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2022.9.23 和歌山ポルトヨーロッパ ドンブラザーズVSハリケンジャー バトルステージレポート&雑感

観劇状況

・1回目と3回目を観る
・台風が近づいて雨模様。遊園地の待ちは少ないのにショーの列が長い。さすが最終日。関係者の方のつぶやきのとおり「大きなお友達祭り」だった。
・席はイヌブラ&クワガライジャーを近くで見たい娘の要望で中央やや右、かなり前。絶好の撮影ポイントだったようで、周りに一眼レフがずらり。着席禁止席もなく、猛者の方々と席を並べる。中央部分は最上部の席まで入ってた。

進化?再発見?嬉しい気づき!

演者さんやスタッフの熟練、そして数を重ねて余裕出てきた私に見えてきた、最終日で新たに発見したよきよきシーンの数々。

・名乗りドンモモの震脚、いわゆる歌舞伎名乗りの足ダンッ、がすさまじい。「桃から産まれた『ドンッッ!』モモタロウ!」って、足音のドンも席まで聞こえるほど。
ドンモモは正面で手をパン!と打ってサッと腕を広げる見得切りもあり、このパン!もいい音。いずれも歌舞伎的で「よっ!日本一!」と声をかけたくなる決まり具合。
・サルのひらり滑らかな動き、キジの背筋と手先がピンと整った立ち姿、美しい。
・ドンモモとハリケンレッドの立会い、速くなってるし手数というか動き増えてません?足技とか回転しながら避けるとか。息をのむ怒涛のアクション。
・ワイヤーアクションも高くなってる!そして地上戦とのつながりがよりスムーズ!キラメイシルバーの空中-地上-空中のアクションに力強さが感じられる。
・コンビネーションのあるアクションの前に、目を合わせてうなづくコミュニケーションが見られる。確認とタイミング合わせなのだろうが、キャラクターが「いくぞ」「あぁ」と伝えあっているようにも見えて、良い。
・ドラマパートも動きのニュアンスや速さが変わったところがチラホラ。老人お供ズのはけ方などテンポアップした印象。

握手会&撮影会のおちゃめキャラ達

・サルブラが一人で隅っこにしゃがみ、ドラム缶と戯れていた。なにやってんすか教授。
・ドラゴクウがゆーっくり片手をスライド。何のポーズ?と注目させたところで、素早くピース! うん、いつものやつやね。
・さすが最終の握手会撮影会は大きなお友達だらけ。ファンサも濃ゆい。大友が声かけまくり、アクターはリアクションしまくり。顔見知りも多いのだろう、ふざけあうような親密な空気があった。混ぜてもらって恐悦至極。
・私は「また来ます」と伝えてハンドサインをもらい、娘は推し(イヌとゴクウ)にファンですと伝えてタッチもらえた。娘は足がワナワナして歩くのが大変な状態になったが、よく伝えた!成長めでたい!

老若男女にハリケンファンも引き込むドラマの力

・唐突に現れたシュリケンジャー。彼がなぜ消えた&老いた仲間の状況や解決策を知っていて、さらに行方知らずの仲間への想い方まで示唆するのか、そしてラストに全く出てこないのか。全然わからないハリケン未修の私。よくできたお話の中でここだけ違和感があった。で、シュリケンジャーについて調べてみて納得。彼だからこそ知ることができ、伝えることができたのだ。また、彼自身への希望も持たせた台詞だったのだ。ハリケンファンの皆さんにはグッとくるエモエモのエモシーンに違いない。今回初めて来たハリケンファンをポルト沼に引き寄せる甘美なセイレーン、それがこのシーンに違いない。
・一般的なお芝居に比べ、アクションがあるのでストーリーに使える尺が短いヒーローショー。TVは話数を重ねてフォローするが舞台は一話完結。今回の一話、喜怒哀楽燃え萌えをきれいに詰め込んで、子どもも大人もオタクも楽しませてしまう、脚本の力。
・大人も引き込むドラマチック。TVのドンブラザーズやシンケンジャーの脚本が、子どもを楽しませ大人をしびれさせるのと同様。大好物ですすみません。

芝居で歌舞伎で演舞でダンスでライブ!

前回のnoteにも書いたが、ポルトのショーの特色は、止め絵としてのかっこよさ、光と影の演出、ワイヤーや火柱の大仕掛け、そして音楽一体のアクションシーンだろう。

前の3つ、止め絵と明暗と大仕掛けは、歌舞伎などの舞台演出であり、白波五人男が発祥と言われる東映時代劇と特撮ヒーローの演出にも受け継がれていった。口上と名乗りで決め、暗がりピンスポットでしびれる構えを見せたら、技を決めしばし静止してポーズ、TV時代劇でもおなじみである。大仕掛けもTVの戦隊ではワイヤーアクション、爆発があるし、ワイヤーアクションは舞台でも時折ある。そしてGロッソでもある。
そういう意味では大変東映らしい演出。精度がレベルが半端ないけれども。
2戦隊11人で大乱闘中、各戦隊ごとに揃って止め絵になるシーン、一列でなく奥行きとまとまりある美麗かっこよさの一枚絵。特写かアイドルグラビアかレベル。販売の色紙がこの写真なら何枚あってもいい。飾る。拍子木キョン!でスポットライトで決まるのも歌舞伎的。

残り1点、アクションと番組関連曲とのベストマッチは今回公演のイチオシ、だと思う。
TVでも戦闘シーンで主題歌が流れるとテンションが上がるよね、で、動きが完璧にあってるんですよ?エモいに決まってんでしょう!
ダンスであり高度な演武。素晴らしいものを見せていただいている。
終演後、後ろの席のお嬢さん(小3くらい?)が「これは子どもには激しすぎでは~」と、おませなコメントをしていた。まさに全年齢向けの熱さと激しさをもった芸術だと思う。
EDダンスのGロッソも良いが、ポルトも断然カッコよい。純烈マダムのハートを撃ちぬいて沼にはめてほしい。(こればっかり)

追記(というかお詫びというか)


音楽一体アクション、ポルトの絶対的特色みたいに描いてしまったが、ヒーローショー演出としては他でもあり、定番の一つであるようです。先輩方のレポで知り、恥ずかしい限り(^_^;)。
少し修整し、この補足も付けて誤解を防ぐこととします。
まだまだ初心者、ウブなネンネが「何これ初めて!」とのぼせ上がっている様子を、生暖かい目で見ていただけると幸いです。