否定される日々だったから思うことがあって

生まれてこのかた、ずっと誰かに否定され続けてきた、という記憶が多い。
子供の頃はいろんな自分になれるもんだと思っていた。
無敵の自分、何にでもなれる思春期。
小説家になりたかった。プログラマーになりたかった。声優になりたかった。弁護士になりたかった。宇宙飛行士になりたかった。
あとは…なんだっけ。

親と学校しか知らなかった頃、諦めた夢がいくつかある。
子供が夢を語れば、笑われてからの「むり、あれは選ばれた人だけがなれる」って。
習い事が続かなかったからだろうか。
部活もすぐ辞めたから?
進研ゼミだって途中で放り出したのも原因かな。
きっと悪い子だったのだろう。いや、たしかに悪ガキだった。
家の手伝いは気まぐれ。友達とも遊び歩いて。ゲームの時間だって長くなっていった。
けれど宿題はきちんとやるし、毎回成績は良かったはず。
学校には……次第に行かなくなったけど。
(それも今振り返ればあぁ虐待の日々が毎日しんどかったんだなとーわかるけど)

私は夢を応援してもらったことが1個もなかった。

専門学生だった頃の恋人には「Webデザイナーなんてなれるわけないじゃん」って言われた。
その翌年にはもうwebデザイナーとして働いてるんだけどね(笑)
普通、デザイナーになりたいって思う人や、現在プロの人の動機って「デザインが好きだから」とか「かっこいいから」とか。
まぁわりと「営業はいやだから」みたいなのもあるけど。
だから私がデザイナーになった動機って、周りよりだいぶ歪んでて「見返してやろう」が強かった。
もちろん当時はデザインって世界に憧れもあったんだけど。
いや、今も憧れてるのかも。
感性の鋭い人や、若い子なんか特に「ほあーすごいなー」ってアゴ開きっぱなしになったりしてる。

会社勤めになったからといってキラキラした世界が広がってることもなくて。
センスがおっつかないから私はコーディングっていう道を選んだ。
未熟で、知らないことも多くて、それでも必死で頑張らないといつクビが飛ぶか分からなくて。
デザイナーになって最初の会社が潰れて、不況の波がどっと押し寄せてたころに大体50社以上の面接に行ったと思う。応募はその何倍も。
返事があったところは「最初の1ヶ月は給料でないけど、この本を勉強して」とプログラミングの分厚い本を学ばされそうになったり。
 給料でないってなんだよ。
デザイン会社からは「試用期間の3ヶ月間は月12万で」と。
 名古屋の正社員で12万って嘘でしょ…。
結局6ヶ月もの間、履歴書が空白だった。
ようやく雇ってもらったところがどブラック。
それからも色んな厳しい言葉を放つ人たちに会ってきた。
彼らが私の成長を願って言ったものとは、今でも到底思えない言葉ばかり。
抜け出したくて、もがいて、あがいて、ようやく独り立ちへ踏み出したところ。

「それは全部修行だった」
そういう人もいる。
「石の上にも3年」
確かに3年必要なこともあるでしょう。
でも、全部振り返ってもやっぱり、
「必要ないガマンだったな」って思っちゃうな。

会社に縛られて泣く必要も、理不尽に耐えて心や体を壊す必要も、なんにもない。
やりたいことをやっていい。
好きなことを仕事にしていい。
全部、大丈夫だからと今なら言える。
ずっと否定され続けてきた私だから、はっきり言える。
そんな否定の言葉なんて必要ないって。
私を否定した全部を、否定しよう。

私はこれからも、誰かの夢を肯定していきたい。
応援していきたい。
できる範囲での、手助けをしていきたい。
ただ私の両手は、あまり多くのものを抱えることができないけれど。
あなたは何にでもなれる。
子供の頃の無敵感はきっと大人になってもあるはず。
たとえ大したことないと思っても、いっぱいチャレンジしてみよう。
くだらない話をたくさんしよう。
一人でできないことなら、誰かと夢を語り合おう。
こんな私でよければ喜んで話を聞こう。

きっと夢は叶うって、そんな未来にしたいから。

最後に、こういう言葉で締めくくりたいと思う。
きっと何にでもなれる。
何でもやれる。
たとえ一歩でも、踏み出すあなたはかっこいいのです。
そして疲れたら、
いくらでも休めば良いのだから。

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