心配と離脱率

いつの間にか視聴者を心配させて、再生回数だけを稼ぐYoutubeをやっていた事に、とてもショックを受けました。しかし、それと同時に肩の荷が降りたかのような安堵感もあります。

そして、自分の作戦通りにYoutubeが伸びていると、ついさっきまで思っていましたが、むしろその逆で、自分でも笑っちゃうくらい大失敗させてました。

離脱率80%以上。
伸び切っていた鼻をへし折られました。
これからは、頑張らず、作戦も立てず、気楽に動画アップしていきたい。


以下、長々と、細々と自分語りをしております。





僕は、98歳の祖父との日常を動画にしている「あしなっすの1週間」というYoutubeをやっている。

登録者は、2022年5月現在で11万4,708人。
平均再生回数は、約3万回。

なかなか順調だと思っていたけど、今日そうでない事に気が付いた。

それが、離脱率。

動画を再生し、途中で観るのをやめる割合の事。

僕がアップしている動画の開始30秒時の平均離脱率は、なんと80%以上。1万人観ていたら、8,000人は30秒で観るのをやめているのだ。

知り合いのYoutuberのほとんどが、離脱率20%未満。

こちらの離脱率が、完全に異常だ。


何故、こんな事になってしまったのか。
原因は、観る人の視点を僕が変えてしまったからだと推測する。

元々、「あしなっすの1週間」では、「地元川崎のおいしいお店紹介」をしており、平均動画時間は約6分。内容は、そのお店の商品と食べてる姿を映すだけ。離脱率は平均40%程だった。
川崎限定で、そういったYoutuberが居なかったのか多少人気があり、登録者は一気に5,000人まで行った。

しかし、その活動の中、同時進行でアップしていた「97歳の祖父とただご飯を食べる」動画がバズり、動画掲載は、完全に祖父との動画にシフトしていった。この時期の離脱率は、驚異の15%。凄すぎる。

内容としては、祖父がよくご飯を食べたり、冗談をテンポ良く言ったり、立ちながらズボンを履いたり、自転車を軽快に運転する姿をたくさんアップしていた。97歳とは思えない元気な姿が視聴者の方々を惹きつけたのであろう。

ただ、ここで問題が起きる。
動画にする事で、祖父の元気な姿しか見せれなくなってしまったのだ。

もともと祖父は足が悪かったが、自転車に乗ったり出来る事で、その印象が薄れてしまい、結果「何の問題もない、ただただ元気なおじいちゃん」しか見せる事が出来なくなっていた

そして、それに加え、僕や祖父に向けられた大量のアンチコメントもあった。9割が僕の作る料理やおじいちゃんへの言葉遣いに関する物だったが、酷い時には、祖父に対しても暴言や人格否定の言葉などが書き込まれていた。

祖父が本来より元気と思われるのが嬉しくもあり、アンチを言い負かしたい悔しい気持ちもあり、心がぐっちゃぐちゃになったのが2020年11月。

ここで、僕は約1ヶ月間Youtubeをお休みした。

この期間、僕は多くの人とお会いし、今後について沢山相談をした。

その中で、経営者をしている高校の同級生にアドバイスをもらった。
「おじいちゃんの動画で稼げるなら、それで良いと思う。その分、一緒にいてあげられる時間が増えるし、おじいちゃんを支えてあげられるお金も手に入って、芦名自身も好きな事を続けられる。」

そう言われて、自信を持って、僕はYoutubeを再開した。


ここで、今までと同じように続けていれば良かった。アンチに対抗なんてしなければ良かった。祖父の体調を詳しく伝える事なんてしなければ良かった。そうすれば、一丁前に登録者数と再生回数だけ立派で、実際は長時間ほとんど観られていないハリボテYoutubeにならなかったはずだ。

失敗した要因は、大きく3つ。
動画時間、僕のプライド、心配を誘発させるタイトル。

まずは、動画時間が長すぎる。
編集もなし、テレビの音も入ってしまっているので、とても視聴しづらい。けど、それが逆に良いと勘違いしてしまっていた。大物Youtuberも長時間の動画にシフトチェンジしていた時期で、僕もその流れに乗っかってるとついさっきまで勘違いしてしまっていた。

何故、1年以上勘違いしてしまったかというと、tiktokとshort動画がとんでもなくバズってしまい、再生数だけが伸びていたからだ。短い動画の場合は、必ず字幕を付けて分かりやすくしているのに、本編を見たら字幕なし、マイクの性能が悪いから声が聞き取りづらい。そりゃあ字幕版を見て「いいな!」と思った人は、ほとんど離脱する。



そして、アンチに対して、言い負かしたい僕のプライドも大きく失敗に導いている要因である。これは、今でも全く治っていない。構わなければいいと自分でも言い聞かすが、強い言葉でのコメントが来るとどうしても反発してしまい、余計な事を言ってしまう。
DMなどで1対1のやり取りならまだ良かったが、皆が見てる所で何度となく揉め続けた。
「頑張ってるね!」「あしなっすが正しいね!」そう言ってもらいたかったのだろう。

そういう形でしか応援してくれる人を可視化出来ない残念な人間に、僕はなってしまっていた。

更にひどい事に、そういった類の動画をアップする事で、再生回数を狙い、まんまと稼いだ気になっていた。実際は、先にあげたshort動画などの影響が大きかったのにも関わらず。





そして、勘違いし続けている僕がアンチ対策として行き着いたのが「事実を包み隠さず伝える事」

おじいちゃんの気持ちを代弁してるフリをして、あーだこーだ言ってくる奴がとにかく嫌いで、「もうやってますから!」という意味を込めて、事実だけをとにかく動画にした。

結婚式のスピーチとかコロナワクチン接種や経過とかがそうだったが、最近では行き過ぎていて、入院報告動画や転倒を伝える動画などは、もはやあーだこーだ言ってくる奴の為でなく、「事実が受け入れられる」と勘違いしてしまった結果だった。

それが最終的に「心配を誘発するタイトル」といつの間にか形を変えていた。



コメント欄にもありました。
「おじいちゃんが元気か確認したくて、見てます。」と。




本来、やりたかった事はこうじゃなかったのに。
あの時、同級生に言われたアドバイスは、こんな状況になる為では絶対なかったのに。



長すぎる動画時間、僕のプライド、心配を誘発させるタイトルが離脱率80%以上のこんなYoutubeにしてしまったのだ。

もうやり直しは効かない。
けど、前述の通り、肩の荷が降りた。
だって、ずっと「11万人以上が全部観てる」っていうプレッシャーとその中でアンチが何万人もいるんだ!という恐怖と戦ってきてたから。

応援してくれている人には、失礼だけど、そこまでアンチって居なかったんだな〜とようやく実感出来ました。

いつもなら「これからはもっともっと頑張ります!」っていう所ですが、気楽続けて行きます笑

本当にスッキリした良い日でした。








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