サイドファイアー掃除夫、プチ脱家電終える。
僕は掃除夫。
どこにでもいる、さして何の取り柄もない掃除夫。
歳は世間では働き盛りに分類されるくらいだ。
最近電気代が高い。
そう実感したのは、引っ越しを機に備えつけてあるエアコンを使い出してからだった。
寒い冬の間、引っ越し前と変わらない使い方でエアコンを使っていたら1か月の電気代が1万4千円にもなったことには本当に驚いた。
しかしその他の家電に関しては数年かけて自然に少なくなっていったので、エアコンの必要ない月は夫婦二人暮らしで毎月4~5千円程度の電気代には収まりそうだ。
そんな我が家の家電は一体どれくらいあるのだろう。
そんな好奇心から調べてみたら、ざっとこんな感じだった。
冷蔵庫
洗濯機
炊飯器
パソコン
スマホ
イヤホン
バリカン
ヒゲソリ
ドライヤー
アイロン
布団乾燥機
エネループ
ヨーグルトメーカー
時計
エアコン(備え付け)
こうして書いていると、けっこう持っているな~と思う反面、テレビも掃除機も電子レンジもない我が家は客観的に見て家電が少ない家なのだろうなと思ってもいる(数ヶ月前までは炊飯器もなかった)
そして、この程度の家電しか使っていない家庭ですらそれなりの電気代を請求されるのだから、一般的な家庭はさぞかし大変なんだろうなとも実感する毎日だ。
かつて家電製品は生活をより良くするための重要なアイテムだった。
僕の父は家電への愛、家電への信奉が強い人で、数年に1度のペースで買い替えられるテレビの大きさがその愛を物語っていた。
しかし晩年に父がいくつかのチューブにつながれている姿を思い出すと、多すぎる家電製品は、まだまだ健康な僕たちを縛り付ける電気のチューブに見えなくもない。
そんな想いを中心に据えていたからか、思考をめぐらす必要もなく自然とプチ脱家電、というか必要十分な家電の量になったのだと思う。
まぁ、プチ脱家電こそ電気代高騰のあおりを受けない最高の方法とは言えないけれど、毎月請求書が来てうんざりするくらいなら、少ない家電の生活にうんざりするのも同じかもしれないということだ。
結局はうんざりするのだし、案外やってみたらうんざりどころか意図せずハッピーに感じるかもしれないのだから。
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