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3/7土星が魚座入り…約3年間のうちに魚座の土星が与える影響

土星の魚座入りの瞬間のホロスコープ

土星が水瓶座から魚座へ…水瓶座土星時代で新しく出てきた概念や今まで曖昧になっていたものに「輪郭」「枠」を与える

水瓶座から魚座へ、土星のイングレスにみるその「象意」

2023年03月07日22時35分~2025年05月25日12時39分、そして2025年内で7月13日の逆行開始からの魚座に再入宮する2025年09月01日17時10分~2026年02月14日09時12分の約5か月半の間、それらの合計で約2年8か月ほどの期間に、土星が魚座入りします。
土星が魚座入りする4日前の2023年3月3日 午前07時50分に水星が魚座に入り、土星の魚座入りに際し先鞭をつけていくかのような形で土星に対する環境づくりをした後、土星が魚座入りする当日の入宮直前の2023年3月7日21時41分に満月(魚座の太陽と乙女座の月のオポジション 180度 16°40')となります。
土星が魚座入りした瞬間のホロスコープを見ると、土星はちょうどMC(天頂)ーIC(地底)軸のそば、第4室内にあり、同じ魚座にいる太陽・水星・海王星とステリウム(惑星集合)を形成します。っそのうち、魚座8度の水星とゆるくコンジャクション(0度)を形成。土星はこれ以外の惑星との座相を形成していません。しかし、同じ魚座そして同じ第4室に入っている魚座の太陽が第10室の乙女座の月をオポジション(180度)、第8室の双子座の火星とはスクエア(90度)で、太陽・月・火星でのTスクエア(T字相)を形成、このTスクエアには第4室の魚座の海王星も関わっており、運気の混乱を呼びそうな運気模様と言えます。基盤を築かなくてはならない大事な時に一癖も二癖もあるトラブルやハプニングなどにより基盤が揺らぎがちになりそう。急激な変化で気持ちが落ち着きにくくなってしまいそうですが、軸をブレさせることなく、熱心にコミュニケーションや情報交換をしつつ助け合ってやっていくことでその苦労の大変さが大きな喜びへと変わっていくことがありそうな予感を感じさせる星の配置です。

土星水瓶座期間での運気の影響・まとめ
「個の時代」、水瓶座に木星と土星が0度でコンジャクション(0度の合座相)という稀に見る出来事が起こった時、新時代に相応しい幕上げを告げるファンファーレのようなものだと、約3年前に私は水瓶座の土星について書いた時、こう書き留めました。個人…一人よりも全体がどうであるかに比重が置かれるようになり、人々の間には「本当にこれでいいのだろうか」「人ひとりの人生は、こんなものではない」というそれがやがて「理想郷」という「運命共同体」を成したいという集合的幻想へと理想が膨らんでいくが為に、今までの過程・経験・歴史を「振り返り見直す」「造り上げたものをさらに進化させる」を命題として、社会的状況や現実という荒波の中で自らの成長や進歩を糧に理想を実現する為の努力を惜しみなく続けていくこととなっていきました。人々の集合的意識が「社会的なもの」に集中されるという点では、山羊座の主支配星・水瓶座の副支配星である土星の役割はほぼ同じような象意で発揮されるものであると言えるでしょう。
しかし、土星の山羊座時代と同じような課題を突き付けられることになったとは言え、山羊座後半度数(15~29度)を運行していた冥王星の影響で山羊座時代と似たような節制や努力や圧力を受け続けていたとしても、節制は知恵を以って解決したり人と人との結束の強さで成し遂げられる、努力の方向は保守から革新へ、圧力には屈せず反旗を翻し押し返す、そのような「進化」をもって自主的に変えていく形に変わっていきました。そしてそれを達成する事により、大きな収穫を得られたことも、また逆に、一度解体してまた一からやり直しをしていかなくてはならない状況下に置かれた事もあったかと思います。これまでの積み重ねをさらに進化させていくという現実的な努力を私たちに教え諭していっていた土星水瓶座期間だったかと思います。

