CPO月報 2024-03
げっぽー!(ヤッホーの感じで再生してください)
今月も心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく報じていきたいと思います。
※ このnoteは社内文書をほぼそのまま転載しています
問いを発することの効用
月初のBoard Members Talk(註:毎月ボードメンバーがパネルディスカッションする社内イベント)では「スケールデメリットを徹底排除していくために」をテーマに、会議のやり方やSlackの使い方など、会社の急成長に伴うさまざまな非効率について議論しました。正直、自分たちも明確な解決策を持っているわけではなく、こんなふわふわした状態のまま全社員の前で話をしていいのだろうか…と不安に思っていたのですが、意外にも反響はいつもより多めで
モヤモヤしているのは自分だけじゃないことがわかった
会議を見直したりSlackのチャンネルを抜けるきっかけになった
といった声をたくさんいただきました。もちろん「具体的なアクションまで決めてほしい」という意見もあり、それはその通りだと思います。ただ、答えがない状態でも、まずは問いを発していくだけでも意味はあるというか、少なくとも共に考えるきっかけにはなるんだな、ということを改めて実感した次第です。
会議のチェックリスト
会議に対する課題感へのささやかな試みとして、会議のチェックリスト(註:社内文書のため公開されていません)というものを作ってみました。こういうことに気をつけると生産的な会議になるよ、というTipsをまとめた簡単なチェックリストなのですが、実際にこれを使って会議を見直してみたよ!という声もちらほらいただいております。
チェックリストといえば、最近読んだ『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』という本が面白かったです。チェックリストは偉大。プロダクトの作り方などについても、チェックリストを整備していきたいなと思いました。
タレント会議
今月はSmartHRで初めてのタレント会議が開かれました。タレント会議とは、VPとCxOと人事が集まってタレント人材の育成方針を話しあう場で、6時間ほどかけて全部署の対象者一人ひとりについて議論しました。
単純にメンバーの未来の可能性について話すのは楽しかったし、自分にタレントマネジメントの実践経験がないことには課題感を持っていたので、そういった観点でもとても有意義な機会でした。
Whyに立ち返る
いろんな人と壁打ちをしていて最近あるパターンに気付いたのですが、それは「行き詰まっているときはだいたい問いの立て方が間違っている」というものです。
Xという課題を解きたいが、解き方がわからない、どこから手をつけたらいいか見当がつかない、自分がなにを分かっていないのか分からない、みたいなときは「そもそもなぜXを解く必要があるのか」という上流までさかのぼり、そこからYという別の問いを発見することが必要になります。大事なのは、Xに固執しないこと、行き詰まったら引き返して別のルートを探すことだと思います。
ANDの才能
社内で「AかBか」みたいな議論が白熱して全然決着がつかない…ということがあり、これは一体どうしたものかと思っていたのですが、そういえば『ビジョナリー・カンパニー』に良いことが書いてあった気がする、と思って調べてみました。
いやー、良いこと言いますね。ANDで考えてこ。
マネジメント手段としてのプレイング
「マネージャーがプレイングすべきか問題」ってあると思うんですが、そもそもマネジメントとプレイングって相反する行為ではないよな、ということに急に思い至りました。
マネジメントを「人を介して事を成すこと」と捉えたときに、人を動かすことが目的である限りは、マネージャーのプレイングは正当化できるのだと思います。これもAND的な考え方かもしれません。
なぜPMが25人も必要なのか
PMの採用が相変わらずやばいということで、少しでもなにかの足しになればと思い『なぜPMが25人も必要なのか』という記事を書きました。私の思いは以下の1行に集約されております。
人は、スランプの時のみ成長する
前田ヒロさんのポッドキャストの『人は、スランプの時のみ成長する』という回がとても良かったです。パトスロゴスの牧野さんがゲストで話されていたのですが、「スランプの時はどうにもできません」「ひたすら自分はクソだなと思いながら仕事するしかない」(36:15あたりから)という言葉でなんだか元気が出ました。おすすめです。
今月の山
今月は2回登山の予定があったのですが、1回目は体調不良、2回目は天候不良で行けず。代わりに、去年の今頃に会社の人たちと行った顔振峠〜ユガテコースを紹介したいと思います。
埼玉の飯能あたりにある里山で、舗装路も交えながらのんびり散策できます。写真は顔振峠なんですが、明るい斜面に桜が咲き乱れ桃源郷のような景観を成しています。峠の茶屋で蕎麦をすすり、静かな山林の中を2時間ほど歩いていくと、突然視界が開けてユガテ(奇妙な地名)という小さな里に出ます。ここも桜や様々な草花があちこちで咲き誇り、果樹が実り、ちょうど西日が差し込んで光に満ちていたこともあり、一瞬自分が死んだのかと思うほどの浄土的空間が現出していました。桃源郷は埼玉にあった。
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