ZOZOMATを試してみて…

昨年秋に予約しておいたZOZOMAT… 予約していたことを忘れかけていたのですが、数日前に届きました。 早速試した計測をお伝えしますね!
そして感じたことをお伝えします。

ZOZOMATOとは

ZOZOMATとは通販会社のZOZOタウンが靴のサイズを選びやすくするために無料で配布した計測キットです。
勝手にソフト素材のマットかな?と想像していたのですが…
当たり前と言えば当たり前…紙製でした(ちょっと拍子抜け…)
届いたのは四つ折りにされたシートのみ。
あとはスマホでアプリをインストールしてスマホのカメラで足の周りをスキャンします。

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実際に撮ってみた

早速店長の足を計測…
計測後すぐに結果がスマホに現れます。
採寸結果は足の3D映像に各計測ヶ所と数値が書かれています。
そしてその3D映像はスマホの画面を指でなぞるといろんな方向から見る事ができます。(スゲー!) 

以下の画像等はお客様の足の計測模様と結果です。


計測結果は?

計測結果が出た後に手作業で計測してみました。
その結果! ほぼほぼ一致します… 正直…スゴイ…(汗)
若干の差はあっても1mm・2mmです。
そして指定された方向から足をスキャンするだけで簡単にしかもほぼ正確に自分で簡単に計測が可能になったとは… テクノロジーの進化に驚きます。
そして簡単ではありますが、足の特徴も示されます。


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計測後は?

計測後は商品のリコメンドがあります。
商品は女性なら「スニーカー」「パンプス」男性であれば「スニーカー」「革靴」
それぞれにサイズに最適と思われる商品とサイズがおすすめされます。
ZOZOタウンは衣類もそうですが、メーカーやデザインによってサイズ感が変わるため自社で一度計測し直し統一の基準を出しているようです。
靴もそのためでしょう… 微妙にお勧めのサイズがブランドやデザインごとに変わってます。 一般の方は「?」かもしれませんが、靴屋的には正直すごいなぁと感じます。 靴のおすすめ度は相性度という表示で示されます。
デザインにより適合具合を相性度○○%という感じで表示されます。
そのため例えばパンプスよりも紐付きのスニーカーの方が相性度は高くなります。

これで何が変わるのか?

お客様の足を計測していて感じる事は「ほとんどの人が自分のサイズを間違って認識している」と言う事です。
先日ある人がこんな話をしてくれました。
あるサイトで靴を買おうとしたら自宅での計測の仕方をレクチャーされその結果(足長・足囲など簡単な数値)を送ると購入すべきサイズを教えてくれるそうです。例えば今までずっと27センチを履いていたそうです。
でもおすすめサイズは25.5㎝… 計測方法を間違ったか?と思い何度か送り直したが奨められるサイズは同じ… それで仕方なく購入してみたら「ピッタリだった!」とういのです。
今回のマットはそれをスマホで細かく計測され自動的にお勧めのサイズが提示されるというものです。
言う事は… 今まで圧倒的に多かった勘違いサイズではなく自分の適正サイズを知る事ができるという事です。
これはある意味リアル店舗としては脅威ですね…

これで適正サイズを購入できるようになるのか?

問題はココですね…
サイズの合いそうな商品をリコメンドされますが、問題は好みの問題です。
おすすめされる商品は自分の好み、予算に係らず提案されるので、あくまでデザイン重視とか価格重視になると相性度の悪い靴を選ぶ結果になると思います。 結局靴に何を求めるかという事になりますね

計測結果を見て感じたこんな事

足にトラブルや悩みが無い人でとりあえずデザイン重視で無い人には靴が選びやすくなると思います。
でも計測値だけでは計り知れない実際に足を見てみないと分からない部分も多くあるのです。
特に足に悩みを抱えている方は、なかなか解消できないと思います。
実際に足を見て触れて分かること、歩様をみてわかる事、そしてそれがフィッティングには重要データーです。
でもある意味、自分のサイズを靴店で計ってもらうという事が自分でもできるようになるので、我々店側はそのうえで何ができるのかが問われる時代になってきますね。 「店に来て正しいサイズを計測してね」だけでは存在価値は下がりますね。 「やっぱり相談しなきゃ」と思ってもらえるような存在となれるよう自分たちにも修練が求められます。


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