『純情青春安眠薬』構想案/田中良助

別に何かがあったわけではない。
ただ、彼のテニスは良助にとって理想であったし、テニスに対する真摯な態度は尊敬もしていた。
当然のごとくこれからも部活を続けるのだろうと漠然とそう思っていたのだ。
だから、彼があまりにもあっさりともうテニスはしないのだと言ったことが良助は許せなかったのだ。


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