脚の長い馬むかしむかし、あるところに馬を競争させ、それを見るための人を集めてお金をもらっている村がありました。 村人たちは毎日かわいい馬たちのお世話をして、毎週土曜日になると村の大きな広場に集まり、大きな広場の大きな道で馬たちに競争をしてもらって楽しんでいました。土曜日の村はいつも大賑わい、となりの村からもそのとなりの村からも人たちがたくさん集まります。村は土曜日になると人でいっぱいです。みんなは広場に椅子とテーブルを用意して、美味しい飲み物やたくさんのご馳走と一緒に、かわい
第一編ああ、あの方が来るのが待ち遠しい… わたしの心を射止めたあの方は、今日も馬に水を飲ませるため、この泉へ立ち寄るはずよ… 今日こそ私は思いを伝えるべきか、それとも今日もまた、誇り高きハイエルフとして、あの方も人間の若者にすぎないと突き放すべきだろうか… 最後に人間と恋に落ちたハイエルフが子どもを産んで500年にもなるわ…聞けば聞くほど、わたしに似たエルフのようだった…森に留まるを拒み、かといって人間をそのまま受け入れるでもない、あの戦争さえなければ、父親以外は平和に暮ら
注 ※辞めよう = 誤字ではありません、敢えて「辞めよう」を使っています。 本編かつてわたしたちは戦争をした した、された、関係なく、戦争をした しなくてもよかった、せざるをえなかった、関係なく、戦争をした そして、たくさん殺した 一人として加害者でない者はいなかった 日本国旗を振り、兵隊を戦地へ送った 新聞は大いにそれを賑わした その兵隊は、自分の家族、自分の息子、自分の夫、そして自分だった 兵隊は死んだ 次々に死んだ 片道の燃料を積んだ飛行機で、海へ消えた カミカ
注意 ・この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。 ・またこの物語に登場する病気やその治療法も同様にフィクションであり、実在の病気や治療法とは一切関係がありません。 ・イヴのセリフの日本語が怪しいのは外国人であるためです。外国人になりきってロールプレイしてみて下さい。 本編イヴ 「みゆき先生、この大学の子たちはミナサンとてもイイ子ですね。」 みゆき 「いい子(笑。みなさん、とってもいい子だそうですよ(笑。はい、拍手しない(笑。」 イヴ 「み
注意 ・この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。 ・またこの物語に登場する病気やその治療法も同様にフィクションであり、実在の病気や治療法とは一切関係がありません。 ・イヴのセリフの日本語が怪しいのは外国人であるためです。外国人になりきってロールプレイしてみて下さい。 本編みゆき 「みなさん、しっかり勉強してますか(笑 今日は本講堂へ招聘(しょうへい)医師であるイヴォンヌ・デ・グラーフ先生をお招きし、先生の考える解離性障害とこれからについてお話
エルフ 「ねえ、ダーリン♡」 騎士 「わぁ!ダーリンだって?」 エルフ 「そう、ダーリン、わたしのダーリン」 騎士 「そっか、俺たち結婚したんだったな。でもダーリンか、なんか恥ずかしいな。」 エルフ 「もう!何が恥ずかしいの!夫婦になったのよ、騎士様」 騎士 「なんだかそっちの方が呼ばれ慣れててさ(笑、でも嬉しいよ、ありがとう。」 エルフ 「わたしの騎士様、だからわたしのダーリン」 騎士 「ほんとに君は不思議な子だな。ハイエルフってみんなそんなに人間っぽいのかい
後輩「先生!なんですかこの車!」 女医「〇〇ちゃん久しぶりー!わー、うれしいー!」 後輩「え、なんですかこれ?救急車ですよね!?」 女医「はーい、送迎ありがとうございますー。〇〇ちゃん久しぶりーだねー!」 後輩「先生、聞いてます?これ救急車じゃないんですか!?」 女医「あー、これね!前話したじゃない、あそこ!あの民間救急と訪問看護やってるあそこ、講習会の仕事受けたとこ。そこで講習があってね、ついでに送ってくれるって所長が言うもんだからさ、乗ってきたの。中古の救急車みたいよ。」
女「ダーリン、腕枕貸して」 男「あいよ、今そっち行く」 女「左腕ね」 男「あいよ、今横になる」 女「よきよき、じゃ借りるね、よいしょっと」 男「ちょっと待った、一瞬左手使わせて、スマホ取りたい」 女「あいあい、早くして」 男「おっけ、ごめんごめん、読みたい本あるんだ」 女「はい、じゃ手広げて。借りるよ。」 男「はいよ、どれくらいの利用だい?」 女「ん、寝落ちまで」 男「今日は寝落ちか、わかった」 女「ねぇ」 男「どした?」 女「頭撫でて」 男「え...右手にスマホが...」
