きぼうは

とろけてなくなった
排水溝の黒と黄色が半々の髪の毛と一緒に
くるくると渦巻いてなくなった

〜先日の戦利品〜

自分がマイノリティな変態だってわかっていた。
花器や壺を集める趣味なんて。

先日、若者が主催するフリマのイベントにいった
わっかいおしゃれモノがうじょうじょ
アンマイ香水の中で楽しんでいる。

あ、もう世代交代だ。
わたしは若くない。
その日髪の毛を変えて心機一転を目論んでいたわたしには、かなり衝撃的というか、もう、挫折。

わたしは、きっと若くないってバレてるんだろうなぁ。恥ずかしくなってきた。帰りたい。

そんな中、壺や花瓶をたくさん売ってる一角があった。渋い男の子が集めたものらしい。
まさに好みなものを、たくさん並べていた。
その前だけ、わたしのために人が避けたように誰もいなかった。

わたしは嬉しくなって、大事にしていた2000円札でその彼に支払いをしてルンルンで抱いて帰った。

彼はわたしに、変態ですね。といった。
世の中にはいるんだな。同じ目的じゃないかもしれない。でも、わかってる人。
うれしくなった。

帰って彼に聞いたInstagramをみたら、彼もまた変態ですね、だった。

もっとみんな集めたらいいのに。

またどこかで会えたらいいな。


早速庭に奔放に咲く椿を、飾ってみた。
ピンク色の花びらが、ポトリ、と落ちる。

その頃には、もう挫折したことをわすれていた。
若くない事実だけが残った。

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