わいせつという曖昧な定義の言葉は誰も救われない

私が子どもの頃に比べると、本当に社会は変わり始めてきた?ような気がする。表現の自由匿名性なども追い風になり幅が広くなってきているようにも思うが、まだまだだなと思う部分がある。

それを今回のテーマにしようと思う。

この言葉の意味を考える

誰でも聞いたことがあるワード。性にとってはマイナスの表現。

わいせつ

わいせつと言っても何をもってわいせつとするのか。その時代時代に応じて大きく変化している。時代によってはドラマのキスなどでもわいせつに当たってしまうような、そんな時代もあっただろう。

私が気にしているのは、誰でも情報発信が簡単になっているこの世の中。以前も記事に書いたが、現状のわいせつの定義では極めて危ない橋を渡っている、クリエイターの多いこと。アダルト動画の配信サイトは、きちんと基準などに応じて修正などしているため、心配はなさそうだが。。個人クリエイターは、修正するための基準などを明確に把握出来ているとは限らない為、安心して作品を作っていると私は思えないのだ。

クリエイターが作品販売出来る場所を提供しているサイトは、自分たちが責任の背負うことになる為、ある程度修正などの忠告は行っていると思うが、最終的にはクリエイター次第となる。

そもそもわいせつの定義によって守られるものは何があるのだろう?

最近町の中で全裸の男が出没して問題になっているが、あれは明らかに公然わいせつであるのは言わずもがなである。何の前触れもなくそんな恰好をしている人が目の前にいたら、それはいけないだろう。この場合はわいせつ罪で問題ないだろう。結局わいせつ罪とは自らが望んでもいないのに、何らかの性的行動(触られたりなど様々)を受けたり、性を連想させる格好・行動を目撃させられる事を防ぐためだと私は思う。

本題はここからだ。

アダルト動画が存在し、性行動が存在し、18禁や20禁などの言葉も存在する。性的なコンテンツへの声といえば青少年への悪影響があるとか、社会的秩序が乱れるとか色々な意見ももちろんある。青少年・子どもを守りたければ、大人の世界をきちんと調整する必要があるだろう。嫌がっているのに拒否する権利を与えなかったり、違法なコンテンツ(事件性のあるもの)などは断じて認めてはいけない。

ある程度年を重ねた大人ならば、自らの意思で望んで性的コンテンツを見る事もあるだろう。そのための18禁や20禁ではないのだろうか?子どもに見せない為の年齢制限ではないのだろうか?

現状、性器結合部などをモザイクなどで修正していれば、わいせつ物とみなさないようなそんな感じだろう。あまりにも修正が弱く、はっきり見えている場合はアウトになるだろうが、薄いモザイクが多いのも現実である。まして個人が投稿している画像や動画に至っては、無修正も多い。

モザイクをかけたからってわいせつ物じゃなくなるというのも、ある意味暴論だと私は思っている。何でもぼやかして濁して見せれば違いますっていうのは、あまりにもお粗末なのではと思うのは私だけだろうか?修正をかけて見えにくくしていても、性器は性器、性行為は性行為なのである。

修正をかけることによって何が違うのだろうか?無修正では何がいけないのだろうか?倫理的な問題なのかそれ以外に問題があるのか、私はまだ答えを見いだせないでいる。性器などにモザイクをかけても映っている人の人権や何かが守られるわけではない。隠すところがそもそも違うからだ。

大人の世界だからこそ、厳格にルールを決め最大限自由を尊重するべき

これだけ性の自由だ表現の自由だなどと騒がれているのに、何故この部分だけはブラックボックス的な存在となっているのだろうか?

警告や検挙されるのも基準が曖昧。これといった定義がきちんと存在しているとは思えないので、言い方が悪いが匙加減でどうにでもなる。検挙する人の目にとまり、その人たちの基準でアウトとなれば非常に公平さを欠いている。

どこでも手当たり次第に性的なものを置いてもいいとは言っていない。そんな社会や世界など見たいとは思わない。

性を活かした職業を望んでする人自らの性を望んでさらけ出して見せている人その望んで働いている人たちや望んでさらけ出している人たちを望んで見る人たち

この人たちは皆、犯罪者だろうか?好きで見るのは良いけど、見たい人に好きで見せるのはダメ?

望んでいない人たちにまで強引に見せようとする者はアウトだ。

厳格なルールを用いて見たくない人には見なくて済むように、子どもたちには見る事が出来ないように、そして見たい人は見ることが出来るように。

人権問題や性被害問題も多く存在して、この手の問題に手を付けたがらない人が多いのが、この結果でこの有様なのだろうと思うのだ。

時代が変遷してきているのだから、これらを含めて私たちはもう1度見直してみる・考えてみるのも必要なのかもしれない。

クリエイターやセックスワーカーが不憫だなと私は思っている。

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