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単管足場の組み方/足場材の長さの選び方編/中級者向け

こんにちわ!僕は鳶工事一式を10年間やってきました!
中級者は足場の構造は理解しているけど実際の寸法を合わせて組む事が理解出来ていないと思うのですが、そこを解説しているサイトが少ないとおもったので実際に足場組み立てに必要な知識や寸法の測り方、手順などを細かく解説していきたいと思います!あくまで中級者向けなので足場の名称などの解説は無しなのでご了承ください。


初めに理解した方が便利な寸法の計り方
まずここを理解してないと足場を組めるようになりません。
よく、親方や先輩達が「芯芯で1800」とか「芯で1750」とか言ってるのを聞いたことがありませんか?また図面など見ても1830とか書いてあると思いますがそこで重要なのが「芯」って事です!!

この測り方だと「400mmぐらい」になってしまいます

当たり前ですがパイプにしろ枠にしろ支柱にしろ足場材には厚みが有ります!
そのちょうど芯ってところを目測で芯としてスケールで測ってると測りづらいし正確ではありません。ですが計り方で簡単に解決出来るのでその計り方を紹介していきます!!


この様に同じ部材同士なら自分から見て右なら右側同士、上なら上同士を測れば芯から芯の寸法を測る事が出来ます。
注意事項として同じ寸法同士以外の部材ではこの測り方は使用出来ないので注意してください。

クランプのネジに引っ掛けて(左側)ネジの左側で目盛を読む。この方法でも寸法が測れます。



水平器を使って合わせるのもいいですけど寸法で組んでく方が効率がいい場合もあるので是非試して見てください!


1.単管足場の資材の寸法の決め方(順不同)
※単管の外径は48.6mmですが、50mmとして計算します。足場板は幅240mmのアルミ製を仮定します。


(1)梁間方向(転がし、腕木)のパイプ
まず、用途に合わせて足場板を何枚並べて敷けばいいかを考えます。ですがここは監督や管理者、足場を使う業者の人に何枚にするか聞くのが1番いいです!
ここでは仮に幅240mmの足場板を隙間無く5枚敷いて足場を組む事にします。

パイプは転がし1500mm
クランプの位置に建地が付きます。

240mm×5=1200mmとなります。
この1200mmとは、建地パイプの内側から内側までの寸法になります。
ここまでの寸法はあくまで、建地と建地の間の足場板を敷き詰める寸法です。
なので、建地の外径2本分(50mm×2)と転がしを止めるクランプから余らせる〝出〟を足していきます。この〝出〟は大体の現場は50mm以上出していればOKなので50mmを両端分の100mm余るように転がしの長さを決めましょう。
とは言え現場のルールによって異なりますので現場の監督に聞きましょう。ここでは50mm以上と仮定して計算します。

絵描くの下手くそですいません🙇‍♂️

建地の間1200mm+建地の外径50mm+建地の外径50mm+クランプからの出50mm+クランプからの出50mm=1400mm 

絵描くの下手くそですいません🙇‍♂️

ここは重要なポイントなので、実際の組み立て編で色々なパターンとともに解説しようと思うので、今はどの長さのパイプを準備すればいいかだけ理解できればOKです!
隙間無く敷き詰めない場合も今後紹介できればないいなと考えています!!

さて、必要な転がしパイプの寸法は1400mm以上となりました。なのでこれに近い1500mmのパイプを転がしとして使うことにしましょう!

この事を理解した上で足場板を隙間無く敷き詰める場合使える転がしの長さの決め方の簡単な計算式は

転がし長さ=板幅×枚数+200mm
となります。

(2)建地のパイプの長さ
ここは様々なバリエーションがあり得るので一概には言えませんので、足場を色々見てきている中級者レベルなら理解してると思うので詳しくは解説しません。ですが、足場板を敷く高さから手摺りを付けれる高さまで1000mm〜1200mmくらい余裕をもっておく事で後々様々な事に対応出来ると思います。
ここでは、GL(地面)から1800mmの位置に1段だけ作業床を組む仮定で計算します。
もちろん1段以上の場合は地組から4000mmと2000mmの千鳥配置で建地を建ててください。
ここは、足場の特別教育でも学ぶはずです。

1800mm+1200mm=3000mm
建地パイプは3000mmを使用します。

(3)桁方向(親、布)のパイプと足場板の長さ

ここも言わずもがな理解出来ていると思います。
足場を組む対象の躯体、構造物に対しての長さに合う部材を選びましょう。

後は
単管ベース、敷板、クランプ、昇降設備、筋交のパイプを準備すればざっくりとした足場材の準備が出来るので資材置場をしっかり区画して搬入しましょう!!!

次回は実際の実際の寸法に合わせながら組み方の解説を行いたいと思います!

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