3分40秒位のママ友。

　おいおい傘に穴開くんじゃない？

　　　　そんな土砂降り。
　　　　

仕事帰りの腑抜けて座る
電車の中。

私の脳内は
相変わらず停止中

仕事も忙しすぎで
体もロボット中
このまま意識飛べ。

　　電車の1番端っこにある
　　　　３人掛けの席

　　　　離れてるけど
　　　　反対側だから
　　見ようと思えば見える。

　最寄りの駅まで十数分スタート。

　　　ヒヨコが待ってる…
　　　急いで帰ろう…

ぼけーーーーーーっっと
見る窓越しの悪天候。

　　
ずっと気にならない違和感………
　　

　　　　　
　　　　ん………………？

　　私の右目が視線を向け

　　ネジ巻き戻していた。

　　
　　　3つの空席の前で

　　　　それはそれは

活きの良いマグロのように
手を離したら落ちてしまうぞー

　　　赤ちゃんギャン泣き。

ん〜〜可愛いいなぁ…涙←病み中

疲れ切った身体に染み渡る
耳心地よいエネルギー

　　とりあえず電車を見回す。

前の席の人の顔も見えないけど
特に怒鳴る人もいない？

おっけー！←培われた危険予測

それになぁ〜確かになぁ〜
意外と皆

「あら、元気でちゅね〜」とか

近くの、

オバー言ったりするよなぁ〜
とか

思いつつ無感情で
ぼーーっと泣き声を聞いてた。

　　しかしマグロは暴れる一方。

　　　聞こえてくるのは
　　か細いママの必死の声。

　　　オババスイッチ発動

1st.チラリズム
　　めっちゃ暴れてるな…

2nd.チラリズム
　　うわ、ママ大変すぎる

3rd.チラリズム
　　ハトヤのCM見たいじゃん…

last.チラリズム
　　あ…バブゥの手から
　　ラッパが落ちた！！！！！

　　あと一駅で着いちゃう

　　　　　電車でgo.

　　　近づいてくるバブゥ

　　　いや近づいてるのは私

　　　ラッパはアンパンマン。

いつの時代も
キミは子供達のヒーロー

　　　

　　ヒヨコもお世話になった。

私オバ「おもちゃ落ちましたよ♪
　　　　（じーーーーー周辺確認）」

ママ「あ、あ、ありがとうございますこどもがあにゃのねにろねのよせよ」

　　　　　ん？？
　　　　　なんて？？
　

活きが良いギャン泣き勝利　

　　　　　解析できん笑

偉いなぁ…と
小ぶりのママを見て
私は心の底から思った。
なんなら抱きしめようかと…
↑病み中

空席に投げ捨てられた袋
きっとケーキが4個入ってる箱

ママの倒れかけた
カフェの飲みかけのミルクティー

抱っこひも無しでの
素抱っこの
ママの左腕にはビニ傘

　　こりゃ寿司ざんまいなら
　　買うで〜の活きの良さ。

　
　　そりゃ落としちゃいけない。　　

　　
　　でも
　　か細いママにはきついな…

　　ゴジラオババ堂々登場

私「この袋に入れてもいい？」

ママ「ありがとうございます。眠くて、おっぱいほしくて泣き止まなくて…………」

私「活きが良いね〜♪眠いね〜
　ここでおいっぱい出せないね…笑」

とりあえず
少し甘い香りがする
ケーキの袋に
ラッパのマークの
アンパンマンをいれ、
ママの飲みかけのカフェを
ケーキの横へ。

これで
ママは下車しやすいだろう。

　　　　聞いてしまえ。

　　　

　　　袖する中もなんちゃら…

しかし
可愛いなぁ……
バブゥ。

　眠いからママのおっぱい欲しい。　

　　　　　そっか〜
　私は缶ミル派だったから懐い。

　　　　自然の摂理。

私「どこで降ります？」

　　　　　　わーい。

　　　同じ駅での下車と判明。

私
「改札まで一緒に行ってもいい？」

こんな天気に外でるって
偉すぎるよー

ママはきちんと
2歳マグロを抱っこし直す。

　　　落ち着くバブマグロ。

私「2歳なの？可愛いねぇ〜
　　　　うちも14 歳だけど
ママ〜ママ〜って同じだよ〜笑」

ママ「え〜(^O^)かわいいー」
私　　「可愛いけど…なんとも…笑」

そんなこんなで
一駅二人で話して
改札でバブゥは左へ私は右へ

バイバイと手を振ってくれた
2歳の小ぶりのバブゥ。

同じ駅だ。

いつか又会おう。

私服の私で気づくのはやめくれ。

　　　　頑張り屋のママ。

謝ってばかり。

謝るな。

　　私は一駅と改札までの時間

　　弱虫だった私の過去に

　「帰ったらケーキ食べよね♡」

　　　鮪に言う高倉健に

　その日を全て照らしてくれた。

　　　ただ…

　　　周りの奴ら沢山いたよね…

あぁ、腰が痛むは。

みんな
勇気とか気合いなく

ふつーに
赤ちゃんが落とした
おもちゃ拾おうよ。

楽しい3分40秒位をありがとう
ママ友。

私も
ママに戻れたよ。

　　　　　バイバイ

こんなに
嬉しい　

　　　　　バイバイ。

頑張ってこう！

　　　　あと一歩前へ。

　そんな日があった。だけの事。