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KAKNUR INK HIKAGE(日影)の使い方

1年かけてKAKNUR INKのリニューアルがおわりました。
リニューアルで万年筆インクがMADE IN JAPANになりました。https://www.asanel.net/categories/2194765

KAKNUR INK

今回の万年筆インクは「HINATA(日向)」と「HIKAGE(日影)」というサポートインクが一緒に発売になりました。
この2つは販売しているKAKNUR INKの色を変化させるインクです。日向は色を明るくするインク。日影は色をくすみ色にするインクです。
使っているKAKNUR INKが飽きてきたり、着彩でもう少し色を調整したい時にサポートインクが大活躍。販売している色をご自身の好みで好きな色に変えることができます。

HIKAGE(日影)の使い方

道具を用意する

  • 好きなKAKNUR INK(今回は刹那で説明します)

  • KAKNUR INK  HIKAGE(日影)

  • シリンジタイプのスポイト(たまに100円ショップでも販売されています)

  • TAMIYA角ビン(丸瓶は転がることがあるので角ビンがオススメ)

  • iro-utsushi(線の確認に使います/ガラスペンでも可)

  • (細めナイロン毛がオススメ、)

  • 試し書きの紙M6のホワイトリフィルがオススメ)

  • カッターマット(机が汚れないように下に敷いて作業します)

  • キッチンペーパー(ティッシュで作業はNG)

  • 水入れ(倒れなければなんでもoK)

KAKNUR INKは「染料インク」のため、服や机に付くと染まります。洋服はエプロンをしたり黒い服がオススメです。机は浸みないようにカッターマットを敷いて作業をしましょう。ほどよい重さで作業しやすく、100円ショップでも手頃なモノが手に入るのでぜひ1枚ご用意を。

アスクルのキッチンペーパー

万年筆インクは繊維が入ると固まってあまりよくないので、ティッシュは使わずにキッチンペーパーを使います。アスクルの1枚ずつ切れているタイプが大変使いやすいです。文具のメンテナンスはなるべくキッチンペーパーを使いましょう。繊維が入らなくて安心できます。

シリンジの先端に付けるノズルはロングタイプが販売されています。万年筆の瓶に入れてインクを吸い上げしやすく手も汚れにくいのでオススメです。

シリンジの長めノズル

ベースインクは少しでも他の色が混ざると元の色味に戻せなくなるので、シリンジは使う色の数だけ用意します。間違えないように気を付けましょう。

色ごろにシリンジを用意すると色が混ざるミスを防げます

M6のホワイトリフィルを試し書きの紙にすると手帳にはさむことができるので、文具の記録にちょうどいいです。紙も厚手なので使い勝手がよいです。

M6ホワイトリフィル

(1)ベースになるKAKNUR INKを用意して軽く振る

インクは薬品で出来ているので、使う前に軽く振って混ぜます。シェイカーのようにシャカシャカする必要はありません。ゆっくり中が混ざるような優しいゆらすような動かし方で大丈夫です。

ゆるく中のインクが混ざるように揺らす

(2)シリンジでベースインクをTAMIYAの瓶へ移す

シリンジをベースインクに入れます。少しずつ調整して行くのではじめは3mlくらいで十分です。あまり多いと調整している間にTAMIYAの小瓶が溢れますので、少しずつ作業します。

ノズルが長いと作業が快適です

インクが跳ねやすいので、小瓶の底の方に流し込むように入れるとキレイに移動が出来ます。

瓶の底にシリンジを入れてゆっくり移すと跳ねにくい


(3)小瓶のインクで色見本を描く

試し書きの紙に筆で面塗り、iro-utsushiで線を描きます。マスターの瓶の中には筆やiro-utsushiは入れないで下さい。インクが傷む原因になります。
かならず小瓶に移したインクで描きます。

(4)HIKAGE(日影)を吸い上げる

新しいシリンジでHIKAGEのくすみインクを吸い上げます。HIKAGEは数滴でもすぐくすむので、吸い上げる量は少なくてOKです。

ノズルが長いと作業が快適です

(5)小瓶にHIKAGEを移す

HINATAのシリンジの先端にベースインクがつかないように、瓶の上方から少しずつ足していきます。瓶から溢れないように気を付けます。数滴ですぐくすみはじめるので、少しずつ追加で大丈夫です。入れすぎないようにご注意ください。
瓶のやや上方でベースインクにノズルが付かないようにします。

瓶の底にシリンジを入れてゆっくり移すと跳ねにくい

(6)小瓶にキャップをしてゆっくり振って混ぜる

小瓶にキャップをして、ベースインクとHIKAGEのくすみインクをゆっくり混ぜます。シャカシャカとシェイクではなくゆっくり傾けるような感じで混ぜます。

(7)小瓶から試し書きの紙に色を塗る

(3)で塗った基本の色の横に新しく作った色を塗ります。HIKAGEを入れると色が濃くなりくすみます。
HIKAGEを入れるとインクの特性でややフローがこってりします。

ベースインクとくすんだインクの差が確認できます

(8)小瓶にラベルを貼る

どんな色のインクか分からなくなるので、小瓶にラベルを貼って色見本を描きます。混ぜて作ったインクは早めに使い切りましょう。


(9)水入れで筆やiro-utsushiを洗う

染料で染まりやすいので作業が終わったらすぐに筆やiro-utsushiを洗います。シリンジは台所など水場で洗います。

水の汚れ具合が見えるので透明ビーカーを水入れにしています

万年筆インクは瓶の容量を減らすと保存の薬品が安定しないため、あまり小瓶に向かない製品です。ですが、ずっと同じ色で使い続けることもできますが、途中で色を変えて楽しめるようにしました。

最初はASANELの色を楽しむ。後半は自分の気分や好みで色をどんどん変えていく。一手間で自分だけのインクになるので、特別なインクに感じていただけたら嬉しいです。

ASANELの完成と、みなさまの完成。ゴールが違うインクがあってもいいなぁと思っていました。

こちらのHINATAはKAKNUR INK専用なので他のインクには混ぜることが出来ません。ご注意ください。


KAKNUR INKはこちらで販売中
https://www.asanel.net/categories/2194765

KAKNUR INK

ASANEL
私が欲しくて使いたいオリジナル文具だけを作る文具ブランド。
ブランド名の由来は「朝、寝る。」すごく夜型。
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