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セキリュティソフトが何をしているのか分からないのに、何故そんなにも信用できるのか?――詐欺アプリを1万ダウンロードする人たち

昔から、セキュリティソフトを導入することに非常に抵抗がある。が、流出しては困るものも多いので、嫌々だが導入している。抵抗があるのは、パソコンの動きが遅くなるとか、ソフトが高価だとか、そういうことではない。

セキュリティソフトがどうやって守ってくれているのかが、さっぱり分からない

これが抵抗のある理由です。何故みんな、盲目的に信用できるのか? 以下のニュースがそれをよく象徴している。

新着有料アプリでDL数1位のセキュリティアプリが何もしないゴミアプリだったことが判明
http://gigazine.net/news/20140408-top-paid-app-scam/
Android向けに発売されたセキュリティアプリ「Virus Shield」は、3.99ドル(約410円)という値段ながらもそのシンプルな使いやすさがユーザーの間で好評を得て、発売後1週間で1万回以上ダウンロードされ、新着有料アプリの第1位を獲得しました。しかしながら、Android向けのアプリのニュースやレビューを掲載しているAndroid Policeが独自にVirus Shieldを調査したところ、Virus Shieldが何もしないアプリだったことが判明しています。

まさにこれだ。ダウンロードした1万人以上のユーザーたちは、セキュリティソフトが「何を以ってセキュリティソフトなのか」をまったく分かっていないし、考えようともしなかったから、こうやって詐欺アプリに引っ掛かっている。Android Policeが調査をしなければ、このユーザーたちは詐欺アプリだなんて夢にも思わなかったはずだ。

これは世の中の優良なセキュリティソフトにも同じことが言えるのだが、例えばこの詐欺ソフトだったら、

・「有害なアプリのインストールの阻止」
・「アプリ・メディアファイル・セッティングのスキャン」
・「個人情報の保護」

と搭載機能を謳っていた。こう謳うだけで、これだけでユーザーは「ああ、セキュリティソフトなんだな」と思い込んでしまう。具体的に素人にも分かる言葉で、何故セキュリティソフトがセキュアさを実現してくれるソフトなのかを説いたソフトに出会ったことがない。とにかく何だかよく分からない難しい言葉で、搭載されている「機能の豊富さ」を説いている。「これだけ多くの機能があるなら守られそうだから」という根拠の無い安心感をユーザーは得て、それで買ってしまっている人がほとんどだ。「導入実績」と「年数」しか信用できるところがない。これはおかしいなことです。いや、実際に守ってくれるのか分からない状態だから、これらは信用とは呼んではいけない。たまたま、有害な状態に晒されていないだけかもしれない。掃除機のように目の前で駆逐してくれるところを見て初めて信用できます。

例えば、

・「有害なアプリのインストールの阻止」

というのが、具体的にどういう処理によって、どのようにして阻止されているのかを、実際に知ることができないし、体感することができません。今、自分のインストールしているセキュリティソフトが、本当に有害なアプリのインストールを阻止できているのか、ぱっと判断できますか? セキュリティソフト業界で、できないことが当たり前にされてしまっているから、こういう詐欺アプリが成立する。

凶悪な有害ソフトをインストールできるサイトを敢えて用意して、そのソフトが本当に守ってくれるのか、気軽に検証できたら一番分かり易い。突破されたら、とんでもない災難ですが・・・。というか、セキュリティソフトとしてソフトを公開する場合は、ある一定基準のセキュリティ制御を満たしていないと公開できないという規定を作ってもらいたいものです、なるべく公的な。そしたら、それは一つの指針になって、信用さが一気に増すので、私も安心して導入できます。

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