スピリチュアルに頼る時もある
トッキーの三回忌だった。
店でトッキーを知る人に集まってもらって色んな話をして、
トッキーに無茶振りした動画とかを見返して懐かしんだりした。
大事な時間だったと思う。
その日、店の奥にあるドアが誰もいないのにガチャっと開いた。
いつもだったら怖っ!と思うけど その日はなんだか嬉しかった。
多分嬉しくてトッキーが来たんだろうなと思えたりした。
こんな気持ちになる自分にびっくりしたりもした。
以前は、死んだ誰々が今来てるよね!なんて言う友達にそんなスピリチュアルなこと言っちゃう?なんてちょっと捻くれて思っちゃったりもしてた。
のに自分がそういう事言うようになっちゃったかぁなんて思うのは、
そうやって気持ちに折り合いをつけてるのかななんて思う。
死んでもここには来てて欲しいなんて思ったりもする。
こうやって人はスピリチュアルに頼るのかななんて思ったりした。
命日の前夜は友達が住んでる熱海に行って花火を見てきた。
花火を見てお酒飲んで日付変わって寝る。
この日はやっぱりトッキーの遺体をはやく発見できなかった悔しさが募る日で、そんな日にひとりにしないでくれた友達に感謝してる。
(こんな話は本人には一切してないけど)
亡くなった人の話をすることが増えた。
亡くなってから時間が過ぎるとなんだかその人との思い出が遠くなってしまう気がして、積極的に話してる気もしている。
そうやって忘れたくない思い出を沢山抱えて生こうと思っている。
2年前のトッキーの火葬の翌日、竹富島に行った。
近づいてくる虫とかに、あ、これトッキーかななんて彼氏に行ったりしてて
あの時は多分かなりの精神状態だったとも思う。
し、虫でもいいから近くに来て欲しいとも思ったりしてたんだと思う。
トッキーの命日の翌日。
トッキーの親友悪友の林レイナさんのライブがあって見に行った。
トッキーが好きだった とんちピクルスさんの「天国は遠い町」
をカバーしていた。とても良かった。
レイナさんにも死んだお母さんが蝶になって近くに来たという
「燃えてるよ 蝶々が」という歌もある。
歌で、亡くなった人への想いを馳せれるというのはとても素敵で
ちょっと羨ましくも思ったりもする。
自分もしてみようかな。できるかな。
彼氏が、ラジオで聞いて「林レイナ」さんに通ずるものがあると
クリトリック•リスさんというミュージシャンを教えてくれた。
完全に好みだったし、色々聞いている中で「也寸夫(愛すべき変態)」
という歌に出会った。也寸夫さんという存在も
この歌で知ったけど、2人が素敵な関係だったという事がとても伝わった。
歌って、いいよね。