薄情者、野に放たれる

本当に他人に興味がまったくない人間だなと思う。
誰々が死のうが生きようが、多少心配はしても心の奥底はそんなに動揺したことがない。
親類や同じ学校に通ってた子の葬式でもそう。
これまで泣くことなんてなかったから一時期やってた葬儀屋もわりと合ってたのかも、と思う。
泣けないことが異常なのかなって思ったこともあったけど、すぐにそんな思いも忘れていた。
友人が怪我病気や死んだりしたらそれはそれで悲しいとは思う。
思うがたぶんそれ以上の感情は浮かばない気がしてならない。
それを世間では薄情だと言うのだろう。
言い方が悪いが、根の部分ではどうでもいいとさえ感じてしまう。
自分が死んでもそうなのだろう。
まだまだやりたいことがありすぎるので、死にたくはないが。
きっとこれからも薄情なままなのだろうと思う。
そこまで誰かに肩入れすることなく、そこまで誰かを思い入れこむことなく。
師がなりたかった風や雲のように、ただあるものとしてありつづけるのだろうと。

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