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レジデンス日記(16)浅川奏瑛四季シリーズ Spin-off 冬-デイサービス楽らく-

2月5日(月)雪

デイサービスに滞在する中で初めてのうかない天気。朝から不穏な空模様で今日は1日じゅう利用者さんと天気について会話をしていたような気がする。大きな窓から見える雪の様子を常に眺めていて、大きくなったり小さくなったり吹雪になったり少し止んだり。この日ばかりはテレビのリポーターよりもきっと上手い実況ができると思う。

雪のため午後の活動は中止になり14:00〜順番に帰ることになった。
こんな日もあるよね、
凍っちゃわないように気をつけてくださいね、
なんて冗談を言いながら送迎を待つ。
送迎を待つ間はみんなで歌を歌う。「雪」のいつも歌っている部分が2番だったことを初めて知った(雪やこんこ、あられやこんこ〜)
職員さん達も早めに退勤。
1人の利用者さんが帰り際、ポケットに入れてあったカイロを2つも私にくれた。

がらんとした室内。心がひんやりとする。
家に1人の利用者さんは大丈夫だろうか。
凍えて寂しい夜を過ごしていないといいのだけれど。
夜ご飯は母が持たせてくれたミートソースとパスタに助けられた。電気毛布も持っていきな!ってパンパンのリュックの隅に入れ込んでくれたから凍えずに済んだ。
…母の先読みの力、おそるべし。


そういえば、お昼の時面白い話を聞いた。
節分は普通「鬼は外、福は内」だけど、この近くの嵐山にある「鬼鎮(きぢん)神社」では、“鬼”が神さまとして祀られていて、節分のお祭りの時には「福は内、鬼は内、悪魔外」と連呼しながら豆を撒くらしい。強さの象徴である「鬼」は勝利の神様として、自分の心を強くしてくれる神として全国から多くの方が訪れるそう。なかなか珍しい神社。
面白い〜!

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