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サイクルロードレース観戦の楽しみ方:2

誰がどう勝つのか?

サイクルロードレースといっても色々な種類があります。
大まかには、
1日だけのワンデイレースと、
何日間にわたって行うステージレース
に分けられます。

ワンデイレースでは、
そのレースの一番最初にゴールしたものが勝者です。
一方のステージレースは数日間(大体8日くらい)にわたるものと、
3週間にわたって 21 ステージを争うグランツールがあります。
いずれも全ステージの総合時間が一番少ないものが
そのレース全体の勝者です。

ただし、
全ステージ総合勝者とは別に
各ステージでも勝者が決まります。
極端な場合、ステージで勝てなくても、
最終的に総合時間が短ければ、
チャンピオンになれます。

一発勝負のワンデイレースには、
昔から行われているクラッシックレースがいくつかあり、
それに勝つことはとても名誉なことになりますし、
強い選手として認められます。

その日に勝者が決まるのでわかりやすく、
そのレースを集中して観ることができます。

ステージレースはその日のレースだけでは決まらないので、
ステージ全体を長く楽しむことができます。

ステージレースには、
スプリンターが有利な平坦レース、
パンチ力のある選手が活躍しやすい丘陵レース、
上り坂を得意とするクライマーが活躍できる山岳コースなど、
色々な条件のレースの組み合わせがあります。

それぞれの得意を生かして、
勝つチャンスが与えられているわけです。

とはいえ、
必ずしも先ほどの3つにくっきり別れれるわけではなく、
後半平坦でもその前に山を越えて来なければならないレース、
途中はそんなに山岳がキツくなくても、
ゴール前が登りだったりと、
微妙なコースの変化が施されていルコともしばしばあります。

選手の立場からすると、
最終的なスプリントでは敵わないとなれば、
レースの前半までに逃げ切りを図る場合もあります。

この逃げ切りが一定の人数の集団となれば、
後方の有力選手たちに最終的に抜かれないよう、
チームの枠を超えて互いに協力することになります。

もちろん有力選手の一部は逃げ切り集団に入る場合もあります。
選手それぞれの思惑が錯綜して
とても面白い場面が繰り広げられます。

残りの距離とコース状況(天候も含まれる)によって、
またチームの戦略なども絡み、
どこまで逃げ切りを許すか?どのくらいの時間までは許容するか?
などが無線を通じて刻一刻選手たちにチーム監督などから
指示されたりもします。

いったん後方集団がその気になると、
コース状況やチーム戦略などにもよりますが、
気がついたら逃げ切りがあっという間に
捕まってしまうことも多々あります。

そのときの後方集団の迫力は、
ある意味とても恐ろしいくらいの迫力があります。
ジョーズ(ちょっと古いかな?)が迫ってくるときの
あの音楽を想像させる不気味さ(さえ)を感じます。
また、それを振り切って逃げ切りで勝つ場面も
とてもスリリングでついつい応援したくなります。

というわけで、
誰がどうそのレースを勝つのか?
そしてそこまでの経緯・過程が、
まずは観戦の楽しみの一つになります。
ついつい最後まで観てしまう、

まるで、
この結末はどうなるんだろう?
と思いながらついつい最後まで観てしまう映画のようです。

ここまで書いてきて、
これは簡単には終わらないシリーズものになってしまいそうです。
もっと簡潔に感想を書こうと思っていたのですが。
続きはまた明日にします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。


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