Pale Blueのコロナ禍での創業から現在までの振り返りと今後

Pale Blue 代表取締役の浅川純です。
Pale Blueは、水を推進剤とした小型衛星用エンジンの研究開発・社会実装を行っている、東京大学発のスタートアップになります。
この記事では、Pale Blueのコロナ禍での創業から現在までの振り返りと今後についてお話したいと思います。

コロナ禍での創業

Pale Blueの創業日は2020年4月3日です。
緊急事態宣言が発令されたのが4月7日なので、本当にコロナ真っただ中での状況でした。

創業してすぐにリモートワークが中心でした。モノづくりベンチャーですが、幸いにもこの時期にはプロジェクトのスケジュール上、なんとかリモートワークでもできることが多い時期だったのは幸いでした。

持って帰ることができる装置(クリーンベンチ、安定化電源、はんだごて、データロガー、テスター等)を各々が自宅にもってかえり、家で開発を行っていました。

私の場合は、自宅の机の上にクリーンベンチを設置し、機械組み立てやはんだづけ、電気試験等を行っていました。ハンディサイズのポンプも導入して、ガスを用いた試験も実施しようと考えていましたが、状況が落ち着きはじめ、出社してより本格的な開発試験もできるようになりました。

JAXAの革新的衛星技術実証3号機に搭載する実証テーマに選定

5月には、Pale Blueが開発する、水を推進剤とした超小型統合推進システムが、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、民間企業・大学等に、機器や部品、超小型衛星やキューブサットに、軌道上実証の機会を提供する目的で実施する、革新的衛星技術実証3号機の実証テーマに選定されました。(プレスリリースはこちら

東京大学と共に令和2年度宇宙航空科学技術推進委託費に採択され、月探査に必要な超小型探査機技術の一つとして統合水推進系の更なる開発へ

7月には、文部科学省の令和2年度宇宙航空科学技術推進委託費に共同参画機関として採択されました。主管実施機関である東京大学と共に、将来の超小型探査機に搭載可能な、地球静止軌道から月以遠に航行するための推進系として、大電力化時代に向けた統合「水」推進系の開発を開始しました(プレスリリースはこちら

シードラウンドで7000万円の資金調達を実施

10月には、インキュベイトファンド、三井住友海上キャピタルの各社が運営するファンドを引受先とした第三者割当増資(シードラウンド)及び金融機関からの融資により、約7000万円の資金を調達しました。同時に、東京理科大学様との共同研究も発表させていただきました(リリース自体は10月ですが、資金調達自体は8月に完了しました。プレスリリースはこちら。)

東大IPC 1st Roundや国及び地方自治体の助成などを含めると創業半年で累計約1億4000万円を得ることになり、これによって世界初、超小型衛星向けの水を推進剤とした統合推進システムの実用化にむけて、研究開発とチーム強化を行っています。

Pale Blueの今後

現在最も力を入れているのは、チーム強化になります。
事業開発/推進系エンジニア/電装系エンジニア/高電圧電源エンジニア/マイクロ波-RFエンジニアを募集しております。

会社紹介資料各ポジションの募集要項などを公開しておりますので、少しでも興味を持ってくれた方は、ぜひ見てもらえると嬉しいです!

また、より会社のことや雰囲気を知ってもらうために、ミートアップイベントも実施しており、これまでに計3回開催しました。今後も1-2か月に1回の頻度でミートアップを行う予定です。SNSやWantedly等でイベント情報を発信しているので、そちらもぜひご覧ください。

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