オーディンの祝祭 0_はじめに

■はじめに

 どうもおはこんばんちわ。灰銀です。
オーディンの祝祭の戦略ということで、色々書いていこうと思います。
ただ、オーディンの祝祭に関してはもう先人が沢山記事を書いているので、重複する部分や矛盾もあるかも知れません。その場合は正しいと思う方を信じて、正しくないと思った方は見なかったことにしましょう。笑

 さて、今回は「オーディンの祝祭(以下オーディン)」自体について簡単に書いていきましょう。オーディンは、アグリコラ、パッチワーク等で有名なゲームデザイナー、ウヴェ・ローゼンベルグの作品です。ワーカープレイスメントとパズルの要素を組み合わせることで、唯一無二のプレイ感となっています。
 オーディンでは、PLはヴァイキングの頭目となって収穫祭の準備をし、饗宴を振る舞います。ポイントは、ほぼ全ての点数源がボードとタイルに依存していることで、さまざまなタイルを個人ボードと追加で得られる島ボードや家ボードに配置することで点数を稼いでいくことになります。ただし、初期に与えられる個人ボードは-80以上の減点が課せられており「優秀なヴァイキングなら-80点くらい余裕だよなぁ!」というウヴェ様の声が聞こえるようです。その他ゲーム中に獲得できるボードにも多少の差はあれ減点が課せられています。それらの減点を各種のタイルで埋めることで初めてボードの得点が生きて来る仕組みです。

 というわけで、これを含む不完全攻略記事では、①基本的な戦略や強い動き、②オススメの島、③灰銀が意識していること、④タイル配置のコツ、⑤拡張の有無で気をつけるべきこと、などを書いていく予定です。長くなりますがお付き合いいただければと思います。

■戦略を覚える前にざっくり覚えておいてほしいこと

 これを読んでいる方がどのくらいオーディンジャンキーかわからないので、この記事ではオーディンの基本的なことだけ書いて、具体的な攻略記事は次回以降に回していきます。また、特別な断りを入れない限り、以降の記事は全拡張込みでの立ち回りを前提としています。というのも、灰銀自身が拡張ありに慣れているため、+拡張ありの方が点数が伸びて楽しいためです。ここで全拡張とは、ノース人拡張、島拡張、収穫(マル島)拡張、クリスマスタイル拡張のことを指します。前述の通り、拡張の有無による注意点は最後に触れる予定です。

(1)オーディンは変則ワーカープレイスメント

 一般的にワーカープレイスメントは、ワーカー1体で1アクションが実行できるものが多いと思います。もちろん、ワーカーを追加することでアクションを強化できるものや、複数回実行する場合に追加ワーカーが必要なものなど、変則的なものもあります。ではオーディンはというと、ワーカーの数でできるアクションが変化するという、他の変則ワーカープレイスメントとも異なる変則ルールを採用しています。アクションエリアも60マス前後と非常に多く、ラスト1、もしくは2ワーカーを配置する時にだけ置けるエリアがある点も、他のゲームとは異なる点だと思います。
 オーディンでは初期6体から毎ラウンド1体ずつ追加され、最終7ラウンドで12体になるワーカーを、変則的なアクションエリアに割り振っていくことになります。誰かに先取りされてしまっても、+1ワーカーを消費することでできるアクションもあるので、状況に応じてワーカーをやりくりしましょう。
 ワーカーのやりくりが大事な理由としてもう一つ。オーディンのスタートPLは、1ラウンド目を除いて「前のラウンドで最後にワーカーを置いたPL」となります。ワーカー消費の大きいアクションは強力ですが、乱発すればスタートプレイヤーが取りにくくなります。一方でワーカー消費を抑えれば、そのターンは少し弱い動きになるかも知れませんが、次のターンで強力なアクションを最初に打てるというわけです。重要な要素なのでぜひ覚えておいてください。

(2)タイルは大きく2種類、細かく分けると6種類(7、いや8かも)

 オーディンには沢山のタイルが登場します。それらのタイルは大きく分けると2つに分けられます。1つ目が食料タイル、2つ目が物資タイルです。物資タイルは灰銀が勝手に呼んでいるだけで公式な呼び名ではありませんが、ざっくり「饗宴に使用できる」タイルが前者で、「饗宴に使用出来ない」タイルが後者です。 
 それがなんで細かく分けると6いや7、いやー8種類かな。と膨らむのか。内訳を書いていきます。

 A.黄色:食料タイルのうち黄色いもの、収穫で配られるのがこれ
 B.赤色:食料タイルのうち赤いもの、黄色をアップグレードするともらえる
 C.緑色:物資タイルのうち緑色のもの、赤をアップグレードするともらえる
 D.青色:物資タイルのうち青いもの、緑をアップグレードするともらえる
 E.家畜:食料タイルのうち点数があるもの、特定アクションでもらえ、特定の条件で増える
 F.特殊:物資タイルのうち灰色のもの、特定のアクションでもらえる
 G.お金:ワイルドタイル、饗宴にもボード埋めにも使える上、1金1点になる
 H.移住:特定アクションで船を交換、饗宴スペースに置くが食料ではない

 というわけで細かく分けるとボード上におけるタイルは、面積が決まっているA〜Fの6種類、+お金と移住の8種類だと思っています。A〜D(+E)についてはそれらの種類ごとにサイズ違いがあるので、実際のタイル数はさらに膨大になります。が、ここでは省略します。ちなみに、Eの家畜は食料として使用することもできますが、繁殖させてアップグレードした方が点数が伸びるので、食料としての使用はあまりお勧めできません(この辺りはアグリコラに通じる部分がありますね)。また、Hの移住は自分で置く場所を決められるわけではないので、現密にはここに含めない方がいいのかも知れません。
 これに加えて、タイルではありませんが素材にも1つ配置可能なものがあります。それが「鉱石」です。ゲーム中はこれらの7、8種のパネル+鉱石を島や家に配置していくことになります。

(3)タイル配置にはルールがある

 今回の記事で1番覚えておいて欲しいのが、タイルの配置ルールです。A.饗宴、B.島、C.家それぞれのルールを下記に比較します。

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 上でも書きましたが、饗宴には食料タイルとお金が使えます。細かいルールですが、饗宴では1度に同じタイルを2回以上使う場合2枚目以降は縦に配置する必要があります(当然ですが正方形のタイルは影響を受けません)。また、饗宴で必要になる食料タイルの幅(長さ)はそのラウンドに使用できるワーカーの数に等しくなります。1R目なら6マスで、移住しない場合は最終ラウンドで12マス分です。
 島と家には物資タイルが置けます。島と家との違いは、島は鉱石が置けて食料は置けない。家は食料が置けて鉱石が置けず、物資タイルは色に関わらず隣接できる。という点です。家は狭いので物資タイルを沢山置くことはありませんが、家の中なら緑タイルも隣接できるというのは覚えておきましょう。また、オーディンにおいて、島ボードを多く獲得して点数を稼ぐ場合、緑タイルは隣接できないというのが非常に重要、或いはネックになってきますので、これもしっかり覚えておいてください。

 以上がオーディンの祝祭攻略に際して覚えておいた方がスムーズだと思われるいろいろです。本当はアクションエリアの説明などもしたほうが良い気がしますが、それは具体的な戦略のところで、優先度の高いアクションについて併せて説明することで補おうと思います。
 長くなりましたが、また(1)以降でお会いしましょう。

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