CPO月報 2024-04

毎月なにか書くの大変すぎない…?
今月もがんばって報じていきたいと思います。

谷を埋めるな、山を作れ

最近、自分に無力感を覚えることが多かったんですが、そんな折に『その仕事、全部やめてみよう』という本に書いてあった「谷を埋めるな、山を作れ」という言葉に励まされました。

谷を埋めるというのは、他に比べて劣っていること、できていないことを改善することである。一方で、山を作るというのは、他よりも優れているところや、差別化になるものを伸ばしていく動きである。谷を埋めても、マイナスがゼロに近づいただけであり、平凡なものにしかならない。だから、山を作ることに注力せよ。うろ覚えですが、そのようなことが書かれていました。

これはプロダクトやサービス作りの文脈で書かれたものでしたが、個人にも同じことが言えると思います。特に管理職になると、様々な方面から「あれができてない、これもできてない」と指摘を受ける機会が増えます。もちろん真摯に受け止め、改善していくことも必要ですが、それらは基本的に「谷を埋める」動きです。

振り返ってみると、精神的にしんどい時期はだいたい谷のことばかりやっていて、山を作れていなかったなと思います。会社のレベルでも、個人のレベルでも、自分が今どんな山を作るべきかということを忘れずにいたいなと思いました。

失敗の共有

今月、プロダクトマネージャーで集まって各々の失敗体験を3分で話すというイベントをやってみたんですが、想像を超えて良い体験でした。参加者からの評価もとても高かったです。
なにが良かったのか言語化すると、こんな感じ。

  • 失敗談をすることで、その場が安全に感じられ、チームに対する信頼が深まる

  • 失敗を認めて人前で話す行為がとても勇敢に感じられ、話者への尊敬の念が生じる

  • 失敗から得た学びが普通に有益

もともとは失敗を恐れず挑戦するカルチャーを強化しようという目論見があったのですが、普通にチームビルディングとしても良いアクティビティだと感じました。おすすめ。

詳細については、提案から運営までやってくれたメンバーがそのうちブログを書くと思います。ちなみにFailConという元ネタのイベントがあり、社内でもFailConと呼んでいたのですが、どうやら商標らしいので代わりのネーミングを大喜利中です。

熱を伝える

SmartHRでは半年に一度、全社の優先度を見直して各プロダクトのロードマップに反映するサイクルがあります。その特に重要なインプットとして「ビジネスサイドの要求」をまとめる工程があるのですが、去年まではアンケート的な手法で全体のニーズを収集していました。これだと定量化はしやすいのですが、データの解釈に迷ったり、現場の温度感がよくわからなかったりして、やや課題に感じていました。

そこで今年は、ビジネスサイドの部門ごとに代表者を立ててもらい、部門内の要求を取りまとめて直接語ってもらう形式に変えてみました。なぜ部門ごとかというと、プロダクト領域や顧客規模、新規か既存かなどによって求めるものが違うためです。

で、これはやってみてすごく良かったです。情報としてよりリッチになったというのもあるんですが、なにより当事者が語ることで生まれる熱量に価値があると感じました。去年までの、私がアンケート結果を分析して所見を述べるだけのやり方と比べると、社内での情報拡散度が全然違う。会議直後から、議事録と会議録画が自発的に各プロダクトチームに共有され、内容を咀嚼するための会議が設定されていきました。
熱を伝えるってこういうことなんだな、と思った次第です。

今月の山

今月は群馬県の立岩という山に登ってきました。先月は山に行けずじまいだったので、とても嬉しい…

中央のあれに登ります

下から見たときは「あんなとこ登れるわけないだろ」と思うような場所に登れてしまうのも、山の楽しいところです。人生も同じですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?