ニシヘルマンリクガメのベビ―導入の記録(2023/8~2024/8くらい)
はじめに
こちらは、甲長5cmくらいの赤ちゃんリクガメを購入し、なんとか一年育てたド素人の備忘録になります。世の中の「リクガメ飼育」、ベビーには当てはまらないことが多々あったので、せっかくの経験を記録しておこうと。
あとなんというか、飼育方法ってだいたい成体のことを書いているな、というのが私の感想で。ベビー期に「聞いてたんと違う…」となっていたことが「あっこれ進研ゼミ…じゃなくてネットでみたやつだ!」に変化する、ということが多々ありました。
というわけで、まめちゃんの貴重な赤ちゃん時代を振り返る意味もこめて写真を添えつつ、色々書きたいと思います。
2023/8/14 ニシヘルマンリクガメ購入
〇あこがれのリクガメ
ずーっと気になっていて調べては大きさで断念していたリクガメ飼育。
ある日、部屋で放し飼いされているヒガシヘルマンリクガメのブログを発見し、これなら!!と夢と希望にワクワクしながら、自分が飼育できるリクガメ……できるだけ小さくて、もちろん見た目が好みの種類はないだろうかと探し始めたのがはじまりでした。
そしてあっさりと「ニシヘルマンリクガメ」にたどり着いてしまったわけです。
最大甲長18cm。しかもそれはメスの場合。
実際売られているのはメスより小さいオスが多い。
その場合18cmどころか15cmになるかならないかという所らしく、それならケージは90cmでなんとか足りるかな?と。
育ってきたら室内放し飼いを目指そうと思い、リクガメ飼育が夢ではなくなってきて、あとは家族の説得だけ…!!
の前に、とりあえずニシヘルマンリクガメの実物が見てみたいなあ、と近所のホームセンターのペット館に行きました。ですが、いたのはヒガシヘルマンリクガメのみ…。いや十分に可愛いんですけども!
仕方ない、のんびり探すかぁ…などと思いつつ、ネットやSNSでニシヘルマンリクガメについて鬼のように検索してました。なかなかお高いことが分かったので、じゃあ死なせにくい安心サイズの子がほしいな、イベントなどで見る目を養ってからがいいかな‥‥?
と考えていました。
〇…と思っていたら急展開
そして暇なお盆休み中、少しとおいホームセンターに入っている爬虫類倶楽部という専門店にニシヘルマンリクガメがいる、しかもサマーセール中という情報をSNSでゲット。
セール!?というか居るなら見たいぞ!!となっていても経っても居られず、家族も巻き込んで突撃。
到着後は一人でペット館をウロウロ。そこで初めて出会ったニシヘルマンリクガメの赤ちゃんは…その小ささに感動。こんなにかわいいの!?と目はカメへ、両足は床に釘付け。
かわいい、元気そう、そしてセール価格!!といっても、たしか二千円くらい安くなってるだけで、よく考えたら焦る必要はなかったのですが。
とりあえず、と店員さんに必要な道具や設備を質問してリクガメ飼育セットの見積りをもらってしまうともう引き返せない。
わらわらいた4匹のうち、家族内投票の結果満場一致で一番大きい子、ではなく一番甲羅の形がまるっと素敵な子に決定しました。
えぇええ、お迎え決定しちゃった……!!
と思っている間に書類にサインして、ケージその他一式を車に積み込み、赤ちゃんリクガメを透明なプラケース(お惣菜用?)に入れてもらって紙袋でお持ち帰り。
てっきりどこかで家族からストップがかかると思っていたので、現実味のないままでした。というか、本当ならケージのセッティングが完了してから生体のお迎えとすべきですよね……反省。
しかもその時買ったライトやらなにやら、今は全く使っておらず、ケージ以外はいらなかったね、なんてことになっております!!
一応以下にご紹介。
〇<購入時飼育セット>と変遷
○60*45*36ケージ
○EXO TERRA (エキゾテラ) リクガメの栄養バランスフード 180g
○月夜野ファーム マルベリーCa 120g
○ヤシガラチップ 8L
○はちゅクリップ*2
○ゼンスイ ストロングインフラレッドヒートランプ 40W
○ゼンスイ ストロングバスキングスポットランプ 60W
○ゼンスイ マイクロン+マイクロUV LEDセット
○餌皿
○水入れ
+家にあった
●ビバリア マルチパネルヒーター 16W
●サーモスタット
●温湿度計 3個
+買い足した
●リーベックス(Revex) コンセントタイマー 2個口
ライト点灯/消灯用
こんな感じです。
そして使用した所感と変更後を下記へ。
○EXO TERRA (エキゾテラ) リクガメの栄養バランスフード 180g
色付きであまり気が進まなかったけれど、ショップであげていたため念のために購入。
食いつきが抜群。マズリより好きそう。
しかしまめちゃんは野菜も他のフードもよく食べるので早々に廃棄。
<変更後>
●キョーリン マルベリックドライ
●マズリ5M21
こちらも嗜好性◎、着色料不使用なものにしました。
○月夜野ファーム マルベリーCa 120g
ベビー時、粉がかかったものを好まなくてお蔵入り。
<変更後>
●スペフー
尿酸が良くでるようになります。
これだとかけてもよく食べてくれる!
