるものの影響もあるといえばあるけれども、結局、そういうものを呼んでいるのは自分自身のエゴであったり、自分の中にある未浄化のものであったりします。
Q:それは例えば、恐怖心とか、そういうものですか。
A:もちろん、そうしたネガティブな感情もそうですし、あとはエゴです。宇宙からの情報を受け取る人に一番ありがちなのは、やはり、自分は特別だというような想いです。霊的なものが聴こえたり視えたりすると、自分は人とは違うと思い始める。そうすると、やはり心の目がくもってきてしまう。ノイズが入って、正しく視たり聴いたりできなくなる。簡単に言うと、自分が展開したいように情報を展開してしまうのです。
Q:だから、サイキックな人たちは、後のほうになるとエゴの塊になってしまうのですね。
A:そうです。どうしてもやはり、人間として地上で何十年も生活していると、そうなりがちです。50年を過ぎたあたりからノイズが入りやすく、60年、70年と経つと情報を受け取れなくなる人もいます。ですから、いかにそれを予防するかが大事になってきます。自分がスピリチュアルな仕事に少し慣れてきたなと思ったら、本当に気を付ける必要があります。
 それから、宇宙からの情報を受け取ろうとするのは、はじめはかまいませんが、もう既に情報を受け取れているのに、それでもまだ受け取る能力を磨こうとし続ける人がいます。霊的な能力をもっと高めたい、超人的なパワーがもっとほしい、といったパワーへの憧れがそのようにさせるのです。ですが、受け取ることはもうできているのだから、受信する能力はもう磨かなくても良いのです。それよりも、いかに純粋な心でいるか、子どものような心を保ち続けられるか。そちらの方がずっと大切なことなのです。チャネリングやリーディングを仕事にしようとするならば、純粋な心を保つこと自体を仕事にした方がいいぐらいです。分かりますか?
Q:分かります。
Q:霊的なメッセージを届ける人というのは、やはり、どうしても祀られ(まつられ)やすいということがあります。自分ではそのつもりがなくても、周りの人がそう扱うことで、「この人は特別な人だ」ということになっていってしまう。そして気が付くと、まるで檻(おり)に入れられたかのように、そこから抜け出せなくなっている。周りがそういうふうにつくり上げていってしまうためです。
 これの何が問題かと言うと、私たちが送っているメッセージの本質は、ひとりひとりの人に「自分も特別な価値のある存在なのだ」と感じ取ってもらうことにあります。誰もが特別な存在であり、誰もが私たちとつながって情報を受け取ることができる。それを実感してもらうことにあります。ところが、「この人はチャネリングができるから、神の声が聞こえるから、特別だ」となってしまうと、私たちが本当に伝えたいことが、伝わらなくなってしまうのです。
 ですから、本物のメッセージを届け続けたいならば、周囲に自分を祀らせてはならないのです。自分ひとりだけが、特別になってはならないのです。そうならないように、ひたすら避ける必要があります。でも、避けるけれども、メッセージをきちんと伝える。このバランスをとることが、チャネラーの本来の仕事なのです。
 これは、かなり高度な技術です。人々から崇められたり特別視されたりすることを避けようとすると、多くの場合、隠遁(いんとん)生活や隠居生活のようになってしまいます。しかしそれでは仕事になりません。人前に出ている、世間の中に交じっているけれども、きちんと伝える。そうしながら、出会っていく一人ひとりの人が、「私も特別な存在なのだ」と感じ取れるようにする。そんなやり方を、ぜひ、探していただきたいと思います。
Q:なるほど。そうすると例えば、スピリチュアル・ヒーラーにも同じような問題がありますか?チャネラーと同じように、自分のエゴが入ってしまって、ヒーリングできなくなるということもあるように思いますが。
A:そうですね、そういうことはもちろんあるとは思いますが、もっとありがちな落とし穴としては、ネガティブなエネルギーを浴び過ぎて自分がネガティブになるとういことが挙げられます。ですから、ヒーリングのような仕事を長くやっている人ほど、自分自身の浄化をきちんとやっていかないと、どうしてもネガティブなエネルギーが溜まりやすいです。たとえるなら、知らないうちにお風呂のバスタブに垢(あか)が溜まっていくようなものです。これは本当に気を付けた方がいいです。
Q:そうですよね。私も、これまでたくさんのヒーラーを見てきましたが、他の人をヒーリングしている人たちに限って、自分が病気になることが多いように思います。
A:そうなのです。ヒーラーが病気になる場合は必ずそれが原因だとは言えないのですが、10人いたら8人はそうであることが多いです。

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