教職課題2

1. 特別活動の研究
 この科目では、新学習指導要領に即し、特別活動のねらい、方法、原理等について学んだ。2008年学習指導要領改訂により、「言語活動」や「体験活動」「学習意欲と学習習慣や生活習慣」が課題であることが明確化され、「小1プロブレム、中1ギャップなど集団への適応にかかわる問題」「生活体験の不足や人間関係の希薄化、集団のために働く意欲や生活上の諸問題を話し合って解決する力の不足、規範意識の低下」などに着目することとされた。また、科目教育とともに、特別活動においても一貫して子どもの実態や学年、発達段階に応じた「深く考える力」を養うことが求められているようになってきた。また、指導にあたっては、地域の文化、特徴について教師自身が精通している必要がある。例えば地域の伝統産業は何か、どんなお祭りがあるのか、主要な産業は何か、といったことがらについて、子供たちが故郷を大切にする心を育む工夫が必要なのである。

2. 教育心理学
 学校現場においては、児童・生徒は目覚ましい成長を遂げる場であるが、教師は、児童生徒がどのような精神的発達をするか理解をする必要がある。例えば小学校中学年になると、仲間への同調が急激に上昇していき、5~8名くらいの同性だけの集団で活動するようになる。この年代の特徴を「ギャング・エイジ」と呼ぶ。また、青年期の友人関係が果たす心理的機能として、会話や活動を共有し、自分の不安や悩みを打ち明けることにより心理的安定が図られたり、共に楽しいことを経験するうちに家族との関係では学習できない他者一般との付き合い方を学ぶことや、友だちが自己を映し出す鏡となって内省する機会を与えてくれたり、あるいはモデルになって自分の知らない生き方や考え方を教えてくれる。このような精神的な成長の過程を教師が認知しておくことは、あらゆる指導の中で今教師が児童生徒にどのように対応すべきかを考える要素として非常に重要なことであるといえる。

3. 教育相談の研究
 時代によって変化する学校現場の特徴や課題について、カウンセリングの観点で個々の児童生徒と向き合っていくことを考えたとき、教師自らの経験のみに頼るのではなく、体系的にカウンセリングという技法を身に着けることによって、児童生徒が直面している課題に向き合わせ、解決の糸口を自ら探求することができるのではないか、ということを考えた。また同時に、一教師の力で対応ができないとわかったとき、より問題が深刻化する前に、チーム学校として対応することが重要であることも学んだ。例えば家庭環境に問題があり、DV、ネグレクトがある児童生徒に直面した場合、明らかに一教師の力で対応することはできず、児童相談所など適切な機関に対応をゆだねる他ない。このように、教師自身が問題を抱え込みすぎないようにするためにも、学校ではあらゆる相談体制を充実させ、教師ひとりひとりがそのアンテナをはることが大切であるといえる。

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