○ゼンスイ ストロングインフラレッドヒートランプ 40W
冬の夜間保温にちょうどよかったです。
しかし強いライトが夜についているのが嫌で。あと火事がこわい。
<変更後>
●GEXヒーティングトップ M
ユーチューブで暖突より乾燥しにくいとお勧めされていました。
載せるだけで設置らくちん。
○ゼンスイ ストロングバスキングスポットランプ 60W
どう考えても直下のスポットが熱すぎ。
測定したら40℃超え…ていうかケージ全体が熱い!!
ベビカメの丸焼きができるか丸干しができるよ!!
<変更後>
●ゼンスイ ストロングバスキングスポットランプ 20W
直下スポット部が35℃、一番遠くて30℃。丁度よくなりました。
○マイクロUVLED
熱が出ない所が夏場にとてもよかったです。
デザインもかっこいい、すっきり。
ただケージ全体の明るさが足りないなーと思ったため、照明を兼ねることができるものを探しました。
こちらを2個セットするのもありなのですが、コンセント周りはできるだけすっきりさせたくて…
<変更後>
●レプティサンT5 HO テラリウムフード 24インチ
●ZOOMED レプティサン5.0UVB 20W
半年くらいで変更。すごく評判がいい!
効果のほどは分かりませんがカメは健康です。
だいたい、まめちゃん1年目の飼育環境はこんなもんかな。
夜には布をかけて遮光をしました。
〇床材について。
床材もネットで色々調べ
●ヤシガラマット4L
●ヤシガラチップ4L
の二層仕立てにしました。
表面は乾いているようにして、掘ればしっとり、というのがいいらしく。あとヤシガラマットだけでは餌が皿から落ちたときにみっしりくっついて誤飲&詰まりが心配でした。
毎日の管理は食べ残しや排泄物を取り除き、散水(冬場はお湯)。
1~2週間に1回は全体を混ぜ混ぜして平らにならして使います。
1ヶ月~一ヶ月半で全とっかえ。
ベビー一匹ではあまり汚れていない気もしたのですが、ひと月経つと小さい羽虫が出たり白くてとても小さい虫…?っぽいのが見えるようになるので、交換するとスッキリします。
〇ケージの温度・湿度管理
とりあえずベビーは30℃に保て!!というのがどこかのショップのサイトに書いてあったので、大体そんな感じで。ライトのワット数を調整し、一応ホットスポット35℃、クールスポット28℃くらいに設定。
冬場は断熱材で囲み、ヒーティングトップ、そしてマルチパネルヒーターで万全。
そして湿度はまぁるい甲羅に必要という情報を得て、70~80%くらいを目指していたのですが、ヤシガラにしっかり水を吸わせしっとりだけどびしゃびしゃではない、程度にしてたら床材真上(リクガメ生息圏)でだいたい80~99%が維持されてました。
そんな蒸してる??と手をいれてみたけどそーでもなくて、まぁとりあえず様子見しましょう…と。
そしたら毎日元気だしカビも生えないし結露もしないしで、まあいいか!とそのまま1年過ごしました。
冬場もそれくらいの湿度を保てていたので、加湿器とかいらないな~って思ってます。ヤシガラすごい~。
ただヤシガラは乾くとカメの皮膚から水分を奪ってしまうそうで、毎日少し散水して表面は濡らしてます。散水時は、毎回温浴より高いくらいのお湯をまきます。お腹に接する面が急に冷えたら腹こわすだろうな~と思うので。真夏は水道水があったかいのでそのままです。らくちん。
〇大事なごはん!
とりあえず野菜とフードと野草…の予定でしたが、小さいうちは野草を全く食べませんでした。今でこそ野草大好きっこで好みはありつつ比較的なんでも食べてくれる健康優良リクガメまめちゃんですが、昔は偏食だったのです。
このころは毎日、仕事終わりに食べてもらえないタンポポの葉を夕日のなか摘んで帰りましたね…。
野菜もそんなに色々食べなくて。ニンジンやカボチャはピーラーで剥いてあげてもノータッチ、オクラもキュウリも興味なし、水菜は少し食べる、って感じでした。あ!トマト、レタスは大好きでしたね!
飼育に当たって色々好物も調べており、それらを食べさせるのを楽しみにしていたのでちょっとがっかり…とりあえず、小松菜とチンゲンサイとフード+スペフーで育ててました。
そんなある日、やっとタンポポの葉っぱに口を付けてくれた時は感動しました。
その後もヤブガラシは少し食べるけど桑、クズ、オオバコはだめで。ハルノノゲシはOK。ちょっと細かい毛の生えたタンポポの葉はだめ。
薄く、しっとりすべらかで、柔らか~な葉っぱがベビー好みのようでした。たぶん口のサイズからしてクローバーや、芽吹きたての小さい葉をつまんで食べるのが向いているんだと思います。
しばらくすると私も慣れてきて、雑草を見かけると「あ、まめちゃんが好きそうなやつ」と思うようになりました。
◇神アプリ!野草採取のおとも
「PictureThis:撮ったら、判る-1秒植物図鑑」
https://play.google.com/store/apps/details?id=cn.danatech.xingseus&pcampaignid=web_share
実は私自身の野草採取能力はというと、知識も経験も皆無。
しかしとてもよいスマホアプリを導入してからはかなり色々集められるようになりました。なんと葉を撮影するだけでなんの植物か判定してくれるすごいやつです。
ただし誤判定の可能性、毒性の情報が抜けている可能性は念頭において、別口での情報も参考にしながら利用するのがおすすめです。
長くなりすぎたので、記事をわけます。
次回「憧れのリクガメ飼育、その実態」です!
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