2024年度甲陽学院中学校入試分析(算数2日目)

甲陽学院、算数2日目についてのお話です。

1日目も大変でしたが、2日目もなかなか厳しい問題が並びました。
平均点は47.1点。昨年並ではありますが、昨年はある程度1日目でとれていたのに対し、今年は1日目も点数が伸びにくかったため、全体として「算数きつかった」という印象が残りやすいテストでした。
2日分の合計で88.9点。合格者の平均で見ても101.6点。国語が昨年並の平均点だったのに対し、算数は合格者平均が15点程度低下、という結果となりました。
1日目の分析でも触れましたが、2日目もあまり工夫が効かない、作業量で押し切るタイプの問題が多く、それに加え最後に控える図形問題がかなり考えにくい、というセットになっていました。
最初に全体を俯瞰して、時間の割り振りやチャレンジする順番などを戦略的に考えておかないと、思った通りの成績に近づけることも厳しかったのではないかと思われます。
判断や発想に迷うと手が止まりやすい問題もいくつかあったので「とりあえずやってみる、いくつか実際に求めてみる」姿勢が有効であった、ともいえます。(端的に換言すれば「悩んでる暇があったらまず動いてみろ」ということなのですが、算数が得意、という生徒の中に「地道にやる」ことをプライド的に嫌う、美しく解くことにこだわる傾向が見られる場合には注意が必要です。「まず、正解を導くことが正義である」ということは忘れてはなりません。)

各問題の解説については以下のファイルをどうぞ。

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