心意気の整理

昨年11月に吉本興業を退所し、ぶくぶく太り、106kgにもなってしまった僕です。

現在は絶賛ダイエット(人生6度目)でして、1ヶ月で10kg痩せる事ができました。本来は痩せやすい身体にする為、すでに眠りに入らなきゃいけない時間なんですが、今日は色々と考えることがあったので、夜更かししてこれを書いています。

考える事とは、お笑いの事です。
11年間コンビの解散結成を繰り返し、漫才をしてきました。小学生の頃からやりたかった夢です。M-1で優勝したかったし、もっとチヤホヤされたかったし、芸能人と付き合いたかった。

でも、漫才は全く上手くいかない。
けど、他の事が上手く行き出してしまいました。

数年前に始めたアパレルもダイタクさん、EXIT、ネルソンズさんを始めとする芸人の先輩、同期、後輩のおかげで充分上手く行ったし、Youtubeもそれだけで生活できるくらい大きくなりました。

でも、もともとはアパレルもYoutubeも自分が芸人として売れる為に始めたこと。現にそのおかげでテレビに数回出させて頂けましたし。

ただ、漫才という基本を疎かにした自分は、どんどんお笑い芸人として周りに置いて行かれてる気がしてなりませんでした。

そしていつの間にか自分のやりたい事と自分のできる事との差が明確に分かってきました。

僕の拙い33年間の人生で培ったボキャブラリーを使って説明すると、

自分のやりたい事には、覚悟と殺意が必要です。
自分のできる事には、愛情と余裕が必要です。

意味わかんないですよね笑

僕がやりたくて始めたお笑いもアパレルもYoutubeも、1番努力してる時期には殺したくなるほどムカつく人間がいました。
自分が成功し、輝き続ける事で、どれだけそいつを落ち込ませられるか、周りが見えなくなるくらいそればっかり考えていました。見返したい。黙らせたい。謝らせたい。普通の人間じゃ言葉にしない感情全てを狂ってるとしか思えない行動に置き換え、懸命に動いていました。これが殺意。

覚悟は、その道で死ぬまで戦い続ける意志です。
僕の性格上、周りが見えず、夢中になっている時はいいんですが、褒められたり、満足のいく評価を受けたりすると、途端に狂いが無くなり、冷静に周りを見てしまいます。簡単にいうとバカになれていないというか。

11年間、お笑いを狂ったようになってきましたが、最後の1年は牙が抜け、戦う事が嫌になっていたんです。色々ありましたしね。


ところがどっこい、その11年間のおかけで、僕の出来ることがたくさん増えていました。

Youtubeで色んな情報を数万人に発信できるし、洋服だってすぐ作れます。介護の話も専門的なのは難しいけど、同じ立場の人間の気持ちを事細かに分かってあげられる自信もあります。それに時間があるから、おじいちゃんに困った事があればすぐに助けてあげられるし。

この僕の出来る事って要は自分中心の考え方じゃないんですよね。人の為に何かするって事なんです。

この方が自分の為に何かするより、よっぽど楽だし、気持ちがいいんです。

偽善と思われても別にいいんですが、何か情報を発信したり、介護中のエピソードを聞いたり、服を着替えさせただけで、「ありがとう」がもらえるんですよ。なかなか気持ちいい体験じゃないですか?これって。

自分のやりたい事で辛くなった僕は、自分のできる事に逃げました。けど、それでもいいじゃないですか。両親に親孝行はできなかったけど、時間に余裕ある+お金もそこそこ稼げている=祖父に何でもやってあげられる。ってことですよ。最高じゃないですか。

んで、それYoutubeで発信して「あしなっす偉い!」とか言ってもらって、最高に気持ちいいじゃないですか。

そんなん長くは続きませんよ。ただそれでいいんです。この「人のための時間」がまた次のステージに僕を連れてってくれると信じてますから。


そういう心境変化もあり、今してるダイエットも上手くいってるのだと思います。

一気に書いた割には、言いたい事が言えてスッキリしました。今の自分の整理がついて、落ち着きました。寝ます。

PS. ただ心のどこかで「また狂えるモン来いっ!」と待ち望んでる僕もいます。

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