誤診 指導医 「先生、ちょっといいかね」 医師「はい、なんでしょう。」 指導医「君の担当している本城みゆきだが、本当に統合失調感情障害かね?」 医師「はい、これでも診断基準くらいは頭に入っています。定期的に発生する幻聴、気分の浮き沈みも顕著です。何か問題がありますか?」 指導医「うむ、問題だ、非常に問題だ」 医師「非常に?ですか」 指導医「例えば幻聴だが、君は幻聴を起こす疾病をいくつ知っているのかね?」 医師「それは、、、たくさんありますが」 指導医「統合失調症が当てはま
謝辞 桃ねねこさんに捧ぐ 本編ねこに生まれた時、わたしは思った。こんなにふわふわな体。白い靴下を履いたようなお手々。水たまりに映る顔はひょっとして、ねこ界イチの美人ねこさんじゃないかしら? 歩いても、座っても、にゃぁとおねだりしてもかわいい♡だからご飯に困ったことはないんだ。わたしがにゃぁと鳴いたらみんな何かご飯をくれる。だからわたしはこの緑がいっぱいな公園で幸せに暮らしてるんだ。 一番美味しいのはあの大きな人間たちが「チュールだよー」って言ってくれる鶏肉。あの味付け
愛されたい これ程バカな言葉もないわ 愛は常に与えるもので 愛されたいと求めるものではないの 人を愛せないことがある、自分が愛されたい事だってある そりゃそうね、人だものね じゃあ、愛を求めることと、愛を与えることで、どうなるか比べてみましょう 愛を求めあった時、もしあなたが愛せない状態だったら大変よ だって愛せない状態なのに求められるのよ? 落ち込むこともある 苛つくこともある わたしたちはどんなに愛し合っていても、常に相手を愛せる状態であるとは限らない しかし、求めて
わたしは今日も夫の左腕枕にいて 夫の温もりを感じながら たくましい胸の筋肉 締まった腹筋 そして、愛の匂いを感じる 左胸から匂う夫の匂いは 逞しくわたしの居場所を守ってくれる そんな夫の逞しさの匂い 居場所が守られた喜びの匂い そして、夫からの深い愛を感じる 首から匂う夫の匂いは 夫の心と存在、そして流れる血液 そんな夫の生命(いのち)の匂い わたしと生きてくれる喜びの匂い そして、共に生きる喜びを感じる 耳の裏から匂う夫の匂いは 夫そのもの、夫が夫である幸せ そんな夫
わたしは今日、心と体全てをこの人に託した 結婚の喜びを人生で味わうことができた わたしは人生で最上の喜びを得る事ができた 誰が言おうと、わたしの人生は祝福された わたしはいつも、わたしひとりで過ごした 独りでいる喜びしか人生で味わえなかった わたしは人生で最上のあなたと出会う事ができた わたしは今日、独りから二人になれた わたしは今日、わたしから妻になった 夫に愛され夫を愛する喜びを知ることができた わたしはこれから常に愛される そしてわたしは、これから常に愛する わた
昔々、ある地方に、西にタルカ、東にセラという2つの国がありました。どちらも40年を越えて争っている大国で、現在休戦中ではありますが国境付近での小競り合いはしょっちゅう、毎月のようにお互いのスパイが捕まっては処刑されているような有り様でした。 そんなタルカとセラの両国ですが、王様同士も長い戦争ですっかり年を取り、タルカ王は今年で80歳、セラ王は今年で73歳という高齢になってしまいました。両王は後継者を考え始めましたが、どうにも息子である王子たちに頼りがありません。自ら戦争をし
※〇〇にはヒロイン名が入ります 狼男「まて!〇〇!これ以上俺に近づくな…君も知っているだろう…俺は満月を見たら…ライカンスロープになって…お前を噛み殺してしまうんだぁぁぁぁぁぁ…うぅ…うぉぉおおお…」 〇〇「まって、落ち着いて…オオカミ男なんかにならないで…お願い…お願いよ(泣)…わたしはあなたを愛してるの…うううう…あなたになら!噛み殺されてもいいわ!」 狼男「うぅぅうぅ…〇〇!行けと言ったのが聞こえ…うわぁぁぁぁぁ!うっぅ…(倒れる)」 〇〇「ごめんなさい…あなた
ドラキュラ「我が名はドラキュラ伯爵、トランシルバニアの闇の中より、美しきそなたの血を求めて参った…いざ共に永久(とこしえ)の闇へと向かわん、いざ我が伴侶となりて共に闇にて生きむ…くわっ」 女「ああ…ついに私の元へいらっしゃったのね伯爵様…恐ろしき常闇(とこやみ)の世界へ誘(いざな)われる方がいつかいらっしゃるのではないかと思っておりました…どうぞ…どうぞ私の首より滴る血をお飲み下さい…」 ドラキュラ「永遠の闇の恐ろしさを感じるか!恐怖にふるえてはいないか!安心するがいい、