土星魚座期間の象意・運気に及ぼす影響
魚座という星座は「概念」「形の無いもの」「実体(固形)のないもの」「流れ・液状のもの」そして「曖昧なもの」、まだ挙げればキリが無いのですが、魚座の象意としては以上のような「捉えどころがなく、つかみようがないもの」に関するを表してます。
これまで思想や概念(射手座)を基に形のあるモノを造り上げ(山羊座)悪い所を改め良いとされる状態に変化させる(水瓶座)、というように一生懸命にやってきた努力が、完成形を見て終了となったり、一度「無」に帰す(魚座の象意)こととなるでしょう。そこで「今までの事は何だったのか」「一生懸命に努力してきた事は何だったのか」という自問自答のようなムーブメントが、土星が魚座に入ることによりそれまでくすぶっていた事が問題点として明らかになり人々の間に疑念と真実を求める気持ちが一層高まっていき、
また、魚座の持つ「夢見る力」は魚座に土星が入る事によって、現実的な視点でものを見るようになっていくという事が増やしてくるでしょう。それは、荒唐無稽な夢や希望を「形を成すもの」として具現化されたものであったりする、というような、黄道上で魚座の反対に居る乙女座の象意(規律・規範・規制・正確性・常識・生活習慣、等)に沿った形で表面化が出てきやすくなる時であると言えます。
そして、曖昧だった事や要領を得ない程に散漫とした事柄を具現化していくようになっていきそうです。どっち着かずでいた事に決着して白黒つけたり、不安定な状態が更なる混沌を現実社会にもたらしてしまうという異様な事が起こりやすくなるでしょう。また、集合体無意識という人々の深層心理のうちのそれまでは氷山の一角しか見えてなかったものが根底からひっくり返る形で本質を表してくるものと言えます。
しかし「思った事を形に現していく」「夢や理想を現実化する」という点、努力が必要にはなりはするものの現実的なところで地に足の着いた成功をモノにするという点では、そういった「負の要素」よりも「しっかり掴んで手放さないようにする」という「結果」「指針」を表しているものと言えます。 土星は「現実を突き付けてくる星」です。制限されて四面楚歌に陥るか、まだ混沌として形にならないものを「かたち」に整えていくことで結果に表れてくるとか、そのような運気をもたらしていくことでしょう。

過去2回の魚座期間から見る運気の影響その歴史
土星は約30年かけて黄道の軌道を運行していきます。1つの星座につき約2年3ヵ月~2年半強くらいの期間を運行していきます(逆行で前後の星座に入る期間は、当該星座の期間には含まず)。前回の土星魚座期は1993年5月21日~6月30日及び1994年1月29日~1996年4月7日(途中、水瓶座に逆入宮した期間有り)、更にその前は1964年3月24日~1967年3月4日(途中、水瓶座に逆入宮した期間有り)となります。

およそ30年前の1993年初夏の1ヶ月半間及び1994年1月末から1996年春までの土星魚座期間は、ちょうど山羊座に天王星と冥王星がコンジャクション(0度)、蠍座の冥王星がセキスタイル(60度)というトランスサタニアン(土星以遠の3惑星)の座相が緩い吉相で組まれていた時でした。
1993年の初夏と1994年の間は魚座の第1デーク(0度~9度)付近を運行していた為、蠍座の第3デーク(20度~29度)付近に居た冥王星とスクエア(90度)を形成していることが多かったのです(特に土星が魚座の初期度数0度~3度に居た辺り)。ちょうどこの時期にバブル崩壊や政権交代が起こり、これまでの基盤が大きく揺らぐ事態となったのはそう古くない記憶であったかと思います。
95年からは土星と天王星・海王星はセキスタイル(60度)並びに土星と冥王星はトライン(120度)を形成、「安定」の要素はあるものの、権力を持つ者と持たざるものの格差、貧富及び経済的な格差、立場や環境での差別など、「差」のつき方がより明確に厳格に決めつけられてしまうというようなことが起こりやすい期間でありました。ちょうどバブル崩壊や政権交代などの政治経済関係での移り変わりが激しかった期間がこれに当たります。

そして59年前(約60年前)に当たる1964年3月24日~9月17日及び1964年12月16日~1967年3月4日の土星魚座期間は、1964年春夏の時は乙女座の冥王星とオポジション(180度)、そして1964年暮れから1967年3月までの期間は乙女座の天王星・冥王星とオポジション、蠍座の海王星とトライン(120度)を形成していました。これまでの歴史の積み重ねで構築されてきた伝統や格式に新しい時代を造り出そうというムーブメントが起こった時代、高度経済成長期の真っ只中でお外国とのかかわりの在り方の変化、外交や輸入輸出などの貿易の発展成長、権力闘争や経済的格差、体制批判からの学生運動の興隆、等の時代を大きく動かす歴史的転換点の多い時代でありました。

そういった中で今回の土星魚座期間はどういった形で運気に影響を及ぼしていくのか、年毎に魚座の土星と他惑星とのアスペクト(座相)から読み取った土星魚座期間の運勢については、この続きは拙著ブログ「Allie's HORO report」の「土星が水瓶座から魚座へ…水瓶座土星時代で新しく出てきた概念や今まで曖昧になっていたものに「輪郭」「枠」を与える」の「2.土星が魚座を運行する期間の年毎の運気の傾向」(リンク)にて解説しています。

今月(2023年3月)は惑星の星座移動が何度も起こるような1か月間と言えます。年月をかけて太陽系の黄道上の12星座を一周していく惑星にとって、そうある事ではありません。そして今月は黄道の春分点を迎える時期であり、そのような時期に惑星の動きが頻繁に起こるというのは比較的珍しいことであると言えるでしょう。

次回の冥王星の動きに関しての記事も、是非お楽しみにお待ちになっていてください。

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