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【10月第一週】ASEANニュース厳選。「タイ・ベトナム・インド等外国人受入再開」 「韓国コンビニ、出店攻勢」 「セブンイレブン、ムンバイに1号店」他11本

2021年10月第一週のアセアンニュースを厳選し、まとめました。
ビジネスに関連する、東南アジア主要6カ国とインドのニュースのヘッドラインと、その背景にある「現地事情と解釈」を補足しています。
週に一度目を通すだけで、東南アジアとインドのビジネスのトレンドが把握できるようになります。海外マーケティング担当、経営者、投資家の方は当noteのフォローがおすすめです。
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●タイ

タイ、来年の外国人旅行者1500万人目標
→コロナ禍でタイの旅行業界は壊滅的。
裕福層中心の外国人観光客誘致を進めます。
新たなターゲットとしては日本からは中高年でない若者の男女観光客と、インド人裕福層など。来月11月からバンコクやパタヤ、チェンマイ等主要都市が外国人観光客受け入れ予定。

・タイのLCC「ノックエア」が高級路線転換で再建狙う
→タイのインバウンドは、政府も民間も高級路線+インド人観光客。お金を落とさず逆に物乞いや演奏などしてタイに来てから路銀を稼ぐ欧米等のバックパッカーはお呼びでないという方針です。

アジア主要観光都市で最も安い食事はバンコクの176円。東京は900円

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・タイで、国際ワクチンパスポートの発給進む
ワクチン証明書はデジタルと紙両方もらえますが、ワクチンパスポートは当面紙の小冊子です。発行手数料50バーツ。画像1

●マレーシア

マレーシア・モンゴル・ベトナムに、韓国のコンビニ続々進出
→最近の韓流ブームによる現地でのラブコールが相次ぎ、韓国コンビニの存在感も高まっているそう。ソフトに強く行動力ある韓国ブランドの存在感。ローソンやファミマだけでなく、見た目良く安く機能も優れている中韓ブランドに対し、重厚長大な日本ブランドは存在感がかなり薄まっています。 検討します・視察ばかりの日本企業はアポも取りづらくなりました。

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マレーシア長期期滞在ビザMM2H参加の新条件、既存参加者向けに大幅譲歩。
既存のMM2Hビザ取得者に追加されるのは
 ・年間ビザ費用増額
 ・滞在義務の2項目のみ、と発表。

●シンガポール

10時間に及ぶ議会での議論の末、外国からの干渉に対抗する法律を可決
→外国からの干渉阻止、外国勢力参加時に要届け出、SNSでのフェイクニュース拡散阻止などデジタルでの監視。
「国際的なメディアは、ロシア、中国、イラン、北朝鮮を犯人としていますが、米国やその他の西側諸国も同様の、あるいは米国の場合はそれ以上の能力を持っている」とシャンムガム大臣。

シンガポールが19日から海外からの旅行者受け入れを拡大。
日本はシンガポールからの旅行者を隔離なしで受け入れていないことや、ワクチン認証の仕組みが構築中のことなどから、現時点では対象から外れている、とのこと。

●インドネシア

三菱商事、一戸建て住宅着工 3カ月で完売

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●ベトナム

ベトナム、外国人観光を2020年6月再開計画、地域から徐々に。
南部フーコック島で試験事業を11月末から始める予定。

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●フィリピン

・大統領選は混戦模様
→ドゥテルテ大統領の長女で、世論調査で20%と最も高い支持率を得ている南部ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ氏は6日、来年の大統領選に出馬しない意向を改めて表明も、追って現候補者と交代可能。15%で支持率2位はマルコス氏長男。

●東南アジア

マレーシア、ASEANからのミャンマー排除を提案 解決の道筋見いだせぬアセアン加盟国
マレーシア外相「ミャンマー軍政がASEAN特使を受け入れなければ首脳会議の出席は認められない」
→ASEANは一枚岩でない。
ミャンマーと同じく軍政のタイ、中国カンボジア省や共産ラオス、人権侵害など問題を抱え内政干渉を嫌うベトナム、フィリピンと、ムスリム国マレーシア・インドネシアの立場の差は大きく、ロヒンギャ問題でも人権無視の現ミャンマー軍政に反感。

●インド

インド、観光ビザの発給再開、10月15日から

セブンイレブン、インド1号店をムンバイに10月9日開業
→大手財閥リライアンスと米SEIがマスターフランチャイズ契約を締結。インドへの進出は、ムンバイの利便性を求める消費者特性とインド市場の拡大に置いて理想的なタイミングとのコメント。手頃な価格と衛生状態に特に重点を置き、今後もムンバイ大都市圏の主要な地域や商業地域から複数出店予定。

●今週の一枚

ピンチをチャンスに。画像4

タイのバンコクで「洪水レストラン」が人気 ピンチが一転して大繁盛
→15分に一度ほど波が来るたびに楽しんでるとのこと。ホーチミンの裸足で入れ遊べる砂場カフェなど、東南アジアでも遊びココロある体験が人気です。

次回は、来週以降のニュースの内容を見て更新します。
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アジアクリック 高橋学(タイ・バンコク)
http://asiaclick.jp



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