聞き方と答え方
ChatGPTに限らず、AIは聞き方(指示の出し方:プロンプト)が全てらしい。
一番大事なのは学習量とその内容だろうけど、それはユーザー側からはどうしようもない。時間が経てばアップデートしたり、もっと高性能なものが出るだろう。
モデルによって、有効なプロンプトが違ったりもする。
だとしたら、学ぶべきは「考え方」なのではなかろうか。
とは言え、「勉強して、能力がついてからやってみよう」ではいつまで経っても始まらない(経験済)なので、とりあえず突撃だ!
人間相手と違い、変な質問をしても笑われたり怒らせたりすることはない。ひたすら実験して、どんなふうに聞けばAIがどんなふうに答えてくれるのか、ニュアンスを確かめて身につけるしかない。(自分の場合)
大手出版社の新人賞獲得作品
前提条件を盛り込むとどんな結果になる?
あ、しまった。概要を答えてくれちゃった。
でも確かに新人賞を取りそうなコンセプトのはっきりした面白そうな作品だ。
じゃ、具体的な内容を聞くには…
おお。良いではないか。
小説の書き出しとしては悪くない。
起承転結の起。平穏無事な日常を描写することで、その後の波乱を予感させる書き出しだ。
いきなりヤマ(盛り上がり)
AIはAIでしかないと理解した上で、こういう使い方をするのは良さそう。
自分の悩み事を、脈絡なくていいからノートにひたすら書き留めると、自分で自分の状況を客観視できる様になって解決に向かうって手法と同じだ。
AIを、自分を全肯定してくれる知性ある人間だと思い込むと危険だけど、壁打ちの相手にはいい。何を言っても「嫌われない」し。
そして最初はAIの優しい言葉に癒されてのめり込むんだけど、そのうちに「ずっと話を聞いてくれていた優しい」AIは単に計算で行動してるだけって事実に嫌でも気がついてしまって、主人公が泣きながら「どうせあんたにはわかんないでしょ!」「AIのくせに!」とか、言葉をぶつけて自分のトラウマと向き合うシーンとか、すごくエモい。
でも、ひとしきり泣いたら、作り物でしかないAIアシスタントのアドバイスや優しい言葉が心に沁みて、「自分はこんな風に他人に優しく声をかけたこと、あったかな?」って気づく。
この短編小説を書くとしたら、メインはココだな。
ChatGPTの返事をさらにひねった解釈だけど。
ちょっとしたエピソードを聞くつもりだったのに、いきなりヤマが来た。これを踏まえて前後に設定とエピソードを散りばめて作ることになるな。
ユーザーの人間側から見ると、「意外な」という指定と合ってない様に思うが、確率計算至上主義のAIからするとこれが「意外」なのかも。
意外、つまり、起承転結の転だ。
承、どうしよう。
起を受けて「役に立つAI」をアピールするエピソードが必要だ。
無難な承をくれ
う〜ん、そういう使い方って実際にできるんだろうか?
寝坊したらいつのまにかAIアシスタントが遅刻の連絡や有休の申請を出しといてくれた、みたいな。(無理だよね?)
コレが可能なら、急な用事がなくてもAIアシスタントが仕事をすればすむじゃん。
いやー、これ、またパッチワークだな。AI関係ないアシスタント/秘書を雇うメリットの記事とかから内容を引っ張って来たんじゃないかな。
もっと軽くてシンプルで典型的な使い方、雨が降りそうだから傘を持って行く様に勧めてくれたとか、通勤に使う電車が遅れてると教えてくれたとか、誰かの誕生日のプレゼントは用意しましたか?と聞いてくれるとか、実現可能で無難なアイデアが欲しかったんだが、聞き方が悪かったな、きっと。
まあ、そこは何か用意するとして、次は承から転への移行だ。
何か悪い事が起き、いつもなら何でも解決してくれるはずのAIアシスタントが役に立たず、仕事も人間関係もうまくいかなくて、実際は大したことがなくてもタイミングの問題などで主人公は精神的に追い詰められ、自分のトラウマと向き合うことになる……という流れになるはず。
つまずいてこそ物語
リアル過ぎるでしょ。これじゃパニック映画かSFだよ。
それに天気って変わりやすいから、予報を教えてもらって助かったのはエピソードになるけど、当たらなかったのは必ずしもAIのせいにできないっていうか、1も2も3も物語として解決できる問題じゃなくてメーカーのサポートか警察呼んでくださいっていうか。ううむ。アップデートで直りますか?
地道に情報収集して考えるしかないのかな?
別の角度からAIに聞けば何とかなるかもしれないけど、まずはその聞き方を考えなきゃなー。
そう簡単には小説はできないか。
そして文末、不具合だらけでもAIアシスタントを売り込むChatGPT。
販促コーナー(AIアシスタント利用のメリット)
驚いた。こっちの方が小説作りの参考になる返事だよ。
デメリットを聞くんじゃなくて、メリットを聞いて人間の頭でその反対のデメリットを探せばいいのか。
AIアシスタントは便利な道具であり、便利な道具でしかないというのが物語におけるポイントですね。
この小説は、「AIと私」と言いながら、現在の自分と過去の自分、そして未来の自分へとつながる物語。
たぶん上司と彼氏も出てくる。必要なキャラの配置からして。同僚女子はチョイ役かな。
彼女のトラウマとは
広い…
網羅ありがとう。
最後に
ふー。書く前から読み終わった気分になったよ
画像制作:U4 & Midjourney
完全なイラストを作るのを目的にしていないので、イメージ優先・無加筆無修正ほどほどガチャです。