サイドファイアーした、ある掃除夫の日常。
僕は掃除夫。
どこにでもいる、さして何の取り柄もない掃除夫。
歳は世間では働き盛りに分類されるくらいだ。
僕の日常はいたってシンプルだ。
普通に朝を向かえて普通に夜を過ごす。
そんな毎日が繰り返されている。
変わっているとすれば、月の三分の二は仕事をせずに過ごしていることくらいだと思う。
友達のいない僕には「そんな生活楽しい?」と聞いてくる人はいないから勝手に答えてみるけれど、まぁ意外と楽しい。
まぁ、楽しいというより『暇を楽しんでいる』という感じかもしれない。
言い換えると『自然体という状態を楽しむ』工夫をしているのだと思う。
世間ではサイドファイアーは割りとキラキラしたイメージかもしれないけれど、長年こんな生活をしていて感じるのは、サイドファイアーの暮らしの真ん中には、意外にも超がつくほどの地味さが貫かれているということだ。
だからこそ、この地味さを楽しめてこそサイドファイアーという生き方が活きてくるのだと思う。
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