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街頭募金で人との繋がりの大切さに気付いた瞬間

12月は寄付月間です。あしなが学生募金では、寄付月間に合わせて「#一緒に募金しませんか?」キャンペーンを実施中です。

学校や会社、仲間内で募金してみませんか?コロナによって街頭での募金活動ができなくなってしまいました。しかしながら、奨学金を必要としている家庭ではコロナの影響でより一層厳しい状況にあります。私たちは街頭に立てない分様々な形でこの問題を皆様に届け、一人でも多くの親を亡くした子どもや親が障がいを持っている家庭の子どもたちが進学できるように応援しています。みなさんもぜひ、学校や会社、仲間内で募金をしてみませんか?

街頭募金で人との繋がりの大切さに気付いた瞬間

「募金が好きなんです」というと、毎回少し変な目で見られます(笑)
はじめまして。あしなが育英会職員の瑞慶山(ずけやま・・・と読みます)です。
小学5年生のときに父を亡くし、母と姉との3人暮らしがスタート。たまに「たいへんだね」とか「がんばってるね」とか言われることもあったけど、わたし自身はそんなつもり一切なく、いわゆる“ふつうの子”的な感じで毎日楽しく過ごしていました。

高校卒業後はなんやかんや大学に進学し、1年の春に先輩に声をかけられて街頭に立つことになります。それが最初の街頭募金でした。当初は『あしなが学生募金事務局』という名称すら覚えられずおっかなびっくり。
大型ショッピングモールや映画館が立ち並び、近くの運動公園やビーチでは子ども達がスポーツやピクニックを楽しんでいる昔馴染みのその場所は、募金箱にタスキ姿で道の脇に立った瞬間から道ゆく人と自分との間に薄いベールがかかったようで、まるで知らない町に来たような緊張感がありました。
「ゴツーコーチューノミナサマァ!」大学生の大きな呼びかけに呼応して、ボランティアで来てくれた一般の高校生たちが思い思いの言葉で支援を呼び掛けます。初めて一緒に街頭に立つはずのみんなとは一瞬で仲良くなりました。高校生はみんな、「ありがとうございます。また来ます。」と言って帰っていく。“ありがとう”を言うのはこっちの方だよと戸惑いつつ、あしなが学生とボランティア学生の優しさでいっぱいの募金になんだか不思議な居心地の良さを感じていました。

あるときスーツをぴしっときめたお姉さんが、財布からサッとお札を出してご寄付してれました。そんな大金なかなか頂けないから驚いて、「ありがとうございますっ!」と言ったら思ったよりも大きな声がでてしまって。お姉さんは、くすっと笑って「ランチを控えればいいだけなんだから大した事ないよ。頑張ってね。」と去って行きました。普段ならありえない見知らぬ人とのこんなやりとりも本当に新鮮でした。


募金活動は1日8時間街頭に立ちます。最初は重さを感じなかった募金箱も終わりが近づくころにはいっぱいになり、両手でしっかり持っていないと支えられないほどになります。考えてみればこの募金箱に詰められたご寄付のぶん、だれかが何かを我慢したんだなと思うのです。それはランチだったり一本のジュースだったりするかもしれません。そういえばふつうの子のように生活させてくれた母や姉はいったいどれだけの物を我慢してくれたんだろうと思う。

奨学金は天から降ってわいたものではありません。街頭やクラウドファンディングからご支援して下さる方、ながらくSNSを通じて応援してくれる方、でもって学生たち。
数え上げたらきりがないほど沢山の“つながり”があしながの奨学生を支え、社会のセーフティネットを紡ぎあげています。これってほんとにすごいだと思う。そんなつながりが交差する募金がわたしはとても好きなのです。

このご時世、なかなか街頭には立てず、いろんな方法での募金活動に挑戦しています。ほんとにしんどい一年だけど、街頭だけでは出会えなかったつながりと沢山出会えることができました。一緒の『緒』には“物事の起こりはじめ”や“つながり”という意味があるそうです。みなさんも「#一緒に募金しませんか?」に参加いただき、つながってくれるといいなあと思います。



キャンペーンのお問い合わせは以下から


今すぐ、何かしたい!という方は、クレジットカードでご寄付いただけます。募金に立つだけではなく、いろんな形で #一緒に募金しませんか


#あしなが学生募金
#募金
#いま私にできること

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