abxyluteについて細かめに調べたり考えたりした話
abxylute(アブソルート)は今年クラウドファンディングが行われたのち、一般販売を開始しているAndroidゲーム機です。
Steam LinkやXbox cloud gamingなどのリモート/クラウドプレイに特化している機種であり、
性能は最低限
7インチで410g程度と比較的軽量
価格は3万円前後
といった特徴があります。
私は元々Steam Linkとmoonlightをちょこちょこ活用しており、リモートプレイへの親しみがそれなりにあるため、その専用機としての立ち位置を取る本機のことは前から気になっておりました。
abxyluteが気になる理由
現在はWIN600を中心に遊んでいるのですが、
「500gほどでそれなりに重い」
「性能的に本体のみで遊べる幅に制限がある」
の2つから、GPD WIN Mini等への乗り換えも検討していたところ、やはりUMPCは高いよな・・・という現実的な壁に当たっておりました。
abxyluteであれば価格のわりに画面が大きく、画面の大きさのわりに軽いというメリットがあります。
一方ですべてがリモートプレイできるわけではない(または快適にプレイできるとは限らない)わけですし、PC起動と接続の手間も生じるので、それらとの見合いが悩むところ。
性能面について
本機で採用されているSoCは、公式ページでMT8364と記載されていますが、一部のレビュー記事ではMT8365(MediaTek Genio 350)とあります。
この点、MT8364を検索しても何も出てこないことからして、公式が間違っているのでは・・・? と疑っています。
仮にMT8365が正しいのであれば、cortexA53×4コア・mali G52のSocとなっているようです。
同じCPU構成のものとしては一昔前の中華ゲーム機でおなじみであるRK3326チップがありますが、そちらはGPUがmali G31ですので、本機の方がグラフィック性能は少し高そうです(600MHzと850MHzくらいの差っぽい)。
また、MT8365の製品ページにはCPU周波数が最大2GHzと記載されていますが、cortexA53コア自体のベース周波数は1.5GHzであり、前述のRK3326でも1.5GHzであるため、本機のCPU周波数は1.5~2.0のどこかであると思われます。
従ってその性能は、エミュレータ基準でいえばPSPがそこそこ動く程度で、サターンやドリームキャストは厳しめ、くらいかと。
もしオーバークロック(?)されて2.0GHzで動作するとしても、これらの動作が多少マシになる程度かと思われます。
やはり基本的にはリモートプレイ専用機だと考えて良さそうです。
他のAndroid機との比較
同じくリモートプレイを前提に考えると、より安価帯には2万円台のretroid pocket 3+やRG505等があり、5インチ前後のものになります。
一方で高価格帯ではこれから出てくるayn odin2 や ayaneo air pocket等があり、これらは5万円前後で5.5~6インチほどです。なおodin1もまだ買えて、4万円以下くらいで購入できます。
性能としてはいずれも本機より優れているためエミュレータを兼ねる意味では他を選択した方が良いものの、それぞれ画面サイズや価格で本機にメリットが出てくる面もあり、一長一短といった感じ。
個人的には、odin2やayaneo pocket airはサイズのわりに重量が増してきており(SoC性能が高いためと思われます)、候補になりません。
かといって5インチクラスだと小さく感じます。
そんなこんなで、abxyluteは結構良いところにいます。
結局買うのか?
まだ悩み中です・・・。
おしまい。
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