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これからを稼ごうを読んでみた

おはようございます。

意外と活字は読めないって方のために、初めてレビューしてみたいと思います。これを読めば、だいたいの内容がわかるようになってます。

今回の本は、ホリエモンのこれからを稼ごう。結構最近出版された1冊です。まぁホリエモンが実際に書いてないって事実を知りながらも、ついつい手に取ってしまうんですよね。基本的には、どの本を取ってもホリエモンが伝えていることは一貫しています。

さて内容です。目次はざっくりこんなことが書いてあるよって話。実際のタイトルではありませんのでご注意を。

目次

1章:お金の前提
2章:ビットコインの仕組みや技術
3章:イーサリアム
4章:リップル人気の理由
5章:これから先の未来

1章:お金の前提

ここでは、ビットコインとは何なのってところを丁寧に解説してくれてます。
まず、ビットコインは暗号技術を使ったP2P型の電子通貨です。特徴は、中央集権的ではない、つまり管理者がいないということです。国が発行する法定通貨(円やドルなど)は全て中央銀行が発行・管理しています。電子マネーも同様に、edyなら楽天、suicaならJRが管理していることになります。

ブロックチェーンの仕組み。
誰が誰にいくら送金したかなどの取引履歴をまとめたものをブロックといいます。ブロック1が承認されると、次にブロック2が承認され、そのブロックが連なるように保存されているためブロックチェーンと呼ばれます。取引履歴は世界中のネットワークで記録されているので、改ざんは事実上不可能です。

しかし、ブロックチェーン技術にかんしてこれまでいくつか問題が生じましたが、マウントゴックス事件や最近のコインチェックの事件は、ブロックチェーンの技術に欠陥があったわけではありません。こういう失敗を繰り返して成熟していくものなので見守りましょう。

次はお金の前提の話です。もともとは自分の所有物を誰かの所有物と交換することで交易を行っていました。しかし、物々交換には限界があるため、その物の価値を代替するものとして発明されたのがお金です。そうすると、日持ちがしないものも、お金を使えば問題なく物と交換できたわけですね。

このお金は、誰もが欲しがり、交換が簡単で、誰もが納得できる値打ちを持つものが用いられました。それは貝殻だったり、金や銀といったレアなものでした。こうしたレアなものを交換できる紙もまた同様な価値を持つだろうということで紙幣が生まれました。

つまり、紙幣=お金、お金=価値は成り立つが、紙幣=価値ではないことに注意です。ここが大きく誤解されています。

世間ではビットコインは投機だと言われていますが、ビットコインやその他アルトコインが普及するためには、投機でもなんでもたくさんの人が触れられることが重要です。とにかく理由はなんでもいいとのこと。

お金は信用を数値化したものです。信用してくれる人が多ければ多いほど、その人は価値があります。VALUなんかも、信用が高い人ほど価値が高いですね。

2章:ビットコインの仕組み・技術

ここでは、ビットコインの仕組みや技術などの解説しています。細かい話になるので、詳しくは本書を読んでみてください。

インターネットそのものがなくなることはないため、仮想通貨が滅びることはありません。むしろ、100%安全なものなどないです。国だっていつ信用がなくなるかわかりません。仮想通貨は前に進んでいくということです。

3章:イーサリアム

イーサリアムは、ブロックチェーンで送金受取などの取引情報とともに、契約についても記録してしまう画期的なプラットフォーム。簡単に言うと、決済目的ではなく、ブロックチェーンを使ったアプリケーション開発のためのプラットフォームになります。もっとわかりやすく言うと、契約執行を自動で行うプログラムです。
例えば、電子書籍の所有権を打った時、所有権が移転した瞬間に売った側はコンテンツを実行できなくなる。これをブロックチェーン上で自動執行ができる。自動でできる点が優れていますね。

ちなみに、ここではICOとIPOの違いにも触れています。
ICOは、議決権を伴わない
IPOは、議決権を伴う
つまり、株式を売る=会社の一部を売るということなので、株式を発行すると会社を買収されちゃう危険もあります。

4章:リップル人気の理由

リップルは金融機関による国際送金分野です。
手数料が高く着金までに時間のかかる現在の国際関間送金を分散ネットワークを用いて改善したものになります。
各銀行は、国際間の送金の場合、自国の通過で支払うために中継する銀行と契約(コルレス契約)します。このコルレス関係にない銀行同士がやり取りする場合、コルレス契約のある銀行が中継し、さらに2つ以上中継することもあり、ここに手数料がそれぞれかかるし(数万円の送金で数千円の手数料)、送金が止まることも少なくないので問題となっています。

リップルは、これを直接即時に送金・受取を可能にしたため、手数料も安い。ただし、トランザクション(取引)の承認はリップル社が承認したノードのみによって行われるため、中央集権的だと言われてますね。

加えてそのほかアルトコインの説明も書かれてます。

日本は現金決済率が8割と非常に高く、海外と比較するとかなりキャッシュレス化が遅れています。キャッシュレス化が遅れた理由は、飲食店の責任が大きいといいます。クレジット決済で数%のカード会社への手数料が発生するため、それを嫌がり導入に消極的な店舗が多いみたいですが、それら店舗は現金の管理コストを意識した方がよいです。

また、せっかくマイナンバーという国民共通のIDを作ったのだから、ブロックチェーンを導入して仮想通貨を繋げれば、給付金の付与やベーシックインカムなんかもインフラコストをかけずに実現できます。そこにマイナス金利をつければ、時間が経つと価値が減っていくので消費の刺激にもなります。

仮想通貨に限らずですが、規制は決して技術に対抗できません。規制は技術に対して必ず後手後手に回るからです。

江戸時代はとても柔軟に経済が回っていました。紙幣や貨幣、藩札、米、帳簿、金、銀、銅といった様々な決済方法がありましたが、太平洋戦争の戦費調達のために国民貯蓄が国によって奨励されたことで、貯蓄をしない者は非国民という空気が蔓延しました。これは僕自身初めて知りました。僕の親も割と貯金主義的なところがあったんですが、そういう意識は戦費調達からきていたとは驚きです。貯蓄しても、今はほとんど金利は得られず、そのお金は全く働かない塩漬け状態です。貯蓄という安心なテリトリーから一歩踏み出すことが重要です。

5章:これからの未来

ここでは、シェアリングエコノミーやクラウドファウンディングなどをお金2.0の話を交えて説明。価値を保存・交換・測定する手段はお金である必要はなくなりました。西野亮廣さんが開発したレターポットなんかもいい例ですね。

21世紀は、仕事と遊びの境界が溶けてきている時代です。未来のことは誰にもわかりません。もちろんホリエモンにもわかりません。だからこそ、まず「いまここ」の時間の使い方を大事にしないといけません。
僕達が考えなければいけないのが、お金持ちになってどーするのかです。お金が欲しいと思っている人はたくさんいますが、お金を得たら何をしたいのかが明確になっていますか?今の時代、お金より信用があった方がよくて、信用があればお金を集める手段がいくらでもあります。

みんな動き出しが足りない。
行動が足りない。
小さな一歩で構わない。
仕事帰りに1駅歩く。
ジャンクフードを辞めて定食屋で食べる。
年2回歯石クリーニングする。
この程度の動き出しでいい。

最後の言葉がホリエモンのどの本にも一貫している点だと思います。多動力でもそうです。とにかく興味がわいたらやってみる。いつもならやらなかったことをやってみる。僕は毎回そんな気持ちで読み終えます。やってみなきゃわかりませんからね。

いかがでしたか?
これからは良い意味でホリエモンの本は買わないかもしれません。むしろ、書い続けるようではダメだと思います。メッセージを受け取ったら行動に移す。行動に移さなければいくら本を読んでも意味ないですからね。

僕もとにかくnoteを毎日書いてます。読者はとても少ないです。でも、誰かよんでくれるかな?とか、どのように書いたら読んでもらえるかな?なんて考えててもなにも始まりません。書きながら考える。それがホリエモンからのメッセージです。
パレオダイエットも同様。栄養学や料理の知識なんてほとんどありません。でも、とりあえずやってみる。やり続ける。その中で工夫する。そういう意識をこれからも大切にしていきたいと思います。

最後に、このnoteであらかたレビューしましたが、本書を読みたい方はリンクを貼っておくので、気が向けば買ってみてください。
https://amzn.to/2uzkl5p



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