美しい砂とプライド、それと珈琲【#12】

 noteを書くときになんとなく思うのが、「近い週でネタ被り」しないことだったりします。

 最近の雑談とかまとめるのはいいのですが、例えば今回みたいにB’zのブログを2回連続で行うのはちょっと僕の気持ち的に書いたけど出したくないわけですよ。

 でも書いたnoteを下書きのまま放置してるのはもっと嫌です。
 
 まどろっこしい前置きですが、今回はちょうど思いついて書いたnote2本を同時に出そうって話です。

 またの名を妥協しよう2023

愛しい人よGood night…と恐怖



 最近、「愛しい人よGood night…」の歌詞がわからなくなって聴きなおした。

 何気なく口ずさんでいたらサビの「どこにいても ずっと一緒だから」がなぜかOasisの「Don't Look Back In Anger」の「And so sally can wait」になってしまったのだ。すごく混乱したし、意味不明だった。
 
 個人的に「B'z The Best Treasure」は初めてB'zを知った作品であり、それゆえ特別視していた。
 昔からずっと聞いてたし、大学に進学したときに一人暮らしを始めた際もお守りとしてCDプレイヤーを持ってなかったのにキャリーケースに詰めたくらいである。

 確かに最近は藤井風とかきのこ王国とか、ちょっと方向性の違うアーティストを聴いていたのは間違いない。

 でも僕の人生の指標はB'zだし、僕の中で強いものと決めつけていたのだが、それにつまずいて派手に転んだみたいになった。
 
 最近、本当の恐怖は知らないことであるとどこかで読んだ。
 知ってるものほど怖いものはなく、未知のものこそわからないからこその恐怖があるのだ、と。
 
 今回の件は僕の「ゆるぎないもの」が揺らいだことが僕自身信じられないのだろう。

 嗚呼、それはまさしく知らないことだし正しく「恐怖」である。


 好きな作品も、推しのエピソードも、時折見直さないと風化して、美しい砂になると思う。

 原型も残ってない幻想に恋して見直して勝手に期待外れだと思ってがっかりしてしまうのだろう。


 でも悪いことじゃあないと思う。
 昔推しは供給がなさすぎると飽きて別の推しを探し続けるのがオタクだとどこかで書いた気がするが、ミステリアスを貪ってる時が一番楽しい。

 忘れてしまった作品を見直すのはきっと新たな視点からミステリアスを、魅力を探していくことになるのだと僕は思う。

 
 なので僕はアルバムを聴きなおし、さらにB'zが好きになった気がするのだ。

 もうすぐ20歳だし、また一皮むけて新たな視点が生まれるとミステリアスが見つかるかもしれない。

 そう考えると変化も忘却も大したことないなと思えてしまう。


 それにしても、愛しい人よGood Night…とDon't Look Back In Angerって似てると思わない?
 


なんかよくわかんないプライドとだからその手を離して


 僕のバイト先にはB'zの好きな正社員の方がいて、最近新歓になんとなくで行ったときに、最後のほうでべろんべろんに酔って僕のもとにやってきて、B'z談義をしました。

 その人とは普段仕事のことしか話さないのでよく知らなかったのですが、多分僕よりも詳しくて僕が基本的にカバーできてないミニアルバム関連が結構好きという話になりました。

 あと僕は全然聞けてないELEVENが世代で好きとか今日は「WICKED BEAT」聞いてきたとかの話だったのですが、特に印象に残っているのが「DA・KA・RA・SO・NO・TE・O・HA・NA・SHI・TE -OFF THE LOCK STYLE-」です。

 この曲はそろそろリテイクされる「君の中で踊りたい」とかの昔の曲が今のB'zで1シングルなどのスタジオで録音された音源で聴けるのってうれしいですよねみたいな話をしたときに、正社員の人が「でも昔のリテイクもよかったよね。そういう曲はリテイクしなくてよくない?」とかみたいな感じで出された曲です。

 帰ってからしばらく経って言語化しているので詳しくは忘れたのですが。ギターの遊び方にこういうアレンジがあるのかって驚いたし、ラップの形式も原曲と違うのになんか個人的に納得できるみたいなことを言われて、「すげぇ、たった1曲でくっそ好きだし魅力が伝わるんだ」と素面でも出せない表現に舌を巻いてしまったものです。

 実は僕はこのアレンジを聞いたことがなかったのですが、聞いてからあの人が何を言いたかったのか伝わってきたんですよね。

 原曲よりも長いのですが、間奏が本気で魅力で、世界観が全然違うんですよ。
 原曲はいい意味ですらっと聴けて、サビのとぎれとぎれの部分が印象的で何度も聴き返したくなる曲なのですが、このオフ・ザ・ロックバージョンはサビをMixして反芻させてさらに忘れられなくしたり、間奏の空気感の異質化、ギターとハモって歌われるラップ、そしてそれが一抹の夢だったかのように切り開かれるギターソロからの英語ラップも素晴らしいの一言で収まらなかったのです。

 正直言って、僕は結構長期間noteを書いていますので、語彙力はあると思ってましたが、よく考えたら勉強してないので語彙は増えてないのです。

 だからこそ、年の功と知識と、語彙で負けてしまいました。悔しい。
 酔ってるからこそあの人の心のうちのRock'n'Rollが出てしまったのでしょう、多分。

 

 なんかこの先書こうと思っていたのですが数日たって「まあ大事なのは好きな感情で競うべきもんじゃ無くね?」と心のギャルがそう言ってたのでどうでもよくなってしまいました。
 

 やっぱり好きなものを語るには熱気がいるんでしょうね!あの居酒屋での一幕はとても熱かった、うん。

 
 


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