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春分図から今年の行く末を見る 2020 by Allie

春分図から今年の行く末を見る 2020
Allie's HOROreport に書いた記事を転載

2020年3月20日 12:50に春分点となります。西洋占星的に見ると今日の春分の日(春分点)は今後1年全体を占う重要なポイントに当たる日時でもあります。太陽が牡羊座に入ったそのジャストタイムの日時でホロスコープ(春分図)を出し、今後1年間の全体運を鑑定します。
今年の春分図について、ざっくりとではありますが読み解いてみたいと思います。

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太陽が牡羊座0度になった辺りでアセンダント(上昇点 春分図上での表記はASC)を出すと蟹座28度47分となります。上昇点の対極にあるのが下降宮(春分図上での表記はDSC)、これは山羊座の28度ですが、この下降宮付近には山羊座29度42分の土星が第7室のカスプ(枠線)のすぐ上におり、その下降宮・第7室カスプ下の第6室側には山羊座の冥王星がおり、その下に続くように火星と木星が続き、第7室側に居る土星と共に山羊座でのステリウム(天体集合)を成しています。土星のみ第7室側に居て、この土星は翌々日3/22に土星が水瓶座へと移る直前の山羊座であって山羊座でないような少し雰囲気や勝手が違うような状態にあります。背負えるモノを全て背負って次の段階に進もうという直前の山羊座の濃い部分をさらに濃縮したような状態にあるとも言えるでしょう。
この第7室カスプ上にある山羊座29度の土星は、第6室に入る山羊座24度の冥王星とコンジャクション(0度)、そして牡牛座4度の天王星とスクエア(90度)を形成します。土星・冥王星は社会と個人の間での丁々発止のような激しい争いや勃発しやすかったり、権力や体制上の問題が勃発しやすく経済情勢や社会福祉保障にまで問題が起こりやすい、と言ういうような象意を与え、運気に影響を及ぼしていきます。また、このうち土星―天王星のスクエア(90度)は2023年1月上旬くらいまでは続くので、土星が水瓶座に居るうちの大半は形成し続けていきます。土星と天王星の組み合わせは概して時代の急激な変遷や転換を余儀なくされやすく、昔ながらの伝統や価値観が揺らぎ覆されやすくなるのですが、それが、土星は水瓶座、天王星は牡牛座とお互いの調和の天体が真逆の配置で互いに激しく刺激を与え続ける為、良い方向に進むべきものもなかなか上手くいかないような事のほうが多くなりやすいと言えるでしょう。
2020年のうちは土星が一度山羊座に逆行していく(5か月間くらい)ので、一応ながら地の星座(牡牛座・乙女座・山羊座)同士とは言え刺激を与え合う座相を形成しているため、表面的には調和しているかのような印象を与えつつ、実際はない面では殺伐とした雰囲気が醸し出されている、そんな運気と言えます。今年は何とか大団円的にまとめていこうという動きが多いでしょうが、それでも実際は不穏なほうへ流されやすく社会的にも混乱と不安を増幅させるような出来事が起こりやすいとも言えるでしょう。

しかし、この第6室の山羊座の火星・木星そして冥王星は割と強力な助っ人的な座相が形成されます。それが、第10室の牡牛座の金星と第9室の魚座の海王星です。山羊座のステリウムはこの牡牛座の金星と魚座の海王星と共にミニ・トライン(小三角形相)を形成しています。政治経済や意識的若しくは無意識的な集合体に関する事について、精神性の高尚さの高まりや過去や未来への恩恵を優先させるなど、後世へ受け継がれていけるモノに関して大きな発展がもたらされ享受されると言えるでしょう。この為、土星―天王星のスクエアの不穏な空気感は、このミニ・トラインによって薄まった印象を与えていきますが、それにおもねると後々で大変な状況に陥りやすいので、この年内のうちに本気で取り組んでいくことの重要性を心得ておくことが肝要です。
しかし、このミニ・トラインのうちの牡牛座の金星に関しては、第7室にある水瓶座の月とスクエア(90度)を形成しています。発展は見られるものの、保守と進歩の間での価値観の違いが顕著に表れやすく、個人と社会の目指すものの乖離がはっきりと表面化していくことがあるかもしれません。双方の歩み寄りが解決には繋がりますが、心の根っこではなかなか相容れないとか素直に受け入れにくいというような感情に苛まれることが増え遺恨を残しやすい状況に陥りやすいとも言えるでしょう。

さて、一番見るべき春分点・牡羊座0度の太陽ですが、第9室におり同じ牡羊座に居るキロンとコンジャクション(0度)、山羊座29度の土星とセキスタイル(60度)、第12室に居る蟹座のドラゴンヘッド(トゥルー・ノード)とスクエア(90度)を形成しています。
キロンが先ず太陽にインパクトを与える為、過去の傷をえぐられる、すなわち歴史上での過ちや負の遺産を思い起こされる、否が応でも自身の過去や運命にに向き合わざるえないようなことが起こりやすく、克服する為の努力を惜しみなくしていかなくてはならないという状況下に置かれやすいともいます。また、太陽が入っている第9室には魚座の海王星がおり、癒しを求めたり理想を追い求めたりして向上を求める意識が増していくでしょう。それは海外との関係上において特に顕著に表れていくこととなりそうです